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お久しぶりだからなのか、長い(週刊 自転車ツーキニスト192)

発行日時: 2005/4/19

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【週刊 自転車ツーキニスト】"Weekly Bicycle Tourkinist"
 実にお久しぶりの192号

■桜も完全に散っちゃって

 いやもう個人的に忙しい日々もようやく峠を越しまして、まあ何とか最終ゲラも入れた。ああ疲れた。今回はさすがにゲロが出そうになりましたですよ。お久しぶりです。お元気でしたか?
 すでに自転車に乗るとじわっと汗が出る季節になった。でも、これからの季節、確かに汗はイヤだけど、気持ちはいいね。ペダルを踏んでて爽快だ。

 そうそう「文藝春秋」の今月号(5月号)の84ページに、慶応の金子教授が「ワシも自転車ツーキニストだ」と言って、かなり長い記事を書いてくれてる。「あ、この人、実際に乗ってる」というのが、よく分かる記事で、私はなんだか嬉しかったですよ。周囲に「私はツウキニストになることにした」というと「どんな危険思想だ?」と聞かれるのだそうだ。

 中国だ、ホリエモンだ、郵政だ、と相変わらず本業は本業で忙しいんですが、まあ、ちょいちょいとリハビリしながら、またいつものペースを掴んでいくつもりです。

■第1弾は「自転車ツーキニストの憂鬱」だ!

 まず最初に4月26日にロコモーション・パブリッシングから「自転車ツーキニストの憂鬱」というのが出ます。
 ロコモーション・パブリッシングとは聞き慣れない出版社だなとお思いでしょうが、それもその筈、まだ出来たばっかり。私の本+2冊が、この会社、初の書籍なのでありますよ。
 テリー伊藤さんが立ち上げた出版社で、まだ事務所開きすら行ってない。本が出ると同時にパーティとなるのだそうだ。
 そういう記念すべき第一回配本に、なぜ私ヒキタの本が? とはお思いでしょうが、ほかならぬ本人が一番そう思っているのだからして、あまりそこを責めてはならぬ。
 内容はといえば、このメルマガと「バイシクルクラブ」の連載コラム、さらには中央大学の雑誌などに書いたものなどをまさにテンコ盛りに盛り上げた結果、こうなった、という本でありまして、なぜか漫画なんかも収録されていたりする。約300ページ。某局の某番組をこれでもかと罵倒してみたり、の、問題箇所もけっこうあったりして、ちょっと著者ヒキタ、ちょっと不安でもあります。
 楽しんでいただければ、と思うのだけど、なんじゃこれはー、と怒りまくる人もいるかも知れぬ。だがまあ、語り口でいえば(それ以外も、か)、これまでの私の著作の中で、一番の「バカ本」になることだけは、ほぼ間違いがない。
 
 そういうわけで前書きが以下の通りであります。書店に並んだら何とか手にとってパラパラめくっていただければ有り難いです。

【長い長いほとんど言い訳に近い「はじめに」】

 自転車というものが、じわじわと社会に浸透しつつあるような気がしているのだ。
(中略)
 今、自転車を語ることは、人類の未来を語ることなのである。

 とは言ってもね。
 そんな中で、私は何をしてきたかというと、色々様々、自転車関連の雑多な雑文駄文バカ文を書き連ねてきたのだ。自転車はイケる。人類の未来は自転車とともにある。だが、私のできることは、ただひたすらバカ文を書くことだけだった。
 で、私のバカ文を支持して下さる方が僅かながらではあるが、何故かいらっしゃった。そのことに乗じて、このような本もまとまることになったわけだ。私としては、本当にもう望外の喜びというのか、何というのか、ありがとうございますと言うほかないわけだが、これでもう私の自転車本8冊目になる、ということにいたっては、もう驚くほかはない。他ならぬ著者が一番驚いているのだ。

 最初に言い訳を書いておくと、この本は私のあらゆる本の中でダントツでバカ文密度が高い。初出は大凡のところ自転車雑誌「バイシクルクラブ」連載のコラムと、私が細々と発行しているメールマガジンなのだが、このメールマガジンというヤツがクセ者だった。
「バイシクルクラブ」分は、それでも多少はまともなのだ。ところが、メールマガジンに関しては、メディアの性格上、まったくの個人的な私信なもので、もともとのバカに、さらに拍車がかかって、もはや後戻りのできない袋小路まで来てしまっていた。そもそも文体が違う。顔文字こそ入っていないが、メールにはやはりメールの文体があるもので、後で修正しようにも、修正がきかないのだ。
 その文体が、さらにさらにバカ文をバカ化させている。バカがワックスがけされ、朝日にキラキラと照り輝いているかのようだ。

 読み返してみて「だからなんなのよ」と自分突っ込みを入れることも、再三あった。その時々のノリで、超個人的な事情なども色々書いてあったりする。私のプライバシーは、いったいどうなっているのであろう。恥知らずとすら言える。ちなみにいえば、このメルマガは二〇〇五年三月現在で約八〇〇〇部発行されている。その八〇〇〇人に対して、私は同時多発・自分プライバシー暴露をやっているのだ。それがあまつさえ本になり書店に並ぶ。並の神経なら耐えられないだろう。並以下だからこそやっていける。
 でも、こうしてアナタが手に取っているからには、本書は出たのである。
 メールマガジンならば、そのまま読み捨てられるであろうが、それが書籍の形で残る恐ろしさ。著者としても実に困ったことなのであるが、読者としても困るだろう。かくも恐ろしきは出版不況、というヤツなのだが、まあ下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる、というところだ。今回に関しては、当たらない可能性の方が、かなり大きいとも思っている。ここだけの話だが。

