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★MM小学1019★質問・感想■内山義朗連載・1008に対して

発行日: 2002/11/23

■──────────────────────────────────
□─── 日刊・小学校教師用ニュースマガジン    NO 1019 ─
■─── 11月23日(土) 編集・発行 蔵満逸司 読者7311人 ─
□──────────────────────────────────
質問・感想■内山義朗連載・1008に対して
1 塚田直樹さんの質問と内山さんの回答
2 豊増真一郎さんの感想 
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内山義朗連載■1008への質問・感想

1 塚田直樹さんの質問と内山さんの回答

◆質問

お世話になります。群馬の塚田です。
MMいつもありがとうございます。

内山先生へ質問させていただきます。

1点目です。

> (2)学年練習時間は最低限。表現・学年全員リレー・徒競走・団体競
>   技、全部ひっくるめて5時間もあれば十分。他は、学級での指導に
>   当てる。子どもの自主的な練習時間を授業の中で確保する。
表現の練習だけで、各学年5時間は必要のようです。
どうすれば、短時間で済むのでしょうか?

2点目です。
>  学校のトイレのスリッパや教室・特別教室の整頓具合が気になるよう
> に指導を入れる。教えないのがポイント。やるべき仕事を自分で見つけ
> 行動できるように鍛えるのがポイント。

うちの学校、階によってですが、トイレのサンダルがバラバラというより、
グチャグチャです。日直で回ってて嫌になることがあります。
一クラスだけ直しても、他のクラスや学年が直してくれないと、
お手上げです。この点もご教示ください。

お時間のある時に、ご教示いただければ幸いです。
宜しくお願い致します。

塚田直樹 rm-kf@sunfield.ne.jp
http://www.kyositu.com/index3.htm
http://www.freeml.com/info/rm-n@freeml.com

◆回答

正義と勇気を育てる学級&学年集団づくりNO19.5

           2002年  霜月
             道徳教育改革集団・鹿児島  内山義朗
             mail;   yoshiro@po2.synapse.ne.jp  

「★MM小学1008★最近気になること(1)〜学級づくり〜 」への質問
にお答えします。
 
 群馬の塚田さんから2点ご質問をいただきました。以下、2つのご質問にお
答えします。。
 
〈Q&A 1 〉
>●1点目です。
>>(2)学年練習時間は最低限。表現・学年全員リレー・徒競走・団体競
>>  技、全部ひっくるめて5時間もあれば十分。他は、学級での指導に
>>  当てる。子どもの自主的な練習時間を授業の中で確保する。
>表現の練習だけで、各学年5時間は必要のようです。
>どうすれば、短時間で済むのでしょうか?
 
 ダンス・表現種目で何をするかによって、かかる時間も異なってくるでしょ
う。「どんな力をつけるために、どんな指導をするか」「どの程度の完成度を
めざすか」によっても、異なってくるでしょう。
 私は、今の勤務校に来て8年目になります。昨年度までの7回の運動会には
いずれも5年または6年担任として関わってきました。
 殆どは、5時間程度以内でやっていたはずです。やった表現種目は、「フォ
ークダンス」「阿波踊り」「妙円寺体操」。(ただし、1回は町が県民体育大
会会場ということで1学期にマスゲームをしたため、運動会でも、それを実施
しました。)
 おおよそ共通していた点は、次の通りです。2がないケースもありましたが
これをやれば早いし効率的です。

