食品偽装に消えた年金!「人気メルマガ発行者」が鋭く斬り込むNEWS評論!【投票は28日迄】
トップ > スポーツ > 自転車 > 疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」

名誉白人の(週刊 自転車ツーキニスト250)

発行日時: 2006/6/27

 
 
 
 
 
【週刊 自転車ツーキニスト】"Weekly Bicycle Tourkinist"
 名誉白人の250号

■パソコンが壊れるごときで……

 トンデモない目にあった。
 会社と家のパソコンが同時多発テロをやらかし、双方がともにアウトとなったのだ。
 家のパソコンは割と早くに復旧できたものの、会社のヤツはハード自体がおかしくなって(今も若干おかしい。最終的には買い換えなくてはならないと思う)、データ類がすべてパーになった。
 復旧に要した時間は5日間程度。ロクでもない5日間だった。
 壊れてみてはじめて分かる有難味というのか、抜け始めてはじめて分かる長い友達というのか(←ある程度の世代以上にしか分からないギャグ)、パソコンが壊れるごときで、生活がまったく変わってしまう。心の奥底でいつもどこか不愉快な不安な感じを抱いた5日間であった。

 それにしてもなぁ。
 私はいまだにマッキントッシュのシステム9.2を使っているんだけれど、時代に置いてかれた感は否めない。
 システムXを使うか、それとも、一挙にウィンドウズに乗り換