毎回2分であなたはモテる!「なにわスマッシュ物語」第45話
発行日時: 2008/5/7
面倒だけど、誰かがやらなければいけない。
そんな仕事ってありますよね。
自分が出来ないだけにそれを人に頼むのは難しいものです。
今回は、そんな大役を快く引き受けてもらうための頼み方です。
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【なにわスマッシュ物語】
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<<ストーリー>>
「なにわスマッシュ」は、大阪某所で活動している社会人チーム。
市内で開かれる大会に出場するために、日々練習にはげんでいます。
男女20人前後のメンバーと、自称元国体選手のコーチが繰り広げる
ドタバタ劇。
さてさて、今日はどうなることやら。
※この物語はフィクションです。 実在する人物、団体名とは一切
関係ありません。
<<登場人物>>
田川 裕也(通称ユウヤ)
なにわスマッシュのキャプテンを務める本編の主人公
中学の頃からバドミントン一筋の体育会系。
バドミントンで鍛えた精神で営業をバリバリこなす28歳。
183センチの長身と甘いマスクで、モテるけれど今のところは彼女ナシ。
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↓ いよいよ本編はここからスタート。 それでは、どうぞ。 ↓
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Lesson45「面影」
新年最初の3連休。
練習のない今日、ユウヤは朝から部屋の大掃除をしていた。
バタバタと忙しかった年末年始のせいで延び延びになっていた大掃除。
今日こそはやらなければ...
あっちを片付けたら今度はこっちからゴミが出てくる。
掃除はなかなか進まない。
イライラが頂点に達したユウヤはゴロリと寝転んでしまった。
ふと横を向くと、少しホコリをかぶったアルバムがあった。
パラパラとページをめくっていると懐かしい写真が見つかった。
2年前、先代なにわスマッシュキャプテンと撮影したツーショット写真だった。
実はユウヤはなにわスマッシュの2代目キャプテンである。
初代のキャプテンはなにわスマッシュの創設者で、実力も人間性も飛びぬけた
人で、ユウヤがチームに入ってからずっとお世話になった人物だ。
今から2年前、北海道への転勤が決まってチームを抜けることになり、ユウヤ
がキャプテンを引き継いで現在に至っている。
チーム内でも話し合いが行われたが、結局2代目キャプテンの決定は先代の指
名で行われた。
自分が指名されたとき、ユウヤはまず自分には無理だと思った。
うまくて上の立場の先輩はたくさんいたし、自分はバドミントンだけに打ち込
みたかった。
「先輩、俺にキャプテンなんて無理です。
俺、先輩みたいにチームをまとめることなんて出来ません。」
「お前は俺じゃないんだ。
俺みたいにやる必要はないさ。
お前が自分の好きなようにやればいいんだよ。
「でも、俺はバドミントンだけに打ち込みたいんです。」
「俺が自分のバドミントンを犠牲にしているように見えるか?
しめるところだけしめて細かいことはみんなに手伝ってもらえばいいんだよ。」
「それに、俺よりうまくて信頼されてる奴がいくらでもいるじゃないですか。」
一つ一つに丁寧に答えていた先代キャプテンが、ここで口を閉じた。
ユウヤを見据えたあと、ゆっくりと口を開いた。
「なあ、何で俺がお前にキャプテンをやって欲しいか分かるか?」
「...分かりません。」
「お前が誰よりも一生懸命だからだよ。」
「まあ、それだけが取り柄ですから...。」
「俺はいつもお前の不器用でも一生懸命頑張る姿に励まされていたんだ。」
「先輩...」
「確かにお前よりうまい奴も人付き合いがうまい奴もいるよ。
指導や細かい手配だったらお前には頼まないさ。
でもな、このチームを引っ張れるのはお前だけだ。」
「...」
尊敬する先輩が自分をそんな目で見て、こんなにも期待してくれていたなんて
知らなかった。
湧き上がる熱い気持ちがとまらなかった。
キャプテンを引き受けてから2年。
最初のうちはうまくいかないことの方が多く、イライラしたり悩んだりした時
期もあった。
だけど、チームメイトのありがたさやバドミントンの楽しさを確認するたびに、
それまで気づかなかった充実感を味わうことが出来た。
まだまだ勉強することはたくさんあるが、キャプテンを引き受けて本当によか
ったと思う。
「先輩、元気にしているかな。」
ゴミに埋め尽くされた床から携帯を探すユウヤだった。
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<<ポイント>>
キャプテン。
チームをまとめる本当に重要なポジションです。
チーム全員で納得するまで話し合った上で、一番向いている人がやる気まんま
んで就任するのが一番なのですが、大役ですから誰だって不安を感じます。
それに何かとやることが多いので面倒な役職であることも否定は出来ません。
でも、誰かがやらなくてはいけないことですよね。
もしあなただったら、そんな大役を
「やりがいのある仕事だ。」
「多数決で決まったことだから。」
「コーチの指名だから。」
と言われて、はいそうですか、と引き受ける気になるでしょうか。
当然なりませんよね。
こんなとき大切なのは
なぜその人が選ばれたのかをきちんと伝えることです。
また、その人にチームがどれだけ期待しているかを伝えるのも大切です。
「希望を感じる会社の人間関係」という調査によると
【自分に期待してくれる人がいる】ということが何よりの希望・励みになるこ
とが分かっています。
リーダーは不安や孤独を感じやすいポジションです。
不安を感じているうちはやる気も出ないし、不満を感じることも多いでしょう。
でもそこに怒りを感じたり、非難するのは筋違いです。
自分たちのために頑張ろうとする新キャプテンに精一杯感謝し、サポートする
のはチームの義務です。
確かにチームを引っ張るのはキャプテンかもしれませんが、チームを作ってい
るのはチームメイトの一人一人。
それをお互いに理解したとき最高のチームが出来上がるのです。
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<<本日の教訓>>
〜キャプテンとはチーム全員で作るチームのシンボルである〜
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「なにわスマッシュ物語」第45話はこれで終了です。
次回予告です。
伝えたいことがあるけれど、うまく伝えられない。
それでやきもきしている人って多いのではないでしょうか。
要点をきちんとまとめて伝える。
それだけのことなのに、なかなかまとまりきらない。
そんなときは、とっておきのこんな方法を試してみましょう。
それではまた来週 (~o~)
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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