 読んでいただければ分かるとおり、内容は必ずしも自転車の話ばかりではない。また、今回は私の本業「TVディレクター」であることが、今までの本の中で最も色濃く出た本になっていると思う。しかしながら「だからバカ文だらけなのだ」というのは誤りだ。バカ文なのはただひとえに私がバカだからであって、テレビ屋=バカとの単純図式はまったく成り立たない。
 また、よく言われることなのだが、本業をやりながら、こういう本など出したりして、テレビ屋ってのはよほどヒマなんだなぁ、と。そういう誹謗中傷叱責嘲笑を受けたりすることがある。だが、実はそれも間違っている。テレビ屋は普通に忙しいのだ。間違ってもそんなにヒマな稼業じゃない。その中で、私はゴルフもせず、パチンコもせず、麻雀もせず、家事もせず、育児もせず、とにかく何もせずに、休日、ひたすらパソコンに向かっているのである。そのせいで家庭不和をも招いているのである。家庭不和程度ですめばいいのだが、本音を言うなら、命を削って書いている、と思う瞬間も多々ある。
 読者諸氏よ、慟哭せよ。私は日々、命を削りながら、バカ文を書いているのである。

 しかしまあ、そうしたバカ文の奥の奥に何らかの「自転車的なるもの」を発見していただければもっけの幸いである。
 まあ何だかんだで、色んな意味で楽しんでいただければ、と思っている。楽しみ方は人それぞれだ。人によっては多少なりとも何かの面白さを発見していただけるかもしれないし、発見していただけないかもしれない。
 またビジュアル派の方のために所々に「中央線の秋」なるマンガを23編はさんでみた。これは15年以上前の私の妄想が生んだ産物で、人によっては意味がワカランと言う人もいるかもしれぬ。ムベなるかなである。だいいち作者の私からして意味が分からない。
 だがまあその受け取り方も、人それぞれだ。この「人それぞれだ」という部分だけが、私の最後の縋りどころなのだ。
平成17年4月 疋田智

■5月に文庫が二冊

 さらに翌月5月には2冊が出ます。もう無茶苦茶なペースだというのは自分でも分かっているんじゃが、決まったことは仕方がない。出るものは出るのだ。文庫が2冊であります。

○ハヤカワ文庫「自転車とろろん銭湯記」
○光文社知恵の森文庫「大人の自転車ライフ - 今だから楽しめる快適スタイル」

 というラインナップ。
 前者は幻の名作と一部で呼ばれていた(と信じる)「銭湯の時間」の大幅ブラッシュアップ版で、もはや別物バージョン。後者は岩波書店「快適自転車ライフ」のこれまた大幅改定文庫版であります。
 文庫になる度に大幅改定をするのは、私の悪い癖でもありますが、それ以上に、自転車状況の変遷の早さが、それをすることを余儀なくさせている。
 いやまぁ、それにしても、どこに何が書いてあるか、どこに地雷が埋まっているか、自分でもよく分からなくなってきた、というのが正直なところでありますよ。でも、エイヤッと出てしまう。ああ不安。

■イヤだなぁ

 さて、それにしても昨今腹が立つのは、中国の例の「反日暴動」だ。あれはもう「デモ」じゃないだろう。
 教科書問題がどうの、とやらの「理由」は「一応ある」というに過ぎない。参加者に聞けば「何が書いてあるかは知らないが歴史捏造だ」というだけなんだから。とにかく無軌道な破壊行動だけは許せない。
 もう溜息をつくしかないが、中国の現状でいえば、要は国内の不満が、日本に向かってるだけなのだ。あの国において、政府批判や民主化要求は御法度だけど、日本叩きならば、とりあえずはリスクレスだから。
 一言でいうなら、民度が低い、としか言いようがないが、それでも、こういう国とうまくやっていかなくてはならないのだ。
 何ともタマランところに時代は巡り巡ってきてる。

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

「ダ・ヴィンチ・コード」ダン・ブラウン著 角川書店

 長い本だけど、すんなりと読めます。キリスト教を巡る豪華絢爛なミステリー。面白かった。ベストセラーになるのもよく分かる。読者に対して「何だかトンデモない秘密が、私の前に提示されてるような気がする」という気にさせるところが、まったく魅力的。文意が平易で説明がうまいんで、キリスト教やダヴィンチの知識がさほどなくても大丈夫だ。
 ただ、私としては、本業の都合で(例の「ヨハネパウロ2世死去」ネタをやる際に)読まざるを得なくて読んだ、というのが本音のところでね。個人的にはそこがちょっと残念だった。ホントは自らの楽しみのために読みたかったよ。
 誰でもそうだと思うけど、仕事で読むと、どうしても今ひとつ楽しめないものだから。

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発行者プロフィール

ペンネーム : ヒキタ

  • 環境、ダイエットに効果抜群。どなたにもオススメの「自転車通勤」ですが、そのノウハウやポリシーを色々な人にお伝えするメルマガです。 と、思ってたのですが、ただ単に私ヒキタからのバカメールが届きます。ご容赦。

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