0 5・6年部合同学年会を開き、時間設定をする。「どの日に何をするか」
 の「誰が何を指導する」を決める。(初めに時間ありき。)
1 指導担当者は、5・6年部全担任に方法や内容を示したプリントを配る。
 (各担任が必要に応じて各学級でも指導できるように。)
2 指導担当者が自分の学級で1・2時間程度動きを指導しておく。5・6年
 部1回目の練習の際、1学級が動きを他の学級すべての子に見せる。
3 全員に一通りの動きの指導。覚えるまで数回繰り返す。
4 入退場も含めた動きの指導。よくなった動きを誉め、できていないところ
 のみ部分指導。
 「全体をやって部分修正」の手順で指導すれば効果的です。全体の動きを子
どもたちがおおよそ覚えた状態なら、後は学級担任に任せても指導は簡単にで
きます。部分的に動きが気になれば、必要に応じて学級で短時間の指導を入れ
ればよいでしょう。
 ちなみに、「5時間もあれば十分」の表現は、ケースバイケースです。現勤
務校においての私のめやすです。「学年部・学級含めて運動会に向けての校庭
の使用が10時間程度」で「5・6年生200数十名に指導」の条件がある中
でのめやすです。
 当然ながら、条件や目的によっては、指導時間を増やすことで教育効果を高
められる場合もあるでしょう。
 やたらと表現種目のみに多くの時間を割けば、害も出かねません。例えば、
次のような嘆きを同僚からも聞いた。内山が直接運動会練習に関わっていない
学年の同僚。
「表現の指導に時間を使いすぎ。完璧を求めすぎ。リレーや団体種目を子ども
 たちがやりたがっているのに時間がとれない。昼休みも表現の練習などに使
 われて子どもたちが自主的にやりたいのにできないと不満を言っている。」
 
 参考までに、2001年度私が記してあった運動会関連部分の日記を以下に
載せます。

9/10(月)
 8時15分から8時25分は、学年朝会。運動会の係を決めた。
 5年生が担当する係の人数は、次の通り。
『審判12人 招集編成4人 記録4人 用具4人 出発1人』
「審判をやりたい人は立ちましょう。」
 私のひと言で、どどどっと立つ。あとは、内山じゃんけん。係に決まった子
は、即座に記録担当教諭に「組」と「名前」を伝える。
 この調子で決めていく。大切なのは、やる気。あとは担当教諭が指導する。
さほど難しい仕事ではない。
 ということで、すべて立候補による決定。どの学級からも、5人以上は係に
決まった。 決めるのと記録にかかった時間は、5分弱。はじめと終わりに私
がちょっぴり話をした。それを含めても8分間で終了。
 なお、係に決まっていない子は、すべて応援や下級生の世話をすることにな
る。また、器楽部の方はそちらの練習が多くなるため、係は器楽部外の子を優
先した。各組の応援団学級代表4人は、各学級で決める。
 5の2は、すでに立候補で決定済み。

9/13(木)
 放課後、5・6年担任で合同学年会議。運動会に向けての練習日程等を決め
た。
 5・6年生合同の参加種目は「表現」と「団体競技」。今年度は、「表現」
は「フォークダンス。「団体競技」は、昨年度同様に「世渡り上手」。
 「世渡り上手」は、私が担当。昨年度とちょっぴりはやり方を変えようと考
えている。
 なお、合同練習の日時計画案は、私が作成。提案した。
 私が提案した5・6年合同種目二つの練習時間は、4時間。「4時間の練習
で、運動会本番OKの状態にする」が、目標。念のため、予備の時間も決定。
ここまでの会議時間は、10分ちょっと。
 続けて5年学年会。短距離走やリレーの組み分けや練習日程等を決めた。会
議時間は、5分ちょっと。

9/20(木)
 18日、5年全3学級で合同体育1時間。19日・20日、5・6年全7学
級で合同体育各1時間、計2時間。
 火曜日から、秋季大運動会に向けての合同体育を開始。今日までに、先の通
り3時間実施。この3時間で、次の内容をやった。
1 色別リレー・公民会対抗リレーの選手・補欠の決定。
2 5年短距離走の能力別組編成(走順の決定)。
3 5年全員リレー(学級対抗)。
4 5・6年「フォークダンス」(入退場まで含む)。
5 5・6年団体種目「世渡り上手スペシャル」のやり方の説明。
 事前に「決めておくべきこと」「知っておくべきこと」「やっておくべきこ
と」は、この3時間で、すべてやった。5年生は、明日が運動会でもOK!!
 何らかのイベントづくりへの取り組みは、このように「すぐ動ける状態をつ
くる」のが大事。
「全体が動けるようにしてから細かい動きや個々の指導はする」
これ基本。時間を効率的に使い、お説教など無駄な時間を費やさないことが大
切だ。
 ベストセラーの『超勉強法』に示されている「パラシュート法」と考え方は
同じだ。「全体から部分へ」のやり方。この3時間で60%以上を達成。

