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うーあとともともの(週刊 自転車ツーキニスト200)
発行日時: 2005/7/15
【週刊 自転車ツーキニスト】"Weekly Bicycle Tourkinist"
うーあとともともの200号
■200号!
わはは、連日の「週刊ツーキニスト」なのだ。と思ったら、お、いつの間にやら200号にもなってしまった。200号といえば、あーた、1日1回出して、200日もかかるという計算ですぜ(←そのまんまじゃねか)。
この発行頻度で200号ですから、そうだな、始めたのはいつだったっけか……、忘れてしまった。まあ3、4年は出し続けてるんだな。その間、どんどん書く内容が自転車から離れていった。まことにすまぬ。
思い起こせば、米オクラホマ州の田舎町で書いたこともあったし、パキスタンとアフガニスタンの国境の町で書いたこともあった。本メルマガをまとめた本も2冊出た(「サドルの上で考えた」「自転車ツーキニストの憂鬱」)。いやまあ何だかんだと色々あった200号なのだ。自転車ツーキニストも(特に都心では)目に見えて増えた。筆者としても感慨無量でありますよ。
しかしなんだ、それもこれも皆々様が読んでくれたおかげです。ヒキタほんとに感謝。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
■3チャンネルがスゴい!
さて、小さな子供がいるもので、3チャンネルを見る機会が多いのだ。首都圏の3チャンネル、つまりNHK教育テレビのことだね。
特に朝8時半の「おかあさんといっしょ」は、まあ必ず見るといってもいいぐらいに見る。現在の、歌のお姉さん、はいだしょうこさんの可憐さには、魁(私の息子の名前)と一緒に父さんも釘付けだ。流行りの言葉で言えば「しょうこお姉さん萌え」なわけだ。番組の特性上、歌を歌うごとに衣装を取っ替え引っ替えで登場する。完全コスプレ全開状態。これって秋葉原の人々にもウケるのではあるまいか。真面目な話。
だが、この番組のメイン視聴者層、多くの若いお母さんたちとっては、この間、降板した体操のお兄さん、佐藤弘道さんが大人気だったのだという。全国各地に「弘道お兄さん萌え」の若いママがたくさんいた。ファンクラブまであるのだそうだ。写真集まで出てる。ま、確かにね。サワヤカで優しそうでスリムマッチョ。「イチジョウマン」の企画は私も好きだったよ。
だが、やはり「体操のお兄さん」というにはだんだんムリが出てきたのも確かだった。どちらかというと「体操のオジさん」。なにせ私とあまり齢が変わらない。このあたり、やはり「出る側のヒト」はツライのだ。
しかしまあ、当然ながら、普通のお父さんは見られない。この時間はすでに会社に出かけてるからね。私の場合、出社時間が多少遅いために、この番組を見ることができる。そればかりかその後の番組もチラッと眺めて出ていくことができる。
■「おかあさんといっしょ」だけじゃない
いや、色々あるのだ。3チャンネル。いずれもどこか実験的で、私なども結構楽しめる。
幼児向け科学番組(?)「ピタゴラスイッチ」なんて、慶応の佐藤教授(元電通マン「ばざーるでござーる」などで有名な人)のアイデア、イラストを活かしながら、実に丁寧に作られている。番組にリズムがあって気持ちよく面白い。
また人形劇「ざわざわ森のガンコちゃん」「バケルノ小学校ヒュードロ組」なども伝統的な教育テレビの作りで、どこか懐かしく好ましい。「バケルノ小学校」のテーマソングはあがた森魚が歌ってたりする。もはや伝説のヒュードロ系フォーク歌手だ。曲も名曲。あがた先生、こんなお仕事をされていたとは。
だが、その3チャンネル。よくよく見ると、誰も見てないと思って、色々、過激な試みも行われているのだ。
KONISHIKIが出てくる「古い日本語を味わおう」という番組も何だかどこかヘンだし、的場晃司が出てくる「顔で遊ぼう」なるシュールな番組もある。だが、その過激さにおいて、他の追従を許さないのは「ドレミのテレビ」ではあるまいか。
■必見の過激番組「ドレミのテレビ」
「ドレミのテレビ」は小学校低学年を対象にしていると思われる。
「色々な音(たとえば紙を破る音や、机を叩く音など)を出して、そこに音楽を見出そう」というコンセプトで(たぶん)、そこにお馴染みの童謡がフィーチャーされる。
メインの司会が2人。1人はソウル歌手UAだ。番組内では「うーあ」という。番組冒頭でぶっきらぼうに「おはようさん、うーあだよ」と必ずいう。彼女は必ずぶっきらぼう。必ず腰蓑を着けている(ナンデだ?)。
もう1人の司会が、謎のオカマ男「ともとも」だ。番組冒頭で「おはよう、ともともなのよ」と必ずいう。青い髪でちょび髭で見るからにアヤシイ。本業はパーカッション奏者なのだという。
この2人がとにかくシュールなスタジオを展開するのだ。ぶっきらぼう腰蓑女と青髪オカマ男。シュールにならない方がおかしい。
