暑いなぁの(週刊 自転車ツーキニスト257)
発行日時: 2006/8/6
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┏━┫ 週刊 自転車ツーキニスト "Weekly Bicycle Tourkinist" ┣━┓
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暑いなぁの257号
■夏本番だ
暑いなぁ。夏本番だ。
それもそうだよな、もう8月6日なんだ。原爆記念日。
夏休みの真ん中、日南の野山をクワガタ捕りやセミ捕りなんかで走りまわった少年時代を思い出すよ。あの頃、世界や社会は今よりはるかにシンプルだった。戦争は、決して繰り返してはならないもの、で、子供は外で遊ぶべき、で、高校野球には全国民が熱狂するもの、だった。
夏だ。
今日は通勤でもないのに、なぜかまっ昼間に東京を横断してしまった。
暑いなぁ。500mmペットボトルがすぐにカラだよ。それでも水分補給を怠ると、熱中症になってしまうからね。ガブガブ飲まざるを得ない。
皆様も熱中症には注意。塩分補給にも注意。だからして、スポーツドリンクが一番最適ということになるんだけど、スポーツドリンクってのはねぇ、身体と浸透圧が同じだから、飲んだら即座に汗になって、そのまま出ちゃうんだ。あまりにスピーディすぎて、なんか不経済なような気がしてしまう。
だからしてもっぱら「濃い茶」なんてのを選ぶ私だ。ビンボー症なもんで。
■夏休みか
少年時代の東京はこんなに暑くはなかった。光化学スモッグは出たけどね。
この間、例の「日本史の旅は自転車に限る」の取材で、三鷹を走ったんだわ。太宰治の足跡をたどる、という趣旨だったんだけど、太宰終焉の地、三鷹は、実は私が幼い頃を過ごした街だ。
太宰の墓がある禅林寺のすぐ近くに私の家はあった。今でも憶えてるよ、当時の住所。迷子になっても困らないように、と両親に教え込まれたものだ。三鷹市下連雀4-15-2。子供の頃に覚えた事柄は忘れないもんだなぁ。
で、行ってみた。
残ってるんだよ。そのままの形で。
「ホワイトマンション」という名前のアパートで、名前もそのまんま。今でも現役でアパートしてる。30年以上も経ってるのに、ほとんど外観も変わらない。結構耐久力あるんだなぁ。鉄筋コンクリートっつうのは。
だけど、周囲は変わったね。駐車場があったところには大規模なマンションが建ち、桑畑(?)だったところにも大きなビルが建っている。スーパーマーケット「ナガサキヤ」は「丸正三鷹駅前店」に変わってる。
ちょっと歩いたところにある三鷹第三小学校というのが私の母校。
桜の木に見覚えがあるような気がしたけど、あまり記憶が判然としない。それもその筈、この街には幼稚園から小学校1年までしかいなかったのだ。小学校在籍期間は約半年というところ。
それでもそこは子供の頃のこと、校歌なんかは憶えてるわけだ。「♪晴れ渡りたる空の下……」というヤツ。って、知らないよね。知るわけない。
私の三鷹時代は、高度成長の末期、各地で公害が大問題になっていた頃だった。
当時、東京のほぼ全域で、1日1回程度は「光化学スモッグ警報」が出たもんだ。その度ごとに校庭にいた児童たちは教室にあがって窓を閉め切った。
■夏休みなのに
夏休み期間に入って、ウィークデイの昼間に子供の姿を見ることが多くなった。
そりゃ当たり前だ。だが、最近のちょっとした変化に気づかないだろうか。自宅の近くで、会社の周辺で、何人かでかたまりながら笑い歩いている子供たちを見ると、女の子たちばかり、という気がしないだろうか。
特に電車に乗ってる子供、つまり、友だち同士で外に出かける子供たちの、女の子の比率が高いこと高いこと。というより、男の子たちの比率が減った。
何故かというなら、それはきっとテレビゲームの影響なのだ。
きっと男の子たちは誰かの家に集まって、エアコンの効いた部屋の中で、えんえんテレビゲームに興じているのだろう。
スーパーのおもちゃ売り場に行けば分かる。ディスプレイされたゲーム機にかじりついているのは必ず男の子だ。女の子は男の子ほどテレビゲームに熱狂しない。
活動的に外に出るのは女の子で、男の子はひたすらインドア派。
たまに外で遊ぶ男の子を見かけると、それは必ず、指導者付きのサッカーか、野球だ。子供たち同士で集まって何らかの遊びを開発しているような姿を見ることが非常に少ない。
私の勝手な印象ではあるが、とりあえず私の住む江東区南砂では、ほぼ皆無といっていい。珍しく子供の比率の高い区なのに。それなりに公園などもあるというのに。
これって将来的に何かものすごい禍根を残すような気がするんだが、どうだろう。私の杞憂に過ぎなければいいのだが。
何だろうなぁ。
それにしても、思い出す少年時代って、いつも夏なんだよね。
