かなりショックな(週刊 自転車ツーキニスト93)
発行日時: 2002/6/12----------------------------------------------------------
【週刊 自転車ツーキニスト】"Weekly Bicycle Tourkinist"
梅雨入りの93号
■東京もぽつりぽつり
九州地方ではもう梅雨入りだそうですね。サッカーの中継を見てても雨だ。佐渡の青空が懐かしい(←個人的な事情)。
そうそう、佐渡と言えば、佐渡で出会った商社の社長さんがいましてね、神戸の人。その人はトライアスロン関係のグッズなどを輸入販売しているんだけど、その場に「自転車用ヘルメット」を持ってきてた。
「どうです、台湾製ですよ」
私が見たところ、しっかりした作りの「普通に良くできたヘルメット」だ。
「コレがですね、仕入れ値で1つ○○ドル。小売りで2000円台でも十分ペイできます」
「○○ドル」部分は明かすことが出来ないけれど、2000円台後半ならば、素人考えでも完全に採算ベースだ。品だって1万円台のヤツと較べても、まったく遜色はない。それどころか着脱自在のバイザーが付属だったり、アゴヒモにも工夫があったりして、こちらを選ぶ人も多いだろうなと思われる。
売ってくれ、社長。是非、2800円程度で。
何度も言うように、自転車のヘルメットは現状のままでは高すぎる。高いから売れない、売れないから高いまま、という分かりやすい悪循環が、この製品には存在してる。安全器具なのに。
ほとんどの人にとって、レース用のCD値など必要ないのだ。街で普通に安全に乗るためのヘルメット。それをもっとホンキで売ろうと考える会社があってもいい。シマノなどもカタログに「ヘルメットをオススメします」なんて書いて、お茶を濁してるだけじゃダメだと思うぞ。
■邦画はどうだ?
久しぶりに映画館に出かけたのですよ。
近所の錦糸町にね。流行りのシネコンってヤツだから、選択肢がたくさんある。悩んだのはどれを見るかだ。
選択肢は「スパイダーマン」「パニックゲーム」「模倣犯」と「小林サッカー」だ。
うーん、どれも面白そうでしょ? だけど、見られるのは1つ。いわば賭けだ(大ゲサ)。私が望むのは1800円で、どれだけ楽しませてくれるかということオンリー。ということで、さて、どれだろう? 皆さんだったらどれを選びますか?
私が選んだのは……「模倣犯」でした。
結果。大失敗。
他を選んだらどうだったのかは、今のところ分からないんだけど、少なくとも「模倣犯」よりは……。
痛恨だった。中井クンのラスト首チョンパには、もう笑うしかなかったよ……。とほほほほ。
森田芳光監督にはね、初期の「それから」のいいイメージがあって期待はしてたのだ。小説世界と違う映画世界を彼なら構築できてるかもしれない、とか思ってね。松本清張の「砂の器」が、野村芳太郎の「砂の器」に華麗なる変身を遂げたように。
ところがところが、だ。あの長い長い小説を、全部ダイジェストでやってるんだもん。2時間で。そりゃ最初っから無理ってもんだよ。ストーリーの半分はバッサリ諦める決断を下さないと。おまけにああいう作りになると、プロットの「悪どいところ」ばかりが目立ってね……。
原作は間違いなく傑作だ。だが、映画は……。うーん。
映画館をふらふらと出ながら、私のアタマには「やっぱり邦画は……」というのがグルグル回っちまった。
実際のところ邦画ってどうなんだ。ホントに邦画に将来はあるのか?
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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】
追悼・ナンシー関
以前のこのコーナーで、こんなことを書いたことがある。
< 私しゃ、悪口も芸になるとは思ってる方なんですよ。ナンシー関とかがその代表だよね。だけど、その悪口が芸になるためには「ああ、なるほど、私が引っかかってたのもソコだったのね」というようなことを、読者に気づかせねばなるまい。悪口の対象の人物に新たな角度から光を照射して、何らかの発見を提示しなくては芸にはならぬ。またはその語り口に、人を面白がらせる技術があるとかね。そのあたりがナンシーあたりは実に巧いのだ。(以下略・敬称略) >
その「金の取れる悪口」の巨匠、ナンシー関氏が亡くなった。39歳の若さだ。知人と夕食を食べた後、タクシーで帰宅途中に気分が悪くなり、病院に運ばれた後に亡くなったということだ。
私はとても残念でならぬ。
むろんのこと、文春、朝日、などの連載を読む楽しみがなくなったこともあるが(それは、とっても小さいながら人生の快楽の1つだった)、それ以上に、私はこの人を「きちんとした円満なる常識人」の一人として見ていたからだ。
一見ミーハー。取り上げる内容だってモロにミーハー。だけど、そのミーハーな事象に触れるとき、この人の態度はいつもマトモすぎるほどマトモだった。
だから、「クオリティのないウソ」「感情の押し売り」「作為のある(不自然な)盛り上がり」そのようなものに触れるとき、彼女は必ずシニカルに冷水を浴びせてきたのだ。そういうのはダメだろ、ルール違反だろ、と。
そして、彼女が決して間違わなかったのは「なら、お前はどうなんだ?」という意識を、その裏に必ず持っていたことだ。自らの物書き稼業としてのミーハーさ、胡散臭さ、野次馬根性などをしっかりと理解した上で「でも、こういうのはどうなんだ?」と指摘することが出来た。その秀逸なるバランス感覚。こういう人はホントに少なかったよ。
色々なものを読むにつけ、私は「この人はきっときちんとした家庭で育ったのだろうな」と思っていた。恐らくそれは正しいと思う。青森出身の元郷ひろみ(ヒロミ・ゴーに非ず)ファンの女子生徒。あの時代を普通にまっとうに過ごした少女が、長じて大変ユニークな分野に才能を開花させた。
テレビコラムニストとして、誰も足下にも及ばなかった。文字通り「足下にも」である。テレビ業界人としても言うが、たいへん残念な人を失ったと思う。
謹んでご冥福をお祈りする。
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【自転車通勤で行こう】
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