【例の法案】色々、疑念が生じてきた(週刊 自転車ツーキニスト300)
発行日時: 2007/2/20
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┏━┫ 週刊 自転車ツーキニスト "Weekly Bicycle Tourkinist" ┣━┓
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【例の法案】色々、疑念が生じてきた300号
■記念すべき300号に
警察がついに「パンドラ・プロジェクト」(ヒキタ命名(笑))をスタートしたようだ。
19日の発表によると「歩道を走る自転車を全国調査し、危険な箇所を調べる」との構えで、全国の県警本部に一斉通達したらしい。20日の朝刊各紙で報じられているが、今回一番詳しかったのは朝日新聞だった。
http://www.asahi.com/national/update/0219/TKY200702190319.html?ref=rss
うーん、しかし、これ、一抹の……、いや、かなりの疑念が残るなぁ。
■疑念のポイントはどこに
ラストはいいのだ。
「自転車が車道走行した場合に危険な場所もあわせて調査を実施。危険な場所については、国土交通省など道路管理者の協力を得ながら、車道上に自転車道などの自転車走行空間を確保する方法を検討する」
ここの部分は2/7の議連での約束通りだ。縦割り行政を乗り越え、ついに車道自転車レーンに踏み出したか、警察庁、いいぞいいぞ、という部分。
だが、問題は、冒頭のここだ。
「対象は『自転車通行可』となっている歩道の全5万区間(計約7万キロ)と、駅、商業施設、学校施設から半径約500メートル以内にある歩道。歩道上に自転車走行部分を設けるなどして、歩行者と自転車の分離を進める考えだ」
歩道上に、ねぇ……。
■どう信じたらいい?
2/7の横山課長、2/2の早川企画官の言を信じるならば、現状の歩道に分離帯ができようが(これを自転車レーンとは言わない)、自転車は「道路工事などの緊急避難的なもの」以外は、車道の通行を禁止されないわけだから、車道の自転車通行は保証される、ということになるのだろう。が、果たしてどうなのか……?
あえて「歩道上に自転車走行部分」と言いつのる理由は何か。
結果としてペイントレーンが敷かれ、なし崩し的に「歩道が当たり前」となる可能性が高いという推測が容易に成り立つ。「調査してみたところ国民は歩道通行を望んでいる」とか言っちゃったりして。あ、現状と同じだ。それどころか「歩道にレーンがあるダロが、おらおら」となる危険性すら感じられる。
NPO法人「自転車活用推進研究会」および「全歩連」は、かなり懐疑的である。
この話、もう少し調べてみる必要がある。
■見落としたことはまだある
また、自活研では、今回「当たり前のこと」になってしまいそうな「13歳未満の児童幼児は歩道通行可」の部分にも、かなりの危惧を抱いている。
この話については、私も「10歳未満」あたりが適当ではないか、と、このメルマガでも述べてきたんだが、要は小学5、6年生の自転車などは、もはや「歩道の凶器」ではないか、という話だ。
さらには「13歳からは車道ですよ」との教育が本当に伴うのかどうか。
またまたもう一つ言うなら「子どもを乗せているお母さんたちは、子どもが乗っているから、という理由で歩道通行を許すしかない」などのことに端を発し、野放図な拡大解釈が起こり得ないかどうか(ドイツなどの自転車先進国では、お母さんたちの自転車だって、もちろん車道側の自転車レーン)。
全体の流れは混沌としている。
自活研の小林理事長は言う。
「私は今回の抵抗は一応、成功したと思うけれど、全体の流れを正すには、根本的な交通政策に踏み込むしかないと思っているし、"自転車歩行者・交通行政の一元化"という研究会発足以来の提案を、具体化するしかないと信じています」
私も賛成だ。
■同じく朝日新聞
20日付の朝日は次のような自転車に関する社説を掲載した。
http://www.asahi.com/paper/editorial.html#syasetu2
前半にはどうかと思う部分もあるが、後半の「車に偏った道路政策を転換し、自転車の走りやすい道を増やすことだ」「車道の一部を削って自転車を通すべきだ」などをはじめとする部分がいい。
これで「自転車は車道だ」というのを社説として掲載した新聞社は、毎日に続き2社目。
朝日に関しては、いつぞやの社説「フラフラ走る自転車が」の勘違いぶりに較べると、格段の進歩といえよう。
こうして世論は少しずつ動いていくのだ。
はやく読売も日経も産経も東京も書くように。この話には右も左も関係ないぞ(笑)。
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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】
「コラム百貨店」泉麻人著 新潮文庫
バ、バブルだ……。
私は泉氏のことを別に嫌いではなく、軽妙な文体には尊敬すら抱いているが、この時期およびそれより前の泉氏は、やはり"バブルライター"の権化だろう。
そのバブル"テイスト"の本質を言うなら「こういうコトにこだわっちゃうオレって何かナウい」「こういう趣味のコト言うオレって素敵」というような、過剰なまでの自意識だったんだと思う。その自意識をこれまた過剰なまでに外にアピールしようとした。それがバブルテイストだ。だから恥ずかしいのだよ。あの時代は。
あ、「バブルへGO!」見に行かなくっちゃ。面白いらしいね♪
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「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
*昨年12月発売の最新刊。今回はなぜか「奈良・暗峠」「秩父・八丁峠」「北海道・日高峠」と、峠モノが満載。
「疋田智の自転車生活スターティングブック」ロコモーションパブリッシング
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
「大人の自転車ライフ」光文社知恵の森文庫
「自転車ツーキニストの憂鬱」ロコモーション・パブリッシング
「日本史の旅は自転車に限る!」木世(えい)出版社
いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
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【自転車通勤で行こう】
http://japgun.infoseek.ne.jp
バックナンバーはこちら。
http://www.melma.com/mag/03/m00016703/
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