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ありゃ、核実験、の(週刊 自転車ツーキニスト263)
発行日時: 2006/10/9
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┏━┫ 週刊 自転車ツーキニスト "Weekly Bicycle Tourkinist" ┣━┓
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ありゃ、核実験、の263号
■「ひと」
いやはや大反響であった。
実は先日、朝日新聞(10/6付)の「ひと」という欄に載ったのであるよ。「『自転車ツーキニスト』の名付け親」としてね。そしたらその反響がスゴいのなんの。あらゆる人から「朝日の『ひと』に載ってたね」と話しかけられた。長い間、会ってない友人などから「載ってたね」とのメールもたくさんもらった。
いずれも「おめでとう」というトーン。うちの親父なんて、ただちに電話してきて「天晴れ、デカした」という感じであった。
いや、別に、これまでだって新聞には色々取り上げてもらったんだが、ふーむ、あの欄って、その影響力というか、破壊力というか、とにかくスゴいんだねぇ。ちょっと驚いた。
ま、そう言われれば、そうかもしれんわな。
普段あの欄に出る人って「高校野球優勝監督の誰々」とか「第○回芥川賞を受賞した誰々」とかだったりするからね。いや、なんで私なんぞを載っけてくれたのかは謎なんだが(よほどネタ薄であったんだろうか?)、とにかくちょっと驚いた経験ではあったよ。担当のK編集委員に大感謝だ。
朝日新聞といえば、以前、このメルマガで「社説子の自転車への認識がケシカラン」なんて書いたこともあったんだが、それでも「さすが」と思うことも多いのだ。
たとえば当該の社説批判の号にしても、実は、朝日新聞社の社員から「私もあの社説は私もいかがなものかと思っていた。論説委員室にフィードバックします」という内容のメールを、即座に、しかも、4通もいただいた。メルマガ読者約1万人の中に、そういう人が4人もいるのだ。
こういうところは「さすが朝日」と思わざるを得ない。
一言でいうと、やはりマジメなのだろうと思う。
そして、一人一人の記者と会ったりしても、やはり優秀な人が多い。これは事実だ。
朝日新聞の論調自体については、私としては「それはいかがなものか」と思うことも多いんだが、取材力は確かだし、記者の対応もしっかりしてる。朝日の論調(特に過剰リベラルな部分)に必ずしも同調していない社員も結構いたりする。
以前、どこかで書いたが、やはり人生いろいろ、会社もいろいろ、それぞれの社員もいろいろなのである。
■ありゃ、核実験
やってくれたね、将軍様。
いわゆる「瀬戸際外交」が、瀬戸際でなくなりつつある。困ったもんだ。
当たり前の話だが、笑い事じゃない。ただ、こういう話の際、すぐに出てくるのが次のような指摘だ。
「金正日もバカじゃないから、実際に核を使って、我が身の破滅となることなんざ望んでいるわけがない。あくまでブラフだよ。これでまた援助を引き出そうという作戦なのさ。つまりはチキンレーサーなんだね」。
だが、ホントにそうなんじゃろか。
私は思うんだが、金正日の気持ちになって考えてみると、実際に撃つ可能性だってある気がするのだ。
確かにその通り。金正日だってバカじゃない。
ということは、だからこそ現在の北朝鮮の状況が絶望的だってのは分かってるはずだ。将来だってどん詰まり。それも分かってる。重度の糖尿病を患ってるとの推測もあり、自らの残りの寿命だって、そんなに長くないという認識だってあるかもしれない。後継者の育成もうまくいかないし、自分が最後の将軍様である可能性は限りなく高い。帝国はいずれ崩壊するのだ。
だとしたら、あと、あの将軍様が最後に望むのは「派手に終わって、世界の歴史に残る」ということではないだろうか。それは、どんな形であっても、だ。
このまま死んでしまったら、世界史の中では、彼はただ単に「おバカな国の最後の『酋長』」という程度に過ぎない。
ところが、日本にもしも核ミサイルを撃ったとするならば、同じバカ(もしくは悪役)でも「ヒトラーのような」存在感をアピールできるかもしれないのだ。それどころか、もしかしたら「日帝に対して捨て身の抵抗をした」などと賞賛する勘違い野郎も一部に出現する可能性だってある。
