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★MM小学1047★ 種村エイ子■いのちの授業 2002

発行日: 2002/12/24

読者の皆様へ
 
みなさん,こんにちは。
本号が2002年最終号です。
日々のご愛読ありがとうございました。
2003年1月6日にまたお会いしましょう。
よいお年をお迎え下さい。

                      蔵満逸司
                 wahaha@po.synapse.ne.jp  

◇12月25日午前5時から1月6日午後までメールチェックも行いません。
原稿受け取り確認メールや原稿御依頼に対する対応も1月7日以降になります
のでご了承下さい。

■──────────────────────────────────
□─── 日刊・小学校教師用ニュースマガジン    NO 1047 ─
■─── 12月23日(月) 編集・発行 蔵満逸司 読者7315人 ─
□──────────────────────────────────
種村エイ子■いのちの授業 2002
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死を学ぶ子どもたち PART2 第37回
「いのちの授業 2002」
                     種村 エイ子
                     tanemura@tan.iuk.ac.jp

12月6日、熊本県の岡原中学校で125回目のいのちの授業をした。199
7年3月最初の授業をした村末勇介先生の母校である。
今年の出前授業は、全部で17回。うちわけは、高校1回、中学校が3回、あ
とは小学校である。4月から完全週休2日制になり、土曜日がつかえなくなっ
てしまった。だから、いつもに比べて、私が直接出前に行く機会は減った。だ
が、ほとんどの学校が、4月に出版した『シリーズいのちの授業』を参考にな
んらかの取り組みをしてくださっていた。そういう意味では、1回きりの出前
授業が、事前や事後の取り組みにつながる中身の濃い授業につながったと思っ
ている。ほとんどの学校から送ってくださる授業の感想を読むと、子どもたち
が真剣に自らの「いのち」に向き合ったことがよく分かる。今回は、いのちの
授業2002総集編(?)として、その代表的なものを紹介したい。

<今ここにいること>

◎僕が今ここにいるのは、僕のお父さんやお母さんやご先祖さまが代々いのち
のバトンをつないできてくれたからだということがわかった。僕は、そのバト
ンを落っことさずに次の人へ渡してみせようと思います。(小6)

◎生まれてくるときのことを教えてくださったときは感動しました。私はお母
さんのおなかの中でいろんな人に勝って生まれてきたと思うと得した気分にな
りました。
それに「いのち」って不思議だなと思いました。あんな小さかったいのちがあ
んなに大きくなるなんてびっくりです。(小6)

◎今日改めて思ったこと、それは命というのは奇跡のかたまりだということで
す。私たちの命は何億分の一の命なのです。それにもしお母さんが病気で死ん
だり、ひいひいおじいちゃんが戦争で死んでいたりしていたら、今の私はいま
せん。今ここに存在しないのです。私に命をつないでくれた人たちにちょっと
感謝したい気持ちです。(小6)

<病気の体験>

◎私は小さいころから手にしょうがいがあって、手術を3回しました。いろん
な病院に行きましたが、見たことがないと言われたりして東京まで手術を受け
に行きました。今腕には手術の跡だらけです。たまに手のことでなにか言われ
ることがありますが、今日の授業を受けて、なんかすっきりというか勇気づけ
られた気がします。(小6)

◎私は病気でないけど、やけどを頭と顔と手にしています。こんど手術をしま
す。こわいけど、先生もがんばったので、わたしもがんばります。(小6)

<いじめられた体験>

◎私は保育園のときいじめにあったことがあります。どうして嫌われているの
かな、私っていない方がいいのかなと毎日思っていました。でも家族には言え
ませんでした。話したのは、小学6年の初めくらいです。そのときは小さくて
どうしていいか分からず、苦しかったです。あのときの悲しかったことは今で
も忘れられません。(中1)

<身近な人の死を体験して>

◎僕は、いままで一度だけ、身近な人の死に立会いました。その人がだんだん
息をしなくなるのを見て「絶対死にたくない」と思いました。でも、たとえそ
こで命が消えても、周りの人の心で生きつづけているんだということがわかり
少し安心しました。

