シャカリキに(週刊 自転車ツーキニスト178)
発行日時: 2004/10/20----------------------------------------------------------
【週刊 自転車ツーキニスト】"Weekly Bicycle Tourkinist"
シャカリキに178号
■何はともあれシャカリキ!
すまーーーーーん。
こんなに反響があるとは思わなかった。前回の177号に「いでよ!熱血スポ根自転車マンガ!」みたいなことを書いたてら、即座に「『シャカリキ!』(曽田正人作)がありますぜー」という返事メールを大量にいただいてしまった。これほどに反響があったのは、このメルマガ始まって以来のことだ。恐るべし、自転車マンガ。というのか、不勉強を恥じよ、俺。
「シャカリキ!」については、タイトルだけはさすがに知っていたのだ。だが、読んだことはなかった。
「ロード競技マンガです。小学校の頃から坂を上るのが好きだった自転車少年が、高校でライバルや仲間と出会い、戦い成長していく、という、かなりの定番なストーリーです。
ですが……、この熱さはヤバイです。他のマンガにはない、狂気みたいなものまで伝わってきます」(いただいた反響メールの一部から)
ということらしい。
そ、それは……、面白そうではないかっ!
読まねばならないではないかっ! すまない、読みます。「週刊少年チャンピオン」連載であったそうだ。そうかー。そういえば最近のマンガって「ビッグコミック系」か「モーニング系」しか読んでなかったもんね。それもパラパラ程度に過ぎなかった。半可通なくせに好き勝手なことを言うんじゃない、と。
まったくそうだね。申し訳ない。
■いつの間にやら
それにしても驚くのは、ふと見ると、いつの間にやら、このメールマガジンの発行部数が8,000部を超えていることだ。正確には8,183部(10/20現在)。反響が色々あっても当たり前なのだ。
サーバーであるところの「Melma!」の発行部数ランキングでも、100位以内に入ってしまった。
正直、驚いている。こうなると極小ながらも「小さなメディア」ではないか。うーん、なんだかちょっと空恐ろしい感じがするぞ。
100位前後の他のメルマガを見ると「懸賞」「占い」「パソコン」「英語」などで、割合一般的なジャンルのマガジンばかり。「自転車通勤」みたいな、超マニアック、超ニッチなジャンルは、このメルマガだけなのだ。
そのニッチメルマガの発行部数がここまでのびるとは!
私としては、いつものごとく感謝感激するしかないのだが、いやそれにしても、昨今の「静かな自転車ブーム」抜きには、この発行部数は語れないと思うのだ。
何だか感無量でありますよ。いつもご愛読、本当にありがとうございます。いや本当に。
朝に夕べに感謝の日々を送ってます。両手のしわとしわを合わせて、しあわせー、って。(←これはウソ)
■またまたまた宣伝
すいません、来月アタマに書店に並ぶ、拙書「日本史の旅は、自転車に限る!」の話であります。
そんなこんなで、2回目のゲラ直しが終わりまして、あとは最終稿がくるのを待つばかり。表紙はいつものごとく森英二郎さんの版画であります。仕上がりをまだ見てない。楽しみ。
本を出す前の、この時期が、一番、楽しみというのか、恐いというのか、ワクワクするというのか、何度出してもイイモノなのだ。
力作だぜ、売れるに決まってる!と、ヘンにオプティミストになってみたり、逆に、こんなの何が面白いんだろうか、返本だらけだったらどうしよう……、とヘンにペシミストになってしまうのも、この頃なのだ。つまり今。
どの章もかなりの気合いを入れて書いてるわけですが、中でも私が割合好きなのは、
◆東京湾の地下軍事施設の謎を探る『第2海堡』(千葉-神奈川)
◆八つ墓村のモデルとなった、とある大量殺人事件の舞台を行く『横溝正史ロードと津山』(岡山)
◆山の民と里の民とをつなぐ戦慄の伝承を追体験する『民俗学の故郷・遠野』(岩手)
◆洋上の回廊と、村上水軍伝説の『しまなみ海道』(広島-愛媛)
などであります。
全部で17章+α。総ページ数が330ページにもなってしまった。写真満載。それでも1400円。気合いの値段であります。気合いだっ!気合いだっ!気合いだっ!気合いだっ!気合いだっ!気合いだっ!気合いだっ!
……、何だかワケが分からなくなった。
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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】
「アフターダーク」村上春樹著 講談社
書こう書こうと思って忘れてた。村上春樹久々の長編小説である。
例によっての村上ワールド。だが、今回は視点が違ってる。この「視点」とは「モノの見方」という意味でなく、文字通りの「視点」であり、それが通常と変わっているのだ。
読者は著者と一緒に透明なカメラになって、都市の窓から、部屋の天井から、あらゆるところを見て回る。そこで起きる奇妙な出来事や、どうにも平凡な出来事を、読者はただ見る、という仕掛けだ。手を出すことはもちろんできない。向こう(登場人物側)からも、こちら(読者側)が、見ていることが分からない。
まあ考えてみれば当然だ。三人称で書かれた小説というのは常にそうなのである。が、この小説はその「窃視感」ともいうべきものを殊更に読者に抱かせる作りになっているわけだ。
ラブホテルの中で起こった恐ろしい出来事、その出来事を起こしたヘンな男、中国人娼婦、大学生たち、元女子プロレスラー、無表情の用心棒、など、ポップなのかポップでないのかよく分からない人々が、同じくポップなのかそうでないのか分からない、小さな事件の中に身を投じる。ある出来事は落とし前が付き、別の出来事はそのまま放っておかれる。それを読者は、見ていながらどうにもできない。読者はただ透明なカメラだからだ。そのあたりをどう捉えればいいのか。
私は基本的に村上春樹の小説世界の肌合いが好きだから、十分に楽しめた。
だが、何これ? という人も多いだろう。しかし「何これ?」の奇妙な味こそが、この小説の持ち味でもある。
ただし、分量ゆえか、ストーリーの「少なさ」ゆえか、何かもの足りないのも事実だ。
読み終わった後に「羊をめぐる冒険」「ダンスダンスダンス」と、かつての村上本を連続で読み返してしまった私であったよ。
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【自転車通勤で行こう】
http://japgun.infoseek.ne.jp
バックナンバーはこちら。
http://www.melma.com/mag/03/m00016703/
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