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長梅雨が明けた……の(週刊 自転車ツーキニスト256)

発行日時: 2006/7/31

 
 
 
 
 
【週刊 自転車ツーキニスト】"Weekly Bicycle Tourkinist"
 長梅雨が明けた……の256号

■ヒキタ予報の失策

 何号か前のこのメルマガで「今年もカラ梅雨なのかな、たまには、ジトジトとした本来の梅雨がきて欲しいもんだて」というようなことを書いていたら、本当にその通りになってしまって、いやー、長い梅雨だった。
 おまけに九州、長野などは、歴史的な豪雨なんかになっちゃって、心よりお見舞い申し上げる次第だ。後かたづけも大変だよなぁ。というのか、大変だ、という言葉じゃすまないような大変さで、本当にお気の毒としか言いようがない。
 私の故郷、宮崎県も、ひどいことになってしまって、ブラウン管(私の家はまだブラウン管なのです)の前で気を揉んでおりました。
 その梅雨、首都圏でも、ようやく明けた。いや、もう7月も末だからね。
 長らく雨の合間を縫って、自転車通勤したりしてなかったりしてたんだけど、ようやく汗ダクの夏のツーキニストになれる。
 さあ、ペダルを踏むぞ!

 いや、しかし、ここ昨今、電車に乗っては思ってたんだけど、みんなよく我慢してるよなぁ、あの満員電車の中で。ちょっと恐れ入る。恐らく50年後の歴史の教科書には、この満員電車の情景が載ると思うよ。この時代の日本人たちはこんなクレイジーな電車で毎日通勤してました、ってね。
 実際にアメリカの地理の教科書に、現代日本の紹介として山手線の朝のラッシュが載ってるのを見たことがある。色々カンチガイの多い海外教科書での日本の紹介だが、これだけは反論できない。どうしたって事実だからね。

 そうそう、それで思い出した。
 イギリスで出版されている子供用の「イラスト世界地図」のようなものを、この間、見たんだが、日本の紹介はやっぱりスゴいねぇ。例によってのカンチガイ・ジャパンというのか、何と言うのか……。
 一応、アジアの諸国の中では一番大きい扱いなんだが、経済大国、技術大国ニッポン、というような話ではなく、日本列島全体に「忍者」と「侍」と「芸者」のイラストばかりが充満してる。つまりは極東のヘンな国、異色の文化の国、という紹介のされ方だ。
 ま、いっか、それもまた日本の一面だ、とも思ったりするのだが、考えてみれば、イギリスの子供たちは、こういうのを見て、日本はこんな国、と思いつつ育つのだ。そして、そのほとんどは日本に一度も来ることなく、一生を終える。
 同じ本の、他国のページをつらつら眺めるに、さすがに欧米はそれなりに正確なんだよね。日本と同じような扱いは……、そうだなぁ、ケニアぐらいか。ケニアのイラスト地図には、裸のマサイ族ばかりが載ってる。
 困っちゃうことに、裏表紙の折り返しを見ると「正確な知識を子供に与えられる」「想像力を刺激する画期的な地図帳」などと、タイム紙、ガーディアン紙などの高級紙が賛辞を寄せているのだ。いやはや、なんとも……。

■乗鞍の顛末

 さて、先日、乗鞍のヒルクライムレースに出るぞ!とか書いていたんだが、ある人から「あ、ヒキタさんもすでに登録されてたんですね」という話を聞いて、あれ? と思い、ネットで検索してみたら、ありゃりゃりゃりゃ、もう、とーっくの昔に、参加応募は締め切られていたのでした。
 なんてこと。
 仕方がないので、来年こそ是非、とか思っていたら、例の「BiCYCLE CLUB」編集Y君が囁いてくれた。
「ヒキタさーん、もう無理だったでしょう。でも、裏技がありまっせ……」
 ということで、Y君のおかげでバイクラ誌の枠をひとつもらって、私も無事、出場できるはこびとなりました。
 ヒキタとしては嬉しいぞ。
 出場者の方々、乗鞍でお会いしましょう。フォームとポジションを改造した私は、激走!爆走!で、諏訪湖よりもかなりタイムが改善されるような気がしてる。
「え? それが激走? あんなこと言ってたのに、やっぱりヒキタ遅いなぁ」
 と思っても、口にはしないように。それでもマシになったのだ。それ以前はさらに遅かったということなのですから。

