【謹賀新年】パブコメはこう書く!(疋田案)の(週刊 自転車ツーキニスト286)
発行日時: 2007/1/3
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┏━┫ 週刊 自転車ツーキニスト "Weekly Bicycle Tourkinist" ┣━┓
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【謹賀新年】パブコメはこう書く!(疋田案)の286号
■賀正でありますが……
明けましておめでとうございます。
2007年も明けてしまいましたなぁ。謹賀新年。
とまあ、新年の挨拶もそこそこに、前回のメルマガ「試案のからくりが見えてきた」の反応が、またまた某元官僚から届いた。今度は例の「元官僚らしからぬ言葉遣い」の彼なのだが、内容は下記にあげる通りだ。何だか、新春早々、イヤな気分にさせてしまうかもしれないが、ご賞味あれ。
【引用開始】
さすが「現役」官僚。
俺が言おうと思っていたことをいち早く指摘されてしまった。
【引用中断】
これは前号のメールマガジンにおける「からくりの暴露」が、某現役官僚の分析・指摘で成り立っていることを指しての話だ。
「イヤな話」なのは、この後からになる。
【引用再開】
基本的にパブコメに何を出しても、「ご指摘の点を十分考慮しつつ、全ての道路通行者の安全に資する総合的な施策(制度)を検討して参りたい」などとという回答振りで、自らの計画をゴリ押しして参りたい、というのが彼らの本音です。
苦労して作った案だから、そのへんの会ったこともない国民ごときにケチをつけられて、唯々諾々と従うつもりは、まったくないです。
【引用中断】
素直な本音が、実に正直に出ていて、ホントにありがたい。
ありがた過ぎて涙が出てくるよ……。
そんなものなのか、パブコメ。何だそれは、パブコメ。
だが。
だが、だ。
出さなければ、何も始まらない。出そうぞ、パブコメ。この元官僚にしても、同時に次のようなことを言っている。このことのみが、一縷の望みなのだ。
【引用再開】
パブコメは、法案作成に国民の意見を反映させるための制度ですが、
そこまで施策、法案を練ってきた官僚にとっては、これをクリアすれば
大手を振って「国民にも支持された法案」として動ける。
従って、あらゆる反対意見を打ち落とす覚悟でパブコメに臨む。
<<ごく普通の法案>>作成プロセスならば、<<論理的整合性や合理的論拠>>などは(*<<カッコ>>はヒキタによる)
内閣法制局での審査に備えて、バッチリ用意されているはずなので、
パブコメごときで倒れるはずもない。
【引用終わり】
これまた我々にとってネガティブなものだが、よくよく読んでみると<<論理的整合性や合理的論拠>>という部分がある。こここそがツケ目だ。
今法案(試案)には<<論理的整合性や合理的論拠>>などゼロである。そこを狙い撃ちにするのだ。何しろこの法案は<<ごく普通の法案>>などというものではない。「こんなに荒っぽい試案は見たことがない」と、現役の官僚が驚いたほどのものなのだから。
■私はこう書く
パブコメ、私はこう書くことにした。全員が全員、同じ文面になるのは避けたいと思うので、おのおの方の独自の考え方を付属していただければと考えているのだが、一番の「シンプルバージョン」として、何らかの一助にしていただければ、と思っている。
また、面倒な方は、コピペで同じ文面を送っていただいても私はまったく構わない。送らないよりははるかにマシだ。
このメルマガには約1万1,500人の読者がいる。とにもかくにも、その一人一人がメールなりファクスなり手紙なりで、パブリックコメントを送っていただければ幸いだ。論理に整合性のある(私にはかなりの自信がある)1万ものパブコメを無視した、ということになれば、それは完全に、一つのニュースになり得るのだから。
■■ヒキタ式パブコメ案■■
「道路交通法改正試案」に対するパブリックコメント
氏名 (*法人又は団体の場合は、その名称及び代表者の氏名)
連絡先 (*住所、電話番号又は電子メールアドレス)
*パブコメ応募要項には「ただし、氏名及び連絡先の記載は任意です」とされる。だが、私ヒキタとしては記載した方が好ましいと思う。
【本文】
道路交通法改正試案(以下、本試案とする)の中、「3 自転車利用者対策の推進(1)通行区分の明確化」の全面削除を求めます。
当該の項目については、一見、自転車の車道通行の原則維持、無秩序な歩道通行の是正などが強調されてはいますが、これらは現行法の維持に過ぎず、法改正の名に値しません。
よって、当該項目の内容骨子は次の通りであると認定できます。
「自転車の歩道通行の条件を拡大し、その要件を法律で定めること」
これは国民の福祉および日本の国益に明らかに反するものであり、全面的な削除を求めるものです。
その理由は次の各項目にあげるとおりです。
●現在、自転車対歩行者の事故が急増している(10年で4.6倍)のにも関わらず、その解決法を、自転車の歩道通行の条件緩和に求めるのは、まったく矛盾しています。
