ジョークな毎日 笑いのABC 三分で主役になれるネタ。 |
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ジョークな毎日 笑いのABC 三分で主役になれるネタ
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面影
卵をきらしたので、スーパーに行った。
スーパーで見知らぬおばさんが、なぜか僕のことをじっと見ていた。
すこし気にはなったが、無視して卵と牛乳を買うとレジに並んだ。
ふと見るとさっきのおばさんがツカツカと僕のところへ来て
今度はまじまじとぼくの顔を見つめた。
「ごめんなさいね。でもあんまりそっくりだからつい。
じつは、先週なくなった息子にそっくりで、思わずあなたのことを見つめてしまったわ。ほんとにごめんなさい」
おばさんは今にも泣きそうにぼくの顔をじっと眺めた。
「そ、それはお気の毒に・・なんか僕にお役に立てることでもあればいいのですが。。
そうだ、よかったら、ぼくの前にどうぞ。他のレジも混んでるようだし。。」
ぼくはおばさんを自分の前に割り込ませた。
「ほんとにごめんなさいね。これも亡くなった息子の引き合わせかもしれない。。
もう1つだけお願いしていいかしら?」
「どうぞ、どうぞ。で、なんでしょう?」
「実は、息子が死ぬ前に、なんか言いたそうだったのだけれど。。
たぶん、かあさんバイバイ、気をつけて て言いたかったと思うの。
私それだけが心残りで・・
どうか、私に「かあさん、バイバイ、気をつけて」って言ってくれないかしら。
いいえ今はだめ、涙が止まらなくなるから。私がこの店を出る時に・・」
「そんなことならお安い御用ですよ」
彼女の息子はどんなヤツだったんだろう。僕と同じくらいといえばまだまだ若い。
人生いろいろだな。
そんなことを考えこんでしまった。
ふと我に返ると彼女はレジを抜けて行くところ。
慌てて僕は、
「かあさん、バイバイ、気をつけてね」と声をかけて微笑んだ。
彼女は一瞬立ち止まりこちらを悲しそうに、
それでいてうれしそうにチラッと見て手を振ると足早に店を出て行った。
ぼくはすこし、センチな気分になった。
気を取り直して清算を済ませようとするとレジ係が
「\18,563円です」と言う
卵と牛乳だけでどうしてそんなに高額になるのか。
ぼくがレジ係に文句を言うと
「さきほど、お母様が息子が払いますってあなたのことを指差して行きましたよ。
あなたもかあさんバイバイって言ってたじゃないですか」
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