遅れ遅れて(週刊 自転車ツーキニスト195)
発行日時: 2005/6/9----------------------------------------------------------
【週刊 自転車ツーキニスト】"Weekly Bicycle Tourkinist"
遅れ遅れて195号
■またしても間があいてしまった
またしても間があいてしまった。「週刊」が恥ずかしくて名乗れないっす。申し訳ない。
それにしてもね、ちょっと言い訳させてもらうと、この15日間、書かねばならない原稿量はすさまじかったんすよ。
月刊「バイシクルクラブ」に「日本史の旅は自転車にかぎる・島原の乱」「道路は誰のものですか2・警察庁から回答がきた!」「現場から生中継・クールビズふたたび」「巻頭コラム・謎の金属片」。
月刊「ファンライド」に「東京24区疋田区長の自転車政・ママチャリの役割」。
季刊「バイシクルナビ」に「自転車通勤のススメ・共有自転車はもうあきらめてくれ」。
「週刊文春」に「文春図書館・美男の立身ブ男の逆襲」(*これは今日発売です)
「進研ゼミ」に「中学生のキミへ」。
とまあ、こうしてあげてみると自分でも信じがたい。まるで売れっ子作家ではないの、オレ。(んなわきゃない。単に〆切が重なっただけ)それに加えて「読売新聞」「朝日新聞」「日経トレンディ」「日刊ゲンダイ」はては「第三文明」(!)などの取材協力があり、さらには学習院での講義までスタートしちまった。
もちろん本業はこれとは別にある。そっちでも「靖国神社」だの「中国」だのの面倒くさいネタが目白押しなのだ。これでは疲れたり鬱になってしまうのは、ある種、当たり前であろう。ユンケルとゼナが手放せん。
で、そういうフラフラ状態の中で、私は一つの真実に気づいてしまった。
人類の究極の矛盾に突き当たるほどの、大発見だった。
■「人は、長生きをしすぎると、死に至る」
サドルの上で気づいた重大なる真実がこれだ。
「人は長生きをしすぎると、死に至る」
驚くべきことに、これは本当だ。先日、東大医学部の助教授に聞いたところ、彼はそれを否定しなかった。
「確かに、人は長生きをしすぎると死に至ります。特に、100歳を超えるほどの長生きをした場合、その10年以内の致死率は、例外をのぞき、ほぼ100%に達します」
この大いなる矛盾。
何てことだ。「長生きをする」ということが、行き過ぎになると、逆に死に至るという事実。なんという悲しい現実であろうか。過ぎたるは及ばざるがごとし、というのか、何というのか……。
……。
くだらなかった?
すまん。まあ何はともあれWカップおめでとう。ドイツ行き決定に祝賀だ。
■もうすぐ梅雨がくる
空気中の湿度も上がってきたような気がするし、汗も随分かくようになった。気持ちのいい自転車通勤も今のうちだけなんだな。それとは別に、ツーキニストはいつもクールビズ。文字通り時代の先端を走っているのだ。
----------------------------------------------------------
【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】
「戦争請負会社」P.W.シンガー著/山崎淳訳 日本放送出版協会
本書(原題「Corporate Warriors」)はちょっと驚くべき本だった。
例のイラクで死亡した齋藤さんが所属していた「PMC」*(民間軍事会社)について詳細に述べたものだが、戦争、特に局地戦に関しては、もはや戦争は完全に民営化されているのだ。
齋藤氏の「ハート・セキュリティ社」もさることながらだが、この本の中に詳細に描かれるアメリカの「エグゼクティブ・アウトカムズ社」は、完全に一個師団を持ち、その「事業」をアンゴラ、スーダンなどの内戦中のアフリカ諸国などで展開する。大抵の内戦は、もちろん政府軍と反政府軍に分かれているわけだが、そのどちらかに付く。だが、双方がそれぞれにPMCを雇う。つまり自らもPMC。戦う相手もPMC。戦争の主体(つまりは、国、政府、反政府団体)は、いかに多額の金額を出して、優秀なPMCを雇うかが勝負なのだ。
スゴいなと思う。
本書は実に「中立」な立場で書かれており、PMCの歴史、機能、役割などを詳細に分析し、それが必ずしも悪い、と言う立場には立ってはいない。だが、何だか空恐ろしさを感じるのは私だけではないだろう。
軍隊というものは、唯一「国家」が持つから、何らかの抑止力が期待できるのではないかと思っていた。ところが、PMCは完全に営利会社なのだ。カネさえ出せばどちらにでもつく。これは警察と暴力団の関係に等しいと思う。民間企業が武装し、何らかの用心棒になったり戦闘を行い、巨額の対価を得るのでは、これはまるでヤクザそのものではないか。
現在、こうしたPMCが世界に約100社。一年間の売り上げの総計は13兆円以上にも上るのだそうだ。なんとも驚くべき話だが、将来的にこういう事態になったりしないだろうか。つまり……
「日本は自衛隊を派遣することができません。日本の青年を戦場で死なせるわけにはいきません。だから日本はPMCを雇うことにしました。それも傭兵ではなく、まったく独自の動きをする民間部隊です。雇うのは日本ですが、戦場での責任は彼らにあります。これならば憲法9条にも違反しません。金は要りますが、背に腹は代えられません」
まあ、ならないよな。ならない、ならない、ならない、ならない……。
*本書の中ではPMFとして表記される。
-----------------------
【自転車通勤で行こう】
http://japgun.infoseek.ne.jp
バックナンバーはこちら。
http://www.melma.com/mag/03/m00016703/
このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます
- STORM BTO PC
- BTOパソコンインターネットショップ「STORM」がお届けするパソコンユーザー必見のメールマガジンです
- 和田秀樹公式HIDEKIWADA.COMマガジン
- 『大人のための勉強法』などの著者である精神科医、和田秀樹氏のエッセイ・最新情報等が掲載されるメールマガジンです。
- 横浜中華街オフィシャルメールマガジン
- 中華街のイベントや旬メニュー、地元民のインタビューを書きおこしでお届け。お得なクーポンやプレゼントもついて、使える小ネタが満載です。ぜひメルマガをチ...
- 週刊アカシックレコード
- 02年W杯サッカー韓国戦の「誤審」を世界で唯一「前日」に誌上予測し、誤審報道を「常識化」した推理作家(金正日の「遺書」で始まる「中朝戦争」後の北朝鮮...
- 宮崎正弘の国際ニュース・早読み
- 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析
![メルマガスタンド[メルマ!]](/img/common/melma_logo.gif)








