イタリアから(週刊 自転車ツーキニスト60)
発行日時: 2001/8/9----------------------------------------------------------
【週刊 自転車ツーキニスト】"Weekly Bicycle Tourkinist"
メルマ60号はイタリアから
■フィレンツェから
いや、こちらも暑いのですけどね。日本はいかがですか?
ドイツ、オランダと自転車先進地域をまわってきて、もう10日目。現在はなぜかイタリアにいます。イタリアは全然、自転車じゃないんですけどね。ベスパばかりです。PIAGGEO(ピアッジオ?)というメーカーのスクーターも多数走ってます。勿論ホンダもヤマハもスズキもね。
それから「ビアンキ」の自転車が、当たり前だけどたっくさんあるの、こっちには。さすがに本場。
ただし、スポーツバイクだけでなくて、ママチャリみたいなのも、ボロボロの運搬車みたいなのも沢山あって(むしろこっちの方が多い)、ちょっとビアンキさまのありがたみが薄れてしまいます。でも、そんなもんなのかもしれない。例えば、ヨーロッパで驚くのは「koga-miyata」が異様な高級メーカーとして扱われていることです。日本の茅ヶ崎の宮田工業。
特に「koga-miyata」製のランドナー(ランドナーですぜ)は人気が高くて、バカンスを使っての「ヨーロッパ一周旅行」(たぶん)のオジさんたちは、みなモスグリーンの渋い「koga-miyata」だった。
ドイツの自転車屋さんで見たらビックリ。「koga-miyata」ランドナーって、最低でも20万円以上するのね。
ショウウィンドウの一番イイところに「koga-miyata」! ドバーン! と飾られてました。飾られてたモデルは50万円(!)。
恐るべし宮田。トレックよりビアンキよりプジョーよりもスゲーッ、って感じの扱いでした。
ただし残念なのは「日本製」というより「オランダ製」として扱われていることね。「そう言えば日本製?」という感じ。
■北西ヨーロッパ自転車紀行
で、昨日までどこで何をしてたかと言いますと、自転車活用の先進二国、ドイツとオランダで自転車状況を調査・取材していたのです。と言うと聞こえはイイのですが、ホントは例によって、ぼんやりと石畳の道をウロウロしていたのです。ボン-ミュンスター-フローニンゲン-アムステルダム、とね。
んでも私は感銘を受けましたですよ。深く深く。これらの街々はみな本気です。
さらに、本気なのはこの4都市だけじゃない。コペンハーゲン、ストックホルム、ヘルシンキなども、聞くところによると大真面目、大本気。そしてその本気さ加減が、私のHPで多少紹介している、あのレベルでない、ホントのホント化しているのです。
■何といってもミュンスター
ドイツの北西部、ケルンの近くに、ミュンスターという人口20万人程度の街がありまして、ココに行くのが今回の旅の目的の一つだったのです。ココはスゴいですよ。噂以上にスゴい。
ドイツで「一番、自転車が有効に活用されている街」なんだそうですが、その名に恥じぬすさまじさ。何しろ街の中心部は歩行者と自転車しかいない。クルマが一切ダメなのだ。で、それが整然とうまくいっている。自転車での交通マナーがきっちりと守られ、守らない人(つまり慣れない観光客の私など)には「こっちを走りたまえ(独逸語)」とすぐさま注意がとぶ。
街中ありとあらゆるところに駐輪場が整備されていて、外から来た人用には駅前すぐに安価なレンタサイクルが用意されている。
中世からの古い街で、街のまわりをかつては城壁がぐるりと巡らされていたのだけれど、その城壁の跡が今では完全自転車道になってて、それがこの街の「山手線」となっているのだ。そこを乗り越えると、例外はあるのだけれども原則的にクルマは不可。街の中には荷物運搬用の自転車もたくさんあった。
排気ガスの匂いがまったくしない。で、緑が豊か。
清潔で、ジェントルで、優雅で、アタマの良さそうな街。
ココは一言で言って「未来都市」だ。
■そしてアムステルダム
言わずと知れたシティバイカーの聖地、アムステルダムもミュンスターと別の意味で凄かった。私が着いたその日に「プライド2001・全欧ゲイフェスティバル」が開催されてたし(←自転車とは関係ないけどね)。
ココは市街地を巡るだけでは「自転車都市」の本当の意味が分からないかも知れません。市街地に限ると自転車と言うよりもトラムの街。でも郊外にこそこの街の真骨頂はある。
混沌と自由の街、アムステルダムで、なぜ自転車活用が根付くことが出来たのかは、ホントは私にとって長年の謎だったのです。が、色々な意味でその一端が見えたような気がしています(←奥歯に物が挟まった言い方。なぜかというと……)。
自転車をうまく活用させるために、どのような努力と工夫がなされているか。
これらの街のレポートは、9月発売の「Bicycle NAVI」秋号と、10月、東京書籍から発売予定の私の3作目「自転車生活の愉しみ(仮題)」に詳しく載る予定であります。これは正直言って「ホントにご期待下さい」です。
■さて
まだしばらくヨーロッパにいます。
色々なモノを放ったらかしのままに、こちらに来ているものでして、申し訳ない方面も多々あるのですが、今しばらくお待ち下さい。それではね、チャオ。
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【自転車通勤で行こう】
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