で、これはもう見てくれとしか言いようがないのだが、タマラナイのが、ともともの立ち位置だ。一言でいうなら、ともともはサブ司会の「はるはる(ちょっと小悪魔風の女子中学生)」と、小学生たちにいじり倒される役なのだ。色々な音を出してみせながら、「ヘンなオカマのオジさん」として、どこか馬鹿にされ、笑いものにされる。はるはるなど彼を明らかに見下している。子供特有の残酷性と意地悪さが全開。時折、ともともに同情してしまう。
いやまあ、なにせ青い髪のちょび髭オカマだ。教育現場にこういう人が入る余地ができるほど、現代の教育の水準は上がったと見るべきなのだろうか。
さらに特徴的なのが、うーあの歌だ。うーあはご承知の通りの芸風だからして、童謡があからさまにヘンになる。たとえば「キラキラ星」ならば、こんな具合だ。
「くぃーらーくぃーら、ふぃーかるー、うぉーしょーらーのふぉーすぃーよー♪」
分かります? 普通に歌えば
「きーらーきーら、ひーかーるー、おーそーらーのーほーしーよー♪(キラキラ光るお空の星よ)」だ。
全曲この調子。これを腰蓑姿でぶっきらぼうに歌う。実にソウルフル……、なのか、これは? 子供たちにとっては単にヘンな発音の歌というに過ぎないのではないかとも思う。
そしてエンディング。「ドレミのリンド」(タイトルはうろおぼえ)という途上国原住民風(アフリカ? それとも東南アジア?)の曲を、うーあと、ともともが焚き火のまわりで歌い、踊り狂って番組は終了する。見終わった後、お父さんは目が点になっていた。魁は途中で飽きてチョロQいじりに夢中になっておった。いや当然。1歳半のガキンチョには確かに高度すぎるよ。
これを見た子供は、いつか大きくなったときに「アレはいったい何だったんだろう?」と思い起こすことになるのだろう。「あの番組は実在したのだろうか、それとも夢だったのだろうか」と、思うときが必ずくる。
そういう「謎」はあっていい。「何で子供番組にオカマが?」「日本語が乱れる?」などという批判もあるにはあると思うが、私ヒキタは「ま、いっか」だ。それよりお堅いNHKにしてコレが作れたことに素直に感嘆する。というか「エラい人はどうせ見てないだろうから」と、スタッフは勝手に作れる、ということなのだろうか。いや不思議。謎が謎を呼ぶ「ドレミのテレビ」なのだ。
ビデオに録って、是非一度見てみることをオススメする。
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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】
「樹海の歩き方」栗原亨著 イースト・プレス
富士山麓に拡がる日本最後の秘境、樹海。
その樹海の初のガイドブックというべきか、あの広い地域をくまなく探索し、写真に収め、原稿にしたのが、この本だ。樹海の中では本当にコンパスが効かなくなるのか? 群をなして人間を襲う野犬がいるのか? 本当に自殺者の魂がさまよっているのか? そういう疑問にいちいち答えてくれる。
興味本位? その通り。この本は興味本位オンリーでできていると言っても過言じゃない。それ以上でもそれ以下でもない。だから、中に出てくるのは自殺者のグロテスクな話ばかりだ。一番最後には「樹海の真実」と称して、自殺体のカラー写真がこれでもかと載っている(袋綴じ。私は長いことこの封が切れなかった。いや恐かったんすよ)。
だが、正直申し上げて、やはり面白かった。へぇ、と思うことが山ほどあった。樹海のことも分かるし、何だか「自殺界」とでもいうべき世界の状況も分かってくる気がする。しかしながら読んでる間ずっと「背徳の読書」という気がしていたのも事実だ。
著者は、ヒット作「廃墟の歩き方」の著者と同じ。独特のテイストは、かなり好みが分かれると思うが、これも間違いなく売れるだろう。
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「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
「大人の自転車ライフ」光文社知恵の森文庫
「自転車ツーキニストの憂鬱」ロコモーションパブリッシング
「日本史の旅は自転車に限る!」木世(えい)出版社
いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-author=%E7%96%8B%E7%94%B0%20%E6%99%BA/249-6371737-5693951
【自転車通勤で行こう】
http://japgun.infoseek.ne.jp
バックナンバーはこちら。
http://www.melma.com/mag/03/m00016703/
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