ラーメン大好き小池さんの(週刊 自転車ツーキニスト109)
発行日時: 2002/11/18----------------------------------------------------------
【週刊 自転車ツーキニスト】"Weekly Bicycle Tourkinist"
何を血迷ったか連日の109号(今回も若干長目)
■107号と108号
例の「自転車は凶器か?」と「3980円の自転車を買うな」には大反響がありました。「青梅高校」以来です。
みな同じことを思っていたのね。ありがとうございます。
自転車乗りは、どこかに「自転車は虐げられている」という思いを持っている。それは考えてみれば、上記の2つのトピックに代表されるのかもしれない。
つまり「交通システムの中のままっこ扱い」と「異様に貶められた自転車というモノの価値」ということだ。
自転車自体は、とっても「個人的」な趣味の一つであろうと思う。2人以上で乗れないし。
だけど、その趣味をよりよく楽しむためには、その自転車を真に活かすためには、個人でなく社会状況全体が変わっていかなくてはならない。変わっていかなくてはならない状況とは、とりもなおさず、交通行政であろうし商品企画製造と流通であろう。
では、どうすれば?
それが分からないので困っているのではありますけどね。まあ、とりあえずは3980円の自転車は買わない、と。
元「量販店に安い自転車を卸しているメーカー勤務」の方からもメールをいただきました。こういった激安ママチャリは「人がギリギリ死なない程度の規格」で作られているとのこと。その彼は「はっきし言って品質の悪さに呆れ果てて辞め」たそうです。ホントにコレじゃまずいよ。
■とんこつラーメン
私の勤め先がある港区赤坂界隈は、今、期せずして、豚骨ラーメンの一大激戦地帯になっている。
九州・宮崎出身の私はもちろんのこと豚骨ラーメンが大好きでありまして、東京に来た当初は「ラーメン」と頼んで出てくる醤油色の中華そばに、「ん? コレはラーメンではありませんですが?」なんてお店のお姉ちゃんに言いかねない人間だったのだ。もう慣れたけどね。鶏ガラ醤油味の東京ラーメンも今では美味しい。最近流行りの豚骨醤油だって美味しい。
だが「どれが一番好き?」と問われれば、やはり九州豚骨と答えてしまうのだ。白濁スープのいわゆる博多ラーメン系。
だからして、赤坂豚骨ラーメン戦争は、まあ、私の望むところでもあるわけ。で、最近の昼飯は、豚骨ラーメン食べ歩きとなってしまってる。カロリーたっぷりだ。オマケに替え玉だ。
■九州と言っても広うござんす
かの有名な行列店「九州じゃんがらラーメン」をはじめ、博多もの、熊本もの、オリジナル豚骨もの、など10店ばかりが、その赤坂激戦区に参入しているんだけど、赤坂には首都圏全体でもめずらしい「宮崎ラーメン」がある。地下鉄の溜池山王駅のすぐ近く。「宮崎ひょっとこラーメン」と言います。
で、宮崎出身の私にしても、え? 宮崎ラーメンなんてカテゴリーあったっけ? と思っていたのだ。普通、聞かないよね、「宮崎ラーメン」なんて。
ところがところが、食べてみたら驚き。「そうそう、これこれ。コレが宮崎で食べるラーメンの味だよ」だった。それは確かに中学高校時代食べていたあの宮崎のラーメンの味なのだ。「九州ラーメン」でなく、宮崎のラーメン。なんて懐かしい味! 一瞬、高校時代に通った「八宝軒」(と言われても誰も知らないであろう)が、脳裏に蘇ってしまったよ。
こうして東京で食べてみると、宮崎ラーメンの特徴は、若干、甘みが強いことだ。
同じ九州ラーメンの中で比較しても、甘く、モヤシの味が強く、そして、かん水の違いなのか何なのか、独特の風味がある。一般的には博多ものの方が好まれるかも知れない。だが、宮崎出身者にとってはたまらないのだなぁ。旨いぞ。
考えてみれば、、九州の中には7つも県があるわけで、それぞれ独特の味があっても当たり前なのだ。 東京にある各社各店舗でも「博多」「熊本」「薩摩」程度には分かれている。決して「九州ラーメン」と一括りに語るべきものではないのだろう。
■ラーメンも明太子も
私が大学に入学した85年当時、九州ラーメンは、まだ東京では珍しい存在だった。
築地に続いて、渋谷にやっと「福ちゃん」チェーン2店目ができた頃だ。大学で知り合った友人(横浜出身)が「へえ、ニンニクと紅しょうがを入れるのか、え? 替え玉って何?」なんて言っていたのを思い出す。
ところが現在。
知ってます? 九州ラーメンのシェア。東京にある全ラーメン屋さん(中華料理店も含む)の2割5分を占めるのだそうだ。つまり4店に1店は九州ラーメンなんだって。おまけに「豚骨ラーメン」と言うククリで言うと(つまり豚骨醤油味を含めると)、一説には都内の半分は豚骨になってしまったのだという。
そこまで浸透したんだなぁ。
そういえば、同じく博多名物「辛子明太子」なんてのも、今や当たり前になってしまったものね。
以前は、土産物の「珍味」という感じだったでしょ。ところが現在ではジャスコでもヨーカドーでも普通の顔をして売られてる。
私の小さい頃(私は幼稚園と小学校前半は、東京に住んでいたのです)は「たらこ」イコール「めんたい」だったような気がするよ。焼いて食べるヤツ。
■名物は残るだろうか?