<死ってなに?>

◎「死」って何だろうと考えると怖くなります。自分の周りにいる家族や友だ
ち、そして自分がいつかは死んでしまうんだということを考えると信じられま
せんでした。でも「死」は誰にもおとずれるし、「死」は怖くないんだと今日
の種村先生の話を聞いて思いました。「死」がいつくるか分からないし、明日
かもしれない、もっとずっと先かもしれないけれど自分が生きたということは
ひとつの誇りであると思います。これから生きていくうえで、自分の人生を自
分で切り開いて100%生きたと思えるように一日一日を学んで生きて生きた
いと思いました。(中3)

<がん告知>

◎僕はもしがんになったら告知してほしいです。知らずにいた方が幸せかもし
れないが、ぼくは知ることでもうひとつの世界が広がるはずです。楽な世界で
はないでしょうが、決して不幸ではないはずです。僕は、人の世界には、無限
の可能性があると思います。自分のもてる力で精一杯生きた人には不幸という
字はけっして似合わないと思います。(中3)

<生きたくても生きられなかった人のこと>

◎『種まく子供たち』の拓也くんの話にはとても感動しました。とくに「いの
ちは長さではない」ということが心に響きました。「16年の短い命だったけ
ど、拓也くんは精一杯生きたんだ、何十年分も生きたんだ」と思いました。私
たちは、ただなんとなく生きている。それは今しかない時間を無駄にしている
ことだと思います。(中1)

◎今日は命について真剣に向き合いました。私はある日、保健室で「もう嫌だ
死にたい」と一言もらしてしまいました。そのときはつらくて、つらくて、ほ
んとうに死んだらきっと楽になれると思っていたのです。その言葉を聞かれた
養護の先生に「そんなこと、言わないで。世の中には生きたくても生き延びる
ことのできない人もたくさんいるんだから」と 少し怒ったように言われまし
た。そのときは、私のことは知らないくせにと思っていました。でも今日の
「いのちの授業」で、ほんとうに世界中に生きたくても生き延びることのでき
なかった人がたくさんいることが分かりました。「死にたい」と思った自分自
身に腹がたちました。自分がどんなに弱かったが分かりました。あのとき、叱
ってくれた養護の先生がいなくて、ほんとうに死んでいたら、弱い自分のまま
終わっていたことになります。あのときの養護の先生の言葉はとてもやさしく
感じられるようになりました。

◎私もいままで実際に死にたいと思ったこともあるし、教室にいけなくて保健
室にいたり、リストカットしたこともあります。でも、今日の話を聞いて、ど
んなに険しい山が目の前にそびえたっていたとしても絶対に死にたいと思っち
ゃいけないと思いました。(中2)

<本のこと>

◎本はすごい力をもっているのだと思います。絵だけでもいろんな感情が伝わ
ってくるのです。絵だけで文字を見なくてもその物語が分かるのです。これか
らもたくさんの本を読みたいと思いました。(小6)

◎私がいちばん心に残った本は『だからあなたも生きぬいて』です。私も転校
してきてすぐひとりぼっちになったような気がして、心細かったので、作者の
気持ちがわかるのです。でも、私の場合は時間がかかったけど、周りの人に相
談できました。(中1)

◎今日紹介された本はほとんど図書室で読んだものばかりでした。ですが、自
分は本に隠されたテーマを感じずに読んでいました。とくにそれが強かったの
は『世界が100人の村だったら』です。70人が字が読めないし書けない、
50人が栄養失調、1人が瀕死、ととても深刻なのに、読んだときはなにも考
えず、ページをめくっていました。これからは、本のテーマを感じとりながら
読んでいきたいと思います。(中3)