■ヒズボラとイスラエル

 いや、それにしても中東危機なのだ。
 あー、なるほどね、と思った人も少なくないだろう。なにがなるほどかと言うと、アメリカが北朝鮮問題に関してあんなに冷たかった理由だ。今頃になって実感したよ。昨今のヒズボラとイスラエル、つまり、レバノン危機を見ていると、これはもう「第5次中東戦争」やむなし、という感じではないの。このままだと起きるね、戦争。
 中東のタマランところは、何と言っても、お互いに論理が通じないところにある。
 同じ神を絶対神とした、ユダヤ教とイスラム教。この二つがともに「我等の方が正当、他方は邪教」と言い合ってる。間に立つものが何もない。それぞれの教義上、中庸を選ぶことができないんだから。すなわち歩み寄りようがない。

 これに較べると、極東アジア情勢は、ヘンな将軍様が一人でオイタをしてるだけで、取り巻く各国の足並みが揃わなかろうが、思惑が色々あろうが、大したことはないのだ(アメリカにとっては、ということね)。「同じ文化圏なんだから、Chinese character(漢字)でも使って話し合ってくれ」てなものなのであろう。
 そもそもベースにあるのが「共産主義一党独裁」という、いつか通ってきたかつての道というだけで、あまり新しくない。ソ連もああやって崩壊したんだし、アメリカにとって、北朝鮮がそれほど危機という認識はないのだろう。
 それに較べると、中東の方が、東西対立の後に噴出した、まさにそこにある新たな危機というわけだ。表立っての経験がないし、処方箋がない。

 つまりアメリカの本音としては「こっちは忙しいんだから、極東の話は双方好きにやってくれ」なのだ。結果、日本が優勢になろうが、中国が優勢になろうが、そこまでの関心がないということになる。極端な話、優勢となったどっちかに肩入れすればいい、というだけの話だ。
 日本にとって「頼るべきアメリカ」は、かくも頼りない。
 残念なことに、これは事実だ。

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)

「沖縄自転車」カベルナリア吉田(文・写真とも)著 東京書籍

 読売新聞社出身のフリー編集者、カベルナリア吉田氏による、脱力系沖縄ツーリング記。年に3、4回のペースで沖縄を訪れながら、沖縄のほぼ全島を自転車で巡り巡った。総走行距離は2,000km。ただし、一日あたりの走行距離は10-40km程度とそんなにハードな旅じゃない。あくまで脱力系である。
 美しい風景と、数々の出会いと、大酒と、脱走牛(一部)に彩られた旅は、ああ、いいな、沖縄に行きたいな、と思わせるに十分だ。あたかも学生時代のような気儘な旅が羨ましい。しかし、吉田氏、ホントに仕事をしてるのだろうか。65年生まれ。私のひとつ先輩だ。梅雨の日に寝っ転がって読むに最適であった。行きたいな、沖縄。
 暑いからなのか、沖縄人は基本的にあまり自転車に乗らない。だから、自転車で移動していると「あんた沖縄の人じゃないやろ」と、すぐに分かってしまう。必然的に自転車屋さんも少ない。
 でも、いいんだよね、沖縄を自転車で走るってのは。私もかつてヤンバル地方を自転車でまわったことがあるが、沖縄ソバを食べつつ、汗を流して、沖縄をまわるのは、多地方と違った感動と快感があった。
 ここ最近、沖縄はブームの中にある。沖縄を訪れ、さらには、沖縄に移住してしまう人は激増しているという。
 ただ、本書の最後近くに書いてあったんだが、このところとみに沖縄ツーリストのマナーの低下が目立つのだそうだ。特に若い人。ゆったり流れる沖縄の時間を乱さないで欲しい、とある。そうだろうな。厳重に注意ではある。

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「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
*昨年12月発売の最新刊。今回はなぜか「奈良・暗峠」「秩父・八丁峠」「北海道・日高峠」と、峠モノが満載。

「疋田智の自転車生活スターティングブック」ロコモーションパブリッシング
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
「大人の自転車ライフ」光文社知恵の森文庫
「自転車ツーキニストの憂鬱」ロコモーション・パブリッシング
「日本史の旅は自転車に限る!」木世(えい)出版社
 いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-author=%E7%96%8B%E7%94%B0%20%E6%99%BA/249-6371737-5693951

【自転車通勤で行こう】
http://japgun.infoseek.ne.jp
バックナンバーはこちら。
http://www.melma.com/mag/03/m00016703/
 
 
 
 
 

 
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発行者プロフィール

ペンネーム : ヒキタ

  • 環境、ダイエットに効果抜群。どなたにもオススメの「自転車通勤」ですが、そのノウハウやポリシーを色々な人にお伝えするメルマガです。 と、思ってたのですが、ただ単に私ヒキタからのバカメールが届きます。ご容赦。

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