よく「名物にうまいものなし」なんて言うでしょ、アレは2種類の意味を含んでる。「全国区になれない、いわゆる『名物』は、しょせんその程度のもの」という意味と「土地の人の味の趣味は、他の土地からやってきた人には馴染めないものだ」という意味。
それが、流通とマスコミの高度な成長によって、ガンガン崩れている。
さしずめ「ラーメン業界」なんてその最たるものではないか。ココ最近の「ご当地ラーメン発掘」がそれをよく物語ってる。喜多方も食った、佐野も食った、和歌山も食った、尾道も食った、さあ、次はどこだ? もっと個性的でうまいラーメンはどこの地方にある? もうあとどこに何が残ってるのか?
私は日本一のマイナー県を争う県の一つ、宮崎の「宮崎ラーメン」などは最後の牙城かも知れないと思っているけど、東京屈指の繁華街、赤坂に出来ちゃった。一般的に好まれれば(その可能性はあまり高くないけど)、広まるのは時間の問題だ。
「味」という最後に来る趣味が、いよいよ、その地にいかなくてもフツーに手に入るようになった。
まあ、それを悪いことだとは言わないけどね。もちろんイイコトだ。現在の私の赤坂の昼飯状況は非常に幸せ。
ただ「旅の楽しさ」みたいなものはちょっと失われるよな。それはそれで仕方がないっつえば仕方ないんだけど。
■それにしても宮崎……
どうでもイイコトですが、宮崎には民放テレビ局が、未だに2局しかありません。
たぶん、全国でも宮崎県だけ。日本一の田舎と認定するに足りるデータではありますまいか。
■さらにどうでもイイコトですが……
その民放2局とは、TBS系のMRT宮崎放送と、その他すべてのUMKテレビ宮崎です。
UMKは、一応は「フジ中心」ではあるものの、事実上、日テレ、フジ、テレ朝、テレ東の、視聴率のいい番組を取り放題。
こんなにオイシい放送局も全国唯一であろう。
■それと……
HP更新しました。またしてもMR-4F部分。サドルとステムだ。
■そうそう
それと一番どうでもイイコトなんですが、本日は私の誕生日であります。
36歳になってしまいました。ひょえひょえ。
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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】
「天使の囀り」貴志祐介著(角川ホラー文庫)
久しぶりに面白いホラー小説だった。貴志祐介氏の本を読んだのは、これで2冊目なんだけど、実はあまり読む気がしてなかったのよ。大ヒット作「黒い家」を読んで「よく出来てる、それなりに面白かった」とは思ったものの、やっぱり趣味の違いってあるでしょ、私にとっては「面白いけど、私の趣味ではないな」というぐらいの認識の作家になってしまっていたのだ。その後の映画版「黒い家」にもあまり感心しなかったし。
ところが、知人に「面白いから読め、是非読め」と本書を押しつけられたもので、ま、仕方ないやと思って読み始めたのが運の尽き。面白い。
ジャンルとしては「バイオ・ホラー」とでも言うべきだろうと思う。瀬名秀明の「パラサイト・イブ」のような感じ。だけど、出来はこちらの方が上のような気がする。
アマゾン奥地の謎の伝承、相次ぐ不可解な自殺、清澄で絶望的なホスピス、理知的なヒロイン、哀しいオタク青年、それらの舞台設定、人物設定が、すべてある一つの悪夢に結びついていく。物語の語り方がうまい。
いわゆるバイオホラーは、ミステリーという言い方もできるけど、語源通りの「空想科学小説」とも言える。いわゆるSFだ。その場合、科学的な説得力の有無が、出来の大きな部分を左右することになったりするのだが、それも十分。
私に押しつけた知人に「面白かった」と言って本を返却したら、そうだろそうだろならば次はコレ読めコレ読めコレはもっと面白い、と同じ作家の「クリムゾンの迷宮」(角川ホラー文庫)を押しつけられた。
よって、今、その本が机の上にあるのだ。
裏表紙には「綿密な取材と斬新な着想で、日本ホラー界の新たな地平を切り開く傑作長編」とある。今から楽しみ。
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【自転車通勤で行こう】
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