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年末だ!の(週刊 自転車ツーキニスト185)
発行日時: 2004/12/22----------------------------------------------------------
【週刊 自転車ツーキニスト】"Weekly Bicycle Tourkinist"
年末だ!の185号
■年の瀬だ、年賀状だ
いつの間にやらモノホンの年末。
毎年早いなぁ。年賀状も書かなくちゃ。でも相変わらず旧式のプリンターなんで、流行りの「写真プリント」ができんのだ。だからして、私の年賀状はいつもイラスト。
イラストならベッタリカラーが出れば、一応カタチになるんで、まだまだそこまで遜色がないからして。写真だと、どうしてもグラデーションがきっちり出ないとダメだから。
ただ、今年の場合はちょっと迷うのだ。
いや、私、以前からヒトにもらう「子供の写真を載っける年賀状」というものについて、「何だよ、芸がないな、ただの赤ん坊じゃん」とか思っていたのだ。が、いやー、今年は自分もそうしたいという衝動にかられてる。
「こんなに可愛らしい赤ん坊を人に見せずして、何の年賀状ぞ。この可愛らしさを、沢山のヒトと分かち合おうゾ」なんて思ってしまうのだ。
バカだね。他人にとっては、ただの赤ん坊なんだがね。それぐらいは承知の助なのだが、だが……、いや、分かるっ(膝を打つ仕草)。子供写真の年賀状。もう「芸がないな」なんて思わないぞ。
ましてやウチの場合、魁(私の息子の名前)が1月1日生まれゆえ、年賀状とともに1歳になるのだ。
うぎゃー、衝動にかられる。魁のにっこり写真にマンガの吹き出しなんか付けちゃって「今日で1歳になったでちゅ♪」とか書いちゃうの。きゃー、恥ずかしい。
だが、プリンターがプリンターだからね。
写真画質は出力できない。ゆえに、リアルの可愛らしさが伝わらない。ゆえに、今年もイラスト。恐らくは魁の似顔絵になるであろう。
■ふとした不思議
今年1年のブラウン管を振り返ると、まあ外資系の保険のCMの多かったこと。
あれって、ちょっと不思議じゃないすか? あの露出の量。昼間の時間帯が多いとはいえ(中高年がターゲットゆえか)、アレだけ流すと広告料金はハンパじゃないすよ。テレビのCMは高いからね。
やっぱり「それだけ儲かる」ということなのかなぁ。
一説によると、一番目立つA社は、今や契約人数では日生を抜いて1位にのし上がったのだそうだ。そうだよなぁ、アレだけ宣伝して「20万円が返ってくる」とか「80歳でも大丈夫」とか「1日あたりわずか○○○円」とか魅力的にやってるからね。
だが、それだけ有利(なんだよね?)で、宣伝広告費をかけて、それでも儲かる、と。
何かどこかにカラクリとかマチガイとかあるのではないかと邪推したりするが、いやいやそこが企業努力です、なんて言われると「そうすか」としか言いようがない。
それまでの日本の保険にあまりにロスが多かった、ということなのか。これまたそうかも知れないし。
■「日本史の旅」♪
またか、とはお思いでしょうが、例の最新拙書「日本史の旅は、自転車に限る!」の話。
在庫がなくなってしまいました。現在書店に並んでいるのが、最後の初版であります。
「週刊文春」の新春号で、なぎら健壱さんが書評を書いてくれるそうで、私は今から楽しみなのだ。「毎日新聞」も今週末の「今週の本棚」欄で取り上げてくれるらしいし、小学館の「Be-PAL」にも自転車思想家の榎本雄太氏による書評が載る予定。いや嬉しや嬉しや。
ちなみに来月号のバイクラ連載「日本史の旅」は、浜松に行って参りました。
家康がここで過ごした17年間、その間の苦悩を追った!というのがテーマなんだけど、なんの、いつものごとくのお気楽ツーリングではあります。
でも、家康、ここで妻と息子を殺してるんだなぁ。それも、その息子は最愛の長男信康だ。
謀反の疑いあり、ということで、信長の手前、切腹させてしまったのだが、後年になっても家康は「信康が生きていれば……」とことあるごとに言っていたという。
幼い頃の人質生活だけじゃない。家康が決定的に「暗い男」になったのは、この事件ゆえだ。
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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】
「オーデュボンの祈り」伊坂幸太郎著 新潮文庫
年末恒例の「このミステリーがすごい 今年度版」を見て、あらためて思ったのだけれど、伊坂幸太郎はスゴいなぁ。ホントにスゴい。面白い。以前この欄で「重力ピエロ」を紹介したことがあったが、それ以降も、それ以前のヤツも、いやー、いずれもなかなかなのだ。
これだけ多作、それなのにいずれの作品も水準を楽々こえてる。あたかも宮部みゆきの登場の頃を見ているようだ。伊坂幸太郎、1971年生まれ。驚く。
今回とりあげた「オーデュボン」は新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した「デビュー作(実質的には2作目らしい)」なのだけど(なおかつ現在、唯一の文庫本。よって安い)、すでにして、伊坂ワールドが完全にできあがってる。
喋る案山子、鎖国中の孤島(なぜか日本の近くで、日本人たちが住んでる)、銃撃御免の仕置人、嘘しかつかない元画家、本土の悪徳サド警官などなどの、異様な人物、舞台設定が、どこかほんわりとしたファンタジックな伊坂節で語られていくのだが、その変さが何の違和感もなく受け入れられる。
一見ファンタジー、というのか、ほとんどシュールリアリズムだ。でも、じゃあデタラメなのかというと、まったくデタラメじゃない。そこにはキッチリと作品内の論理がある。
ところどころの比喩や、登場人物の行動、コトを起こす動機などに若干の若さが残るものの、様々な伏線が全部きっちりと最後に結びつき、パズルが解けるが如くのラストにはやはり感動する。面白かった。
まあ「この島に欠けているもの」の正体については、多少ハラホロだったけどね。ワタクシ的には。
それにしても伊坂。
昨今話題の「アヒルと鴨のコインロッカー」「陽気なギャングが地球を回す」などでは、本作でチョットだけ目立つ著者の「若さ」「甘さ」のようなものが、いずれも「持ち味」にまで進化している。
前にも書いたが、村上好きでミステリー好きには絶対伊坂はオススメだ。
「このミス」にも書いてあったけど、真面目な話、直木賞作家になる日はもう間近なんだろう。
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【自転車通勤で行こう】
http://japgun.infoseek.ne.jp
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http://www.melma.com/mag/03/m00016703/
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