天気次第の(週刊 自転車ツーキニスト56)
発行日時: 2001/6/28----------------------------------------------------------
【週刊 自転車ツーキニスト】"Weekly Bicycle Tourkinist"
このところ部数が伸びてる御礼56号
■ブラウン管を眺める時間
ある調査によると日本人は平均すると1日3時間半程度テレビを見ているんですって。コレは世界一の数字だそうで、ちなみに2位はメキシコ、3位以下、米国、韓国と続きます。テレビ屋の私が言うのも何ですが、いささか見すぎですよね、日本人。
ゴールデンタイムなんてセットインユース、つまり「すべてのテレビのどれだけがスイッチが入っているか」の率が7割程度となる。日本のテレビの世帯普及率は100パーセントを超えていますから、この時間帯は、もうほとんどの人がテレビを見ている、もしくは点けっぱなしにして「聞いて」いる状態だ。
さて、1日は24時間しかないのは誰にとっても同じで、もはやテレビ視聴のこの数字は限界だと思うのですけど、この10年、TVゲーム、多チャンネル、衛星、そして勿論、インターネットと、地上波テレビ以外のブラウン管上のメディアは激増した。で、地上波テレビの方は、そういったものにどんどん浸食されて……、と思うでしょ。
私も思ってた。一人の人間が「画面を眺める」時間には限界があるよ、だって、他にやることあるじゃん、ってね。
ところが、どうもそれが違うらしいのだ。
確かに地上波テレビのセットインユースは微減しています。ほんの少しね。だけど、テレビを見る以外のブラウン管(または液晶でも何でもいいけど)に向かう時間が、その微減の何倍、何十倍もの勢いで増えている。つまり日本人は、さらにさら〜に画面に張り付きっぱなしの民族となってしまったのだ。
一つの原因はもちろん長引く不況です。オヤジさんに限らず働く人たちが家にいる時間が増えた。その上、なるだけコストの安い娯楽を求める傾向が強まった。画面を眺めるコストはテレビにしてもゲームにしてもインターネットにしても他の娯楽に較べて、断然安いですから。
小泉さんのメールマガジンが200万部を突破したというのも、何だか、この動きとリンクしているような気がしませんか。偶然とはいえ、うまいところを衝いた。
テレビの画面に常に登場し、パソコンの画面でも週に一度メッセージを送ってくる。いわば初めての画面メディアミックスの総理だ。すごいことになってるよなぁ。
ただし私は思うのですよ。
テレビとインターネットとでは、もちろんメディアとしての特質を異にしますが、ブラウン管メディアって洗脳効果が高いよなってね。何度も何度も画面を凝視し繰り返し見ているウチに、何だか「そんなものか」と思ってしまう。
私は決して小泉さんを嫌いではありませんが、昨今の異様な支持率と、「真紀子さんをいじめるな」をはじめとするヒステリックな反応をみるに、何だかなぁ、とも思ってしまうのですよ。
この上、総理がiModeマガジンでも始めちゃったら、どうなってしまうんでしょう。
携帯の画面にも四六時中「純ちゃんだよ〜ん」とか言って出て来ちゃったりしてね。
それはそれで面白い? うーん、確かにね。そこのあたりがね。何ともね……。
■「Bicycle NAVI 2001夏号」に対してのご感想ありがとうございました。
いやどうも。お買いあげになった方々、ありがとうございます。さらには色々ご意見も寄せていただきまして、ホントにありがとうございます。中には「物足りないゾ」というのも、やはりありまして、そちらはそちらで大いに参考になります。次号「2001秋号」に生かさせていただきます。
さて、少なくとも私の近辺では売れてまして、赤坂の書店数店では、あんなに積んであったのにもうなくなってしまいました。完売です。ありがとうございました。「2001年秋号」にむけて、気合いを入れているところです。
その「Bicycle NAVI」の影響か「BE-PAL」の影響か、このところメルマガの発行部数が伸びてます。さっき見たら1825部。「懸賞・プレゼント」や「占い」「アダルト」などの定番を除くと、結構多い方ですよね。私も嬉しいです。さあ、この調子で、田口ランディに追いつけ追い越せだぁぁぁぁ(←調子に乗りすぎ)。
■恐るべき 君らの乳房 夏きたる
前回あげた俳句ですが、作者は誰ですか? という質問があったんで、そのお答え。西東三鬼といいます。わざわざメールで教えてくれた人もいました。どうもありがとうございます。
私は大学時代に中学生の塾の先生をやっていたことがありまして(国語の先生)、その時にコレ生徒に教えた記憶があるのですよ。中学生ってこういうのに過剰に反応するんだよね。うふふふ。
でも自分自身、18,19の青少年だったんだから……。なんだかよく分からないね。
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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】
「夜のフロスト」R・D・ウィングフィールド著(創元推理文庫)
人気シリーズの3作目。現在、平積み発売中です。イギリス版オヤジギャグ連発警部フロストが、あっちゃこっちゃフラフラと現場を泳ぎながら、なぜか大団円にたどり着いてしまうという「広義の」ミステリです。
「フロスト日和」「クリスマスのフロスト」と続いてきまして、前回もその前も面白かったけど今回も面白い。特に今回、脂がのってるのは、フロストのそのオヤジギャグ部分です。三作の中で一番冴えてる、というのか一番、下品。
例えば、監察医がDNA鑑定のことをフロストに説明するわけですが、フロストはなかなか理解できない。
監察医「体液が残っていた場合、そこから遺伝子情報を採りだし、個人を識別することが可能になった…(中略)…それは精液であっても構わない」
フロストは口をあんぐりと開けた。「それじゃ何かい、指が指紋を残すように、ちんぽこも「ちん紋」だか「ぽこ紋」だかを残すってことかい」
……、と一部を引用するだけではあまり面白みが伝わりませんが、全編万事こんな具合。
でも最高に面白いです。恐らく年末の「このミス」でも、今回も海外ミステリ部門ベスト3には入ることでしょう。
残念なのは文庫本なのに値段が少々高く1300円もすること。奇しくも私の「銭湯の時間」と同じ値段ですが(こっちは単行本)、どちらを買うかと言えば……、まあ、フロストを買っても決して間違いではありません。というのか、多くの人は、そうするかもしれません、するんじゃないかな、まちょっと覚悟は……。
でも「銭湯の時間」もよろしくね?
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【自転車通勤で行こう】
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