10/03(水)
 運動会5・6年表現種目「フォークダンス」と団体競技「世渡り上手」の合
同練習は、本日で完了。予定通り、4時間で終了。(入退場や各学級での練習
時間も含む。)
 あとは、「学年別リレー」「世渡り上手」でのより高いレベルを目指して、
各クラスで取り組むことになる。子どもたちの多くは、自主的に「さらにレベ
ルアップを」と考え臨む意欲十分。
 
〈Q&A 2〉
>●2点目です。
>>  学校のトイレのスリッパや教室・特別教室の整頓具合が気にな
>> るように指導を入れる。教えないのがポイント。やるべき仕事を
>> 自分で見つけ 行動できるように鍛えるのがポイント。
>うちの学校、階によってですが、トイレのサンダルがバラバラという
>より、グチャグチャです。日直で回ってて嫌になることがあります。
>一クラスだけ直しても、他のクラスや学年が直してくれないと、お手
>上げです。この点もご教示ください。
 
 学校のトイレのスリッパが気になるように私が入れている指導を幾つか述べ
ます。

1 事実を見せる。「やりたいことをやってごらんなさい。」と言う。
 例えば、朝の会の時間。
「今から学校探検に行きます。」(一部の子ども「やったあ!」)
(トイレの前で) 「ここが○○校のトイレです。気になることがあるでしょ
 う。やりたいことがある人は、どうぞ。」
(その後、数か所を巡る。最後は教室。)「ここは、○年○組教室です。・・
 ・)
*「学級のめあての決定」なんぞをしなければ、朝の会で、こんな指導の時間
もとれる。

2 学級や担当委員会で「世のため人のため」に取り組む。
 道徳教育改革集団代表・深澤久氏が公表した有名な実践。「とっておきの道
徳授業」(佐藤幸司=編著・日本標準発行)に方法は掲載されている。
 その追試をする。
 スリッパをそっと直す子・スリッパをきちんと直さない子に注意する子・学
校みんなへの呼びかけをする子が増える。
(ご質問をくださった塚田さんはご存じだと思いますが、この実践はお薦めで
す。方法は、著作権も絡むでしょうからふせます。ぜひ前掲書をご購読くださ
い。) 

3 偶然通りかかって気づいた時、トイレから出てきた子に声をかける。
「スリッパを見てごらん。」
 あるいは、やって見せる。教諭自らが気づいたら時にはそっと直しておく。

4 スリッパを直している子を見かけたら大いに誉める。
「あなたは、えらい。○○小の鏡だ。」

5 1〜4の方法を周りの教職員にも広める。話題にする。
 とはいっても、塚田さんが述べているような事実を変えていくのは簡単では
ないでしょう。「時間がかかる」前提を踏まえて取り組むべきことでしょう。
「完璧を望む必要はない」と私は思います。まずは、自分の担任する学級・学
年、さらには委員会などから他学年へと「よいことを広げる」方向での行動こ
そ大切でしょう。
 私の勤務校とて、場所によって差もありますし、完璧な学年もありません。
ただし、学年の担任2人以上が1〜5のような取り組みをすれば、だいぶ変わ
ります。昨年度、同学年を組んだ教諭も証明してくださるでしょう。
 このあたりが、今年度学級担任ではないので、内山の影響力が低くなっ
ている感じはあります。教職員メンバーも(鹿児島では?)人事異動で頻繁に
変わりますし。
「トイレのスリッパを整然と」は、大人でも結構難しいことでもあります。
 例えば、殆ど大人だけの集まりであるPTAや教職員の会合でも結構乱れて
います。私は、比較的それに目がいく方で事実を幾度も目の当たりにしていま
す。私は、比較的、そうっと直している方だと思います。
 大人でも簡単にはできない人も結構います。ましてや、授業が延びて休み時
間が少ない中で急いでトイレを済ませスリッパをきちんと直す心遣いまでする
余裕がない子がいても当然でしょう。
 子どもの事実をよりよく変えていくための指導を粘り強く「やって見せて、
やらせてみて、誉めながら」を基本に指導していくのが私たちの仕事なのだと
思います。