どうです? アナタがもしも金正日だとしたなら。
核ボタンを押さない、と言い切れるだろうか。私だったら……、そうだな、そうはしないとは思うが、ボタンを押さないとも言いきれない。とりあえずは「早く早く早く核弾頭を装着できる弾道ミサイルを開発しろしろしろしろ」と部下に指示するという気はするな。自分の命脈が尽きる前に。
北朝鮮という帝国は、誰もが知るとおり、将軍様の玩具だ。
死ぬ前に玩具をぶっ壊したところで、オレの勝手だ、と思ってる可能性はある。
いや、あくまで極論の推論ではあって、私自身だって、その可能性は低いとは思ってるのよ。
だが、一部の韓国の世論(若い世代中心)にあるように「体制はよくないが、金正日自身は、優秀な指導者の一人」なんて見方は間違ってると思う。
我々はもう少し、金正日の狂気の可能性を怖れてもいいのではないか。今の状況は間違いなく「○○○○に刃物」というのと同じく「将軍様に核」なのだ。
■某メジャー誌から急募の件
前回「緊急募集」としたオヤジツーキニストモデルの話、全国からたくさんの応募をいただきました。ありがとうございました。担当編集者から、選考の結果、および、お礼のメールが行くと思います。ご協力、まことにありがとうございました。ヒキタ大感謝であります。
■それとひとつ自慢
でへへへ、私の本が韓国語に翻訳されることになりました。
光文社知恵の森文庫の「大人の自転車ライフ」であります。もしかしたら同社の「自転車ツーキニスト」も同時翻訳となるかもしれません。
うひょひょひょ。これからは私のことを「国際派・自転車ツーキニスト」と呼んでくれたまえ。
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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)
「狼花 新宿鮫IX」大沢在昌著 光文社
5年ぶりの「新宿鮫」最新作。
面白いには面白かったんだけど、前作「風化水脈」があまりにデキが悪かったためか、大沢氏の「シリーズを立て直そう」という意識が色濃く見える作品になった。レギュラー登場人物の数人を、本作で退場させ、たぶん、次作からはほとんど「新章突入」という形になるんだろう。私はそれで正しいと思う。
ついでにいえば「晶」も退場させた方がよかった。本作でもちょっとだけ登場していたが、それは「晶の話にも少しは触れなければ」という意味でしかない。このシリーズには彼女はもはや余計だ。
新宿鮫シリーズは最高傑作の4、そして1と2以外は、常に読後感に「軽い失望」が混じる。もちろんこちらの期待が高すぎるからだが、回を重ねるたびに何か初期の切迫感、疾走感、というか、リアルな「ザラザラ感」が失われているような気がする。
次回の記念すべき「10」は、主人公が鮫島警部というだけの完全別シリーズを目指してくれることを願う。
鮫シリーズの熱心なファンには失礼かもしれないが、少なくとも私の正直な気持ちはそうだ。
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「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
*昨年12月発売の最新刊。今回はなぜか「奈良・暗峠」「秩父・八丁峠」「北海道・日高峠」と、峠モノが満載。
「疋田智の自転車生活スターティングブック」ロコモーションパブリッシング
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
「大人の自転車ライフ」光文社知恵の森文庫
「自転車ツーキニストの憂鬱」ロコモーション・パブリッシング
「日本史の旅は自転車に限る!」木世(えい)出版社
いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-author=%E7%96%8B%E7%94%B0%20%E6%99%BA/249-6371737-5693951
【自転車通勤で行こう】
http://japgun.infoseek.ne.jp
バックナンバーはこちら。
http://www.melma.com/mag/03/m00016703/
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