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ヒキタより謹んで(週刊 自転車ツーキニスト114)

発行日時: 2003/1/3


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【週刊 自転車ツーキニスト】"Weekly Bicycle Tourkinist"
 謹賀新年の114号

■明けましておめでとうございます

 正月も3日目になってしまいましたが、明けましておめでとうございます。
 皆様いかがお過ごしでしょうか。私はといえば、今年こそ寝正月を決め込めるかと思っていたのに、色々な原稿やら実家まわりやら何やらであんまり正月気分でない正月をおくってます。自宅の炬燵とあまりお友達でない。残念だ。
 そうは言っても、年末に伊豆大島に行ってきましてね。わずかに一泊だったんだけど、暖かいね、大島は。東京の竹芝桟橋からジェットフォイルでわずかに2時間半だ。それでいて「島の別世界感」はありあり。例の自転車MR-4Fで一周してきました。だいたい40kmというところだけど、あの火山島は結構アップダウンがあって、一日かけて一周というペースだった。結構楽しめたよ。サルやリスがいっぱいいるのだ。船賃は片道6000円程度だから、結構リーズナブルかも知れない。
 島から出るときに、港に里帰りの人々がいっぱいいて、ああ、年末だなぁと思ったことでありました。いやまあ、もう新年なんすけどね。

■ところでキムチの話なんすけど

 正月からなぜかキムチなんだけど、私はこのキムチが大好きなのであります。
 韓国に行くと、一品料理を頼んでも必ずご飯とキムチは出てくるでしょ、あれが好き。チョー美味い。1週間もいると滅茶苦茶キムチ臭くなってから私は帰国することになる。毎日3食きっちりいただきながら、まったく飽きない。
 だからして、日本でもその美味いキムチを食べたい食べたいと、いつも切望しているのだけど……、無いのね、ここ最近、ホントに。
 以前はあったのだ。「韓国直輸入キムチ」とか書いてある手合いは必ずちゃんと韓国のキムチだった。
 ところが、最近のキムチは韓国直輸入ものとか書いてあっても実はそうでない。日本人の味覚に合わせて甘味と旨味を後からつけたジャパンキムチになってる。もちろん「韓国風」だとか「一夜漬けキムチ味」なんてのは最初から論外だ。
 なぜだ?
 私は最初は「コストダウンのために」後からキムチっぽい味を付けるということをやってるのかと思っていた。ところがどうやら違うのね。日本人は韓国キムチでなく「キムチ味の漬け物」、すなわちジャパンキムチの味の方が好きなのだ。だから、韓国でも「日本輸出もの」は最初からそういう風に作ってしまうのだという。
 スーパーだって売れないものはおかない。だからして私の近所の巨大スーパーなども韓国キムチを置くのを完全にやめてしまった。
 ふーむ、韓国キムチが好きな私にとっては、これは困った話なのだ。以前は多少お金を多く払いさえすれば、普通のスーパーで買えたのに、今では「高級キムチ」までがジャパン味。
 私は仕方なく上野あたりの韓国人街まで買いに行ったりするのだけど「何だかなぁ」と思ってる。
 決して私はグルメな方でないし(むしろその逆)、漫画の「美味しんぼ」のように何だかんだと蘊蓄を傾けるのを、むしろ苦手とするタイプの人間なのだけど、キムチに関してはどうだろうと思う。日本人、キムチの本当の味を知らない。というより味覚が退化しているのではあるまいか。あんな化学調味料と砂糖の味にまみれた「キムチもどき」を食って喜んでちゃいかんと思うぞ。余計なお世話かもしれんけど……。

■乗りくらべだ

「バイシクルクラブ」の木世出版から「乗りくらべスポーツ自転車の本」というのが出てまして、この中でインプレライダーなんかやっている私としましては、まさに顔から火が出る、穴があったら入りたい状態であるワケだ。いやまあ本誌の中にも書いたけど、私に採点される自転車ってのも、結構イイ面の皮だよな。申し訳ない。これも何かの因果なのだ。
 特にBD-1の部分。えらく評価が低いように読める。これが恥ずかしい。ホントのところ、実はトーンにかなりの違いがありまして、つまりは前提が抜けてる。
「比較した6台の中で、モールトン(ものすごく高価な自転車)を除くと、これだけが20インチ(他は24インチから700C)。さらには畳むと最もコンパクト。そのあたりを考慮に入れると、かなりの健闘だった……」と書いた部分の原稿が、スッポリと抜け落ちているのだ。
 文字数の関係で削られてしまったのだと思うけど、いやまあBD-1ユーザーにはいささか失礼なことになってしまった。すまぬすまぬ。私としては決して嫌いな自転車じゃなかったんだけどね。ふーむ、世の中にはこういうこともあるのだ。

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

「読書力」斎藤孝著(岩波新書)

 最近絶好調の岩波新書の中でもナンバーワンヒットがこれ。
 読んだ。面白い。この本の中で述べてあることに私は諸手をあげて賛成だ。
 著者の斎藤氏は読書というものをスポーツと同じものだとし、そこには努力や慣れによる技術の向上があるとする。そして、その読書の技術(これが「読書力」だ)を向上させることによって、子供(に限らず)の知性そして人間性の向上がみられると主張するのだ。その読書教育を無理ない形で子供に施すべき、というのが本書の目的とするところ。これはホントに正しいと思う。
 本書のいいところは、で、どんな本を? というところに「岩波の青帯」だとかそういうシカツメらしいものを持ってこずに「新潮文庫の100冊」なんてのを提示するところだ。この姿勢も非常に好ましい。つまりはハードルが高くない。
 で、この本を読んだ後には、よっしゃー、オレも今年は読むぞ、読み倒すぞ、という気分になる。
 お正月に読むにピタリ。まだ読んでない人は、この本から今年の読書生活を始めるべし。非常にオススメだと、私ヒキタは思う。

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