<保護者の感想から>

◎いのちに関する本がこんなにもあったのですね。ふだんはなにげなく読んで
いますが、一冊一冊に作者の強い思いが込められていることが分かりました。
先日、永年飼っていた犬が死にました。娘にとって、とても身近な存在だった
ので、深く心に思うことがあったと思います。主人と私と3人で穴をほり,花
で飾って、手紙をつけて埋めてやりました。とりとめもなく涙がでました。い
のちとはどんなものか、親子で学ぶいい機会だったと思います。紹介くださっ
た本をこれから探して親子で読んでみます。

<教師の感想から>

◎私は 教職2年目で父を亡くしました。当時父は48歳。とつぜんの死でし
た。『ずっとずっと大好きだよ』のエルフの授業をしながら涙,涙でした。私
にとって、父との別れから接する子どもたちとも共に考えていきたいと強く思
うようになりました。

◎生についてはいろいろ授業でも扱われていますが、死についてはタブー視す
る傾向があります。しかし、絵本を通じてなら子どもたちにも死について語れ
るような気がします。本日紹介いただいた絵本のメモを大切にして、これから
に生かしていけたらと思います。

なお、10月の知覧小の授業の様子が『がん治療再前線』の1月号に掲載されま
した。
http://www.e-mandr.com/
参照
また、おなじく10月の細山田小の授業が共同通信のお正月特集として配信の
予定です。ごらんいただけると幸いです。
 
□関連ホームページ□

種村エイ子さんの部屋 
http://www.synapse.ne.jp/~wahaha/index2.htm

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■メッセージ■

□自分が直接体験していなくても,人は他者の体験を聞いたり読んだりするこ
とで疑似体験をする能力を持っています。種村エイ子さんの話を聞いて,本を
読んで,自分や他者の命について認識を改めることができた大勢の人たちが今
年もいたのです。また,ここに紹介された感想文を読むことで,書いた一人一
人の心のメッセージを受け取ることができました。ありがとうございます。
----------------------------------------------------------------------
■読者の皆様へのお知らせ■   

□読者の関係する研究会・講演会・書籍等の情報原稿募集中。一行35文字、
行数は,研究会・講演会20行以内,書籍紹介はメールで御相談下さい。連絡
先メールアドレスまたは電話番号と文責者氏名は必須事項です。
□感想や投稿大歓迎。本MMで使うことがあります。匿名希望・掲載禁止の場
合は明記してください。本文に御氏名のない御質問・御依頼・御批判・御相談
には御返事をご遠慮させていただきます。諸事情から掲載できないこともあり
ます。掲載についてのお問い合わせはご遠慮ください。
□編集者の方では,登録・解除・アドレス変更を行っておりません。後記のH
Pなどでお調べの上御自分でお願いします。どうしても出来ないときは御氏名
明記の上御相談下さい。
□連絡先は, wahaha@po.synapse.ne.jp  蔵満逸司宛です。 
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12月24日〜01月05日は完全休刊です    

■2002年01月予定表■ 
     
06 1048  命と体を見つめる              澤栄美 
07 1049  「こんなほんだな」〜私の読書日記     沼澤晴夫 
08 1050  人権教育の視点を生かして         松下一世 
09 1051  教師の基礎知識              石田一三 
10 1052  「たんぽぽ」カウンセリングルーム     梶原末廣 
11 1053  草の気持ち                佐藤律子
12 1054  カンガルーのポケット           大島順子 
13 1055  正義と勇気の学級&学年集団づくり     内山義朗 
14 1056  必ず盛り上がる授業プラン         森竹高裕
----------------------------------------------------------------------
■関連HP・MM・ML■
□HP『小学校教師用教育関連総合リンク集』 42万アクセス
http://member.nifty.ne.jp/KURAMITU/index.html
□MM『授業づくりネットワークメールマガジン』登録・解除
http://www2.synapse.ne.jp/mm21/index.htm 月3号
□小学校教育メーリングリストWAKUWAKU 320名参加
http://member.nifty.ne.jp/KURAMITU/mailing.htm
───────────────────────────────────
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http://www.synapse.ne.jp/~wahaha/index1.htm 
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            ★MM小学1047★ 

 
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