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日は長いなぁ(週刊 自転車ツーキニスト132)

発行日時: 2003/6/19

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【週刊 自転車ツーキニスト】"Weekly Bicycle Tourkinist"
 つかの間の晴れ間の132号

■つかの間の晴れ間

 タイトルは首都圏に限った話でして、西日本は全般的に雨模様、ところによっては豪雨らしいですね。ま、台風来てますし、東にどんどん移動してる。私も明日からはまた憂鬱な地下鉄通勤に戻りそう。
 たとえ6月でも台風はバカにしたもんじゃない。大阪以西のツーキニストは乗るなかれ、ですぞ。もしも乗ってきちゃった人がいるならば、場合によっては会社に置いて帰ろう。自転車は思いのほか横風に弱いですから。風に吹かれてふらーりと車道の内側に倒れ込んじゃったりするとホントにシャレにならん。
 こういう日はクルマの方もあまり自転車に気を配ってくれないし。
 わ、今、テレビ画面見たら、私の故郷、宮崎県も結構、台風の被害受けてる。
 でも、ヘンだよなぁ。まだ6月なのに……。
 私が宮崎に住んでたときは、台風は9月にいらっしゃるのが当たり前だったよ。なんで6月? ナンデなんだ?
「地球温暖化」なんて文字が頭の中に点滅するけど、具体的な根拠はない。だけど、毎年の異常気象、ハリセンボンやオニヒトデをはじめとする各地の大発生などを考えると「いよいよ(温暖化が)来たぞ」と思うのも、まんざら間違いじゃないような気がしてくるよ。
 地球はどこに行こうとしているのだろう。

■デュラエース新型

 私のメルマガに似合わず、ちょっと自転車部品の話。シマノの最高級コンポーネント「デュラエース」の新型が5月29日、ついに発表されたそうな。ようやく10スピードになったワケで、まあ相変わらず高性能なんだろうけど、ただ、どうなんだ、あのクランクの形。右脚のチェンホイールと一体化した方。
「どうなんだ」なんていうのは、もちろん私としてはあまり好みではないわけですね。
 何と言うのか、金属のカタマリを熱してドロドロにして、ビヨーンと引き延ばしたみたいな感じ。流行りなのかなぁ。何だかバイオっぽいというか、世紀末っぽいというか、悪の帝国っぽいというか……。「マトリックス」じゃないけど、何だかハリウッド映画の形状変化不気味系みたいなのを思い出してしまうよ。こういう違和感っていうのは往々にして「慣れ」が必ず解決してくれたりするのだけれど、でも、私としては、何だか先代のすっきりした形の方が好きだったなぁ。

 とか言って「じゃあ、お前買うのか?」と言わると困るのですけどね。相変わらず「ティアグラ」のまま。ただし「105」のブラックなんてのは、MR-4F(私の自転車)にジャストフィットなんで変えてみてもイイかな、とは思いますけど。
 でもたぶん換えない。
 単に部品交換が面倒くさいんだろ、というアナタ。

 あ・た・り・……?

■わはははは(笑ってごまかすしかない)

 最新刊・光文社知恵の森文庫「自転車ツーキニスト」ですが、各地からチラホラと「誤植報告」が届いております。
 例のカバー裏だけじゃなかった。原因の多くは私の変換ミスであります。
 ワープロはもちろん便利なんだけど、手書きならば絶対に間違わないミスも引き起こすんだよね。いやーはははは、どんな間違いなのかって? うふふ、ここでは言えないよー。実際に現物で確かめてみてねっ!

 と……、

 また宣伝じゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! すまんっ! 648円っ!(←何コレ?)

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

「夢は荒れ地を」船戸与一著 文藝春秋

 出たぞ。船戸待望の最新刊。今回はカンボジアだ。
 私にとって、船戸与一こそは「出たらその場でモノも言わず考えず即座に買う」という作家であるのです。だから出ると文句なしに嬉しい。
 さて、今回の主人公は4人。無理矢理休暇をとった現役の自衛隊員と、かつてPKOに参加し、そのまま現地除隊した自衛隊員。現地の識字率を上げようと躍起になる日本人ボランティア。そして、クメール・ルージュ時代のカンボジア人将校だ。
 それらの男たちの生き様に、例によっての極悪非道の悪役(今回の場合、人身売買のファック野郎)がからみ、ハードな物語が展開する。
 ……とね。まあいつもの船戸節は健在だ。
 ただ、読み終えて思った。今回のこれは船戸作品の中で、ビリから数えて何番目の出来なのではないか。
 ストーリー展開が「いつもと同じ」、それでいて主人公たちの造形にいつものような魅力的なエグみがない、ラストに(これもいつものような)凝った必然がない、などの欠点は上げられるものの、一番の瑕疵は主人公の日本人たちに「そこまでしてカンボジアに思い入れる理由が稀薄」なことだ。
 船戸はそのあたりを「カンボジアの風がそう言った」とか主人公の一人に言わせて誤魔化してるけど、そこを書き込んでくれないと、と思う。リアリティが今ひとつ稀薄。

 普通には面白いです。
 だけど、初めて船戸を読む人にはあまりオススメじゃない。コレを読んで「船戸って、この程度?」と思われることを恐れる。
 初めての人は是非「山猫の夏」(講談社文庫)や「砂のクロニクル」(新潮文庫)などをどうぞ。この二つに関してはたぶん「永遠の名作」であります。

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