自転車少年の(週刊 自転車ツーキニスト169)
発行日時: 2004/6/24----------------------------------------------------------
【週刊 自転車ツーキニスト】"Weekly Bicycle Tourkinist"
自転車少年の169号
■暑いすね
暑いすね。このまま梅雨明けかな……、って、それじゃ「カラ梅雨」どころか「梅雨はありませんでした」じゃないすか。いったいどうなっておるのだ、最近の気象は。6月なのに台風まで来るし。
そうそう、台風の間、私、北海道におりました。北海道は薄曇り。暑かった。で、自転車で走ってたら灼けた灼けた灼けたよ。太陽は出てなかったのに。北海道は紫外線が強いのかな。私が日焼けすると、真っ赤になってユデダコのようになってしまうのだ。ちょっと恥ずかしいのだ。
ところで、飛行機での輪行を繰り返していると、やはり自転車は少しずつ壊れますね。浜松町に着いて輪行袋をあけると、以前から調子が悪かったリアディレイラーがまったくダメになってて、往生したことでありました。
皆々様もご注意を。とは言っても飛行機輪行の場合、注意をしようにもしようがないのだけどね。
さて、今回の「週刊 自転車ツーキニスト」は、ほとんど下記のオススメ本コーナーのみです。
ヒキタは、当該の著者や出版社とは何の関係もありませんが、大絶賛です。ほとんど宣伝に近い。私は、一人でも多くの人に私と同じ感動を共有していただきたいと思っています。いやマジで。
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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】
「自転車少年記」竹内真著 新潮社
というわけで、今回もまた自転車本。
私は、書店で手に取るまで、この本の存在を知らなかった。新刊本コーナーで見て、とりあえず買った。著者の名前すら知らなかった。ところが……、大正解だったのよー。
このメルマガを読んで下さっている人にならば、この本は、まさしく大大大オススメであります。普通の人にだって大オススメ。今すぐ書店に走るべし。読み始めて止まらず、色々な意味で、泣け、笑える。「爽快無類の成長小説」というのが帯のキャッチフレーズだが、爽快無比なだけじゃない。懐かしく、時に切なく、そして、爽やかな感動がある。もちろんエンターテイメントとしても上質だ。
いや、参った参った。1900円、2段組、413ページ。この内容なら全然高くない。自転車好きなら2食抜いても読むべし。いやマジで。
内容はこんな感じだ。帯の文句を書き起こしてみよう。
「幼い昇平の乗った自転車がスピードを出しすぎて飛び込んでしまったのは、草太の家の庭だった。ふたりは、その日、生涯の友と出会う。海まで必死にペダルをこいだ。強豪高校にレースで挑んだ。そして、東京発糸魚川行きの自転車ラリーを創った。もちろん素敵な恋もした。爽快無類の成長小説。」
どう? 読みたくなるでしょ。面白そうでしょ。その期待をまったく裏切らない。それどころか、アナタが今持ったであろう漠然とした期待、それを必ず上回るから。
そもそもでいうと、私はこの手の「青春小説」ってヤツが苦手なんすよ。どこか恥ずかしくて、照れくさくて、困る。何かおケツがこそばゆくなる(ィ伴宙太)。
で、この小説だ。
確かにその手の例に漏れず、照れくさいところが随所にあるのは間違いない。だが、そうは言いながらも大丈夫なのだ。ギリギリのところで踏みとどまっている。救いになっているのが著者の「省略」の巧みさだ。「うひゃー、そこまで(恥ずかしいこと)書いてくれるなよ」とか思っていると、はぐらかすように、ふっと次の場面に移ってる。私はそこでホッとする。そして、物語はさらに面白く進んでいく。実にうまい。
話は1978年にスタートする。そして現代まで続いて、夢はTO BE CONTINUED…となるわけだ。4歳だった主人公たちは、30代になっている。主人公たちは、私よりも5、6歳若いという世代だ。だからして、もちろんジュニアスポーツ車も、ロードマンと思われる自転車も出て来るぞ。MTBがまだ誰にも知られてなかった頃の話もある。サブ主人公の一人は、結局、シマノ(と思われる堺の企業)に就職したりもする。リアルなのだ。リアルでありながら、少年ファンタジーでもある。でも、ファンタジーに見えながら、地面に足がしっかりついている。
登場人物の描き分けもしっかりしている。たくさん登場人物が出てくる小説なのに、一人一人を忘れない。キャラが立っているからだ。本の最初にしか出てこない人が、ラスト近くになって必然的な形で出てきて主人公と再会したりする。張り巡らされた伏線も、必ず後で意味を持ってくる。小説としてホントよくできてるよ。さらには「自転車」そのものの描き方も「分かってる!」という感じ。真の意味での「自転車文学」の登場だと思う。
直木賞とまでは言わなくても「何とか賞」とか取ってくれんかな。取って大ヒットしないかな。
この小説がヒットすれば、それは即、自転車文化の振興に繋がると思う。何しろこの本を読めば、誰もが自転車に乗りたくなること請け合いなんだから。
いやー、それにしても参った。最後のページをパタンと閉じて、余は満足じゃ。
この小説、誰かモデルがいるのかしら。
いるような気もするし、いないような気もする。昇平は、著者竹内氏自身だろう。草太はどうか? たぶんいるな。その人を私が知らないだけで、実は有名な人なのかも知れない。
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【自転車通勤で行こう】
http://japgun.infoseek.ne.jp
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http://www.melma.com/mag/03/m00016703/
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