●現状でも「無秩序な」自転車の歩道使用状況なのにも関わらず、その要件を緩和するならば、無秩序はさらに助長され、混沌状況を生み出すことは容易に推測可能です。加えて、現実として警察官の乗車する自転車が、無秩序に歩道を走る現状を鑑みると「警察官等が危険だと判断した場合には、歩道から下りなくてはならない(指示に違反した場合には、処罰の対象となります)」との措置の実効性には、期待をもつこと自体が甚だしく困難です。
●高齢化が進む今、歩道の高齢者が今後ますます増えることが予想されます。その歩道に自転車を上げる条件を緩和することは、事故を誘発することになり、国民の福祉を大いに損ねます。
●現時点でも、障害者(中でも視覚障害者)にとって、歩道を走る自転車は多大な脅威になっています。それを助長することは断じて許されません。
●環境問題という観点から見ると、自転車はスピーディに移動する権利を有し、クルマの機能の一部を代替する交通手段となり得なくてはなりません。危険な道路であるのなら、危険でない道路にするべきです。その点、本試案が「踏まえ」ることとする「提言」中の<第4-2-4「自転車が車道を通行することが特に危険な場合は、当該道路の自転車通行を禁止することなどの措置を講ずること」>は、自転車の走行を大いに阻害し、結果として、さらなる環境悪化を呼ぶことが懸念されます。これは世界の潮流にあからさまに逆行するもので、環境に対する悪影響だけでなく、国際社会においての日本の国益を大いに損ねるものです。
●本試案は、道路シェアの再構築という喫緊の問題にまったく言及されておらず、道路行政のさらなる混乱を招くものであるのみならず、過度のクルマ依存社会をさらに助長するものとなっています。
●本試案にある「自転車の原則、車道通行」「自転車の歩道通行が言わば無秩序になされている状況」などについての是正措置は、現行法で十分対応可能であり、法を改正する意味がまったく認められません。
●本試案が「踏まえ」ることとしている「自転車の安全利用の促進に関する提言」は、わずか6ヶ月、わずか6回の会合で提出されたものでしかなく、交通行政、中でも自転車行政に対しての深い思索、真摯な取り組みに、明らかに欠けていると言わざるを得ません。
以上。
送り先は次の通りだ。
koutsukyoku@npa.go.jp
※件名にパブリックコメントと必ず記入すること。
〒100−8974
郵送東京都千代田区霞が関2−1−2 意見提出先 警察庁交通局交通企画課法令係 パブリックコメント担当
FAX 03−3593−2375
※1枚目にパブリックコメントと必ず記入すること。
平成18年12月29日(金)から意見提出期間
平成19年1月28日(日)までの間(必着)
なお、このパブコメ疋田案に関しては、どこでどう紹介引用されても構わないと思っています。文章を改編せずに、ということを条件に、できるだけたくさんの人の目に触れるようにしていただけないでしょうか。ヒキタ伏してお願いいたします。
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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】
またまた本コーナーお休み。
さて、これをお読みの警察官僚の方々へ。
反論できるものなら、反論していただきたい。
このメールマガジンにそのまま返信すれば、私のところに届くはずだ。
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「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
*昨年12月発売の最新刊。今回はなぜか「奈良・暗峠」「秩父・八丁峠」「北海道・日高峠」と、峠モノが満載。
「疋田智の自転車生活スターティングブック」ロコモーションパブリッシング
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
「大人の自転車ライフ」光文社知恵の森文庫
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【自転車通勤で行こう】
http://japgun.infoseek.ne.jp
バックナンバーはこちら。
http://www.melma.com/mag/03/m00016703/
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この記事へのコメント
全1件表示法案に対する意見・・・ごもっともです。
パブコメもそのまま引用しました。
でも、なんとかしないといけませんよねっ。
特に傘差し、携帯、無灯火。交通上の迷惑度特A級ですよね。この3項目を道交法で罰則強化することによって、今回の案は先送り?しても良いのかと・・・。自転車のみで生活している私にはその3悪?がストレスです。日時:2007年1月7日
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