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釜だ(週刊 自転車ツーキニスト122)

発行日時: 2003/3/10

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【週刊 自転車ツーキニスト】"Weekly Bicycle Tourkinist"
 オカマはオカマでもの122号

■買い換えました

 オカマとは言っても、新宿2丁目あたりにいる人たちのことじゃないよ。本物のオカマ。電気釜だな。
 10年使っていた電気釜がついに壊れまして、近くの某大型電器店で電気釜を買ってきたのだ。象印製で、岩下志摩が「あら、熱くない」とかテレビCMで言ってるヤツ。真空断熱釜を採用、IH圧力なんたらかんたら、とか店頭のポスターには書いてあった。何だかよく分からない。分からないものの、どうやらご飯がおいしく炊けるらしい。ホントかいな。
 カミさんが「毎日ずっと使うんだから、ちょっとぐらい高くても飯が美味い方がいいだろ、こら」と恫喝したので、結局それにしたのだ。
 昨日初めて、それで炊いたご飯を食べてみた。
 気のせいか、本当に美味い。いや、たぶん気のせいではないな。何だか米の粘りと甘みが増した。ふうむ、何だかんだで技術はそうっと進歩してるんだなぁ。
 こういった毎日のものというのは、すぐに「日常」に化けてしまって慣れてしまうものだから、感動もすぐに薄れてしまうのだろうけど、まあ、今のところは、メシが美味くて満足だ。
 電器店の店員に聞いても「オススメはこれですね」と言っていた。「電気釜や魔法瓶と言えば、象印ですよ」とも言ってた。

■専業メーカーの強み

 何だか、何につけ専業メーカーはイイものを作るような気がするな。他の電器大手各社の製品も、それなりにイイんだろうけど、そのモノにかける迫力が違うと思う。
 そういえばちょっと前に「冬の新兵器」とかいってココで紹介した「ハクキンカイロ」ってあったでしょ。あれも、専業なればこそだったと思う。
 実はカイロについては、かつてナショナルが、後発で「黄金カイロ」というものを作っていたことがあったんだって。その機能、仕組みは「ハクキン」とほぼ同じだ。ハクキン(白金)に対抗して黄金。松下もちょっとギャグ入ってる。
 しかし、松下の体力、技術力をもってしても、結局、大阪の中小「ハクキン」に敗れ去っていったのだ。これはやはり、執念、迫力、気力、乾坤一擲、怨念、後がない、断崖絶壁、と、そういったものに、圧倒的な差があったからこそだろうと思う。
 まあ、だからこそ専業として生き残れてきたのだろうけど。

 でも、ことは、より大きな企業にも言えると思うよ。
 例えば、日本の中で、最も優良な企業を挙げろと言われれば、誰もがトヨタとソニーに指を屈することと思う。で、そのトヨタとソニー、考えてみれば「専業メーカー」だと思うのよ。あんなに大きなトヨタが、自動車関連以外のものには殆ど手を出そうとしないし、ソニー製の洗濯機や冷蔵庫なんて聞いたこともない。
 専業に徹することによって、より深い技術を扱えるし、これだけは絶対に負けない、という社内の意識もできてくる。それはたぶん対韓国、対中国などの競争の中でも有利に働くのだと思う。「より深い技術」にしか、もはや日本のアドバンテージはない。日本企業には「広く浅く作る」という余裕は残されていない、ということなのかもしれない。

 そういえば、魔法瓶方面のもう一つの専業メーカーと言えば、「タイガー魔法瓶」なワケだが、何で魔法瓶方面は、動物の名前なんだろう?

■HP更新しました

 なんと1ヶ月以上ぶりの更新。ここまで間があいたのは初めてだ。
 今回は、真夜中の走るお台場観覧車「Hokey Spokes」についてです。(2003/3/10)

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

「般若心経入門」松原泰道 著(祥伝社黄金文庫)

 1972年に刊行されて以来、110万部のミリオンセラーの文庫化。
 ほとけのこころの神髄はすなわち、この般若心経276文字の中にすべて表されているという。色即是空、空即是色。一切は無常だ。読んでると本当にそんな気になる。気になるだけでなく、本当にそうなのだろう。それを真に会得することは難しいが、般若心経を唱えていれば、ホントに会得できるかもしれぬ。できないかもしれぬ。

 でも、この本を現代に読んで面白いところは「72年発刊」という時代背景そのものにもある。高度成長に翳りが見えてきて、そこではじめて「経済じゃない、物質だけじゃない、心をどうとらえるかだ」という説き方がなされているところだ。
「高度成長の翳り」どころじゃない現在の泥沼の不景気。色々なところが綻びだらけとなってしまったニッポン。その中で、般若心経をどうとらえるか。それは一種の救いであり、ある種の「癒し」だ。私はひょっとして、今年や来年あたりに般若心経ブームのようなものが来るのではないかとすら思ったよ。

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