2 豊増真一郎さんの感想 

◆私の前任校は,内山さんが現在いる学校でした。
内山さんとは7年間同僚として切磋琢磨してきました。
同学年を組むことも多く,何かと考えも近かったですし,教えられることも多
かったです。
今回の1008号を読んで,改めて同感です。
学校には「慣習」が多いです。もちろんその中にはいいものもたくさんありま
すが,なかにはひどい物もあります。ひどい物は「人権」意識の低いものが多
いようです。
内山さんが書かれた4つのポイントを意識するだけで,すっきりした学校生活
になります。実際私も4つのことは意識して指導しています。
こういった考えに反対の人もいるでしょう。
しかし,まずやってみることです。

----------------------------------------------------------------------
■メッセージ■

□掲載原稿に対する感想・質問は大歓迎です。質問は,原稿執筆者に転送し,
今回のように回答をいただけた場合は原則として掲載します。感想も原則とし
て掲載します。諸条件により掲載できないこともありますが,お問い合わせは
ご遠慮下さい。
----------------------------------------------------------------------
■2002年度学年別メーリングリスト(1・2・3・5・6年)■ 
http://member.nifty.ne.jp/KURAMITU/mlmlml.htm   11月末募集終了
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■読者の皆様へのお知らせ■   

□読者の関係する研究会・講演会・書籍等の情報原稿募集中。一行35文字、
行数は,研究会・講演会20行程度,書籍紹介はメールで御相談下さい。連絡
先メールアドレスまたは電話番号と文責者氏名は必須事項です。
□感想や投稿大歓迎。本MMで使うことがあります。匿名希望・掲載禁止の場
合は明記してください。本文に御氏名のない御質問・御依頼・御批判・御相談
には御返事をご遠慮させていただきます。諸事情から掲載できないこともあり
ます。掲載についてのお問い合わせはご遠慮ください。
□編集者の方では,登録・解除・アドレス変更を行っておりません。後記のH
Pなどでお調べの上御自分でお願いします。どうしても出来ないときは御氏名
明記の上御相談下さい。
□連絡先は, wahaha@po.synapse.ne.jp  蔵満逸司宛です。 
----------------------------------------------------------------------
■2002年11月予定表■  

24 1020 音読授業を創る そのA面とB面と       荒木茂 
25 1021 必ず盛り上がる授業プラン          森竹高裕
26 1022 e-park教育情報    (株)サンロフト /教育事業部 
27 1023 小学校における「死を考えるいのちの授業」  八田奈美 
28 1024 読書のアニマシオン運動           渡部康夫
29 1025 面白半分セレクション            佐々木彰 
30 1026 命と体を見つめる               澤栄美
----------------------------------------------------------------------
■関連HP・MM・ML■
□HP『小学校教師用教育関連総合リンク集』 42万アクセス
http://member.nifty.ne.jp/KURAMITU/index.html
□MM『授業づくりネットワークメールマガジン』登録・解除
http://www2.synapse.ne.jp/mm21/index.htm 月3号
□小学校教育メーリングリストWAKUWAKU 320名参加
http://member.nifty.ne.jp/KURAMITU/mailing.htm
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http://www.synapse.ne.jp/~wahaha/index1.htm 
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            ★MM小学1019★ 

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