三鷹にいた時代も、その次にいた川崎高津区も、その次の宮崎日南も(私は小学校を2回転校しているのです)いつも夏。冬だってもちろんあったんだけど(当たり前だ)、少年時代といわれて、真っ先に思い出すのはみんな夏の風景だ。
その中で、原爆記念日も、終戦記念日も、プールの日も、登校日も、虫捕り網も、夏休み東映マンガ祭り(当時は"アニメ"と言わなかった)も、高校野球も、みなギラギラの太陽の下にあった。
何か言い忘れてたような気がしたな……。
ん? なになに? カメダの夏? ああ、カメダね……。
謎のタイトル、謎のチャンプだよなぁ。私も唖然としたよ。でもさ、何がどうなってるのかは知らんのけど、私にあまりアブナいことを言わせないで(笑)。言いたいことは色々あるんだが、ネット内ではコピー&ペーストとかされちゃったりして、あることないこと出回るもんなんでさ。
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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)
「表現したい人のための マンガ入門」しりあがり寿著 講談社現代新書
表題が「マンガ入門」。
でも、この本には「Gペンの使い方」だの「コマの運び方」なんてことは全然書いてない。本書の「実用的な」意味合いはまったくないといっていい。
でも、面白かった。というより、私にとってはあまりに「分かる!」「そうだよなぁ……!!」という部分が多すぎて、他人事とは到底思えなかった。
表題の力点は「マンガ入門」にかかっているのではなく「表現したい人のための」にかかっているのだろう。それも「『どうしても』表現したい人のための」というようなニュアンスが、正解だ。
しりあがり寿氏は58年静岡県生まれ。多摩美大卒業後、キリンビールに入社した。
「一番搾り」や「ハートランド」などのパッケージデザインや宣伝、商品開発を担当しつつ、大学時代から続けてきたマンガをやめなかった。やがて初めての単行本『エレキな春』(白泉社)が注目され、マンガ稼業はいつしか二足目の草鞋になっていく。
94年に独立。01年『弥次喜多 in DEEP』(エンターブレイン)で第5回手塚治虫文化賞「マンガ優秀賞」を受賞。現在は朝日新聞の夕刊マンガ「地球防衛家のヒトビト」を連載中……、というのが大まかな彼の略歴だ。
二足の草鞋を履きながらも、それでも「自分の表現したいことを、不特定多数に受け入れてもらう」ことに情熱を燃やし続けた。キリンビールは好きだ。愛社精神もある。自らに課したのは、会社とマンガがバッティングした場合には、必ず会社を優先する、ということだった。だが、サラリーマンとしての自分には不安がある。組織人になれない。なにより部下を叱れない。
結局、彼は「自分の中のケダモノ」を解放すべく、独立の道を選ぶんだが、彼のようなカルト漫画家(デビュー当初はそうだった)にとって、彼の人生は、そのままギリギリのバランスの上に立った成功譚だったろう。
マンガを描き続けるために、表現し続けるために、ということは、現代社会の中では、とりもなおさず「売れ続けるために」ということに繋がる。
最低限のビジネスになり得ること。
そのために自分は何をし、何を心がけてきたかが、正直に語られていく。それは広い意味での「マンガ家入門」であり、多くのマンガ家志望者にも役に立つものだと思う。
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「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
*昨年12月発売の最新刊。今回はなぜか「奈良・暗峠」「秩父・八丁峠」「北海道・日高峠」と、峠モノが満載。
「疋田智の自転車生活スターティングブック」ロコモーションパブリッシング
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
「大人の自転車ライフ」光文社知恵の森文庫
「自転車ツーキニストの憂鬱」ロコモーション・パブリッシング
「日本史の旅は自転車に限る!」木世(えい)出版社
いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-author=%E7%96%8B%E7%94%B0%20%E6%99%BA/249-6371737-5693951
【自転車通勤で行こう】
http://japgun.infoseek.ne.jp
バックナンバーはこちら。
http://www.melma.com/mag/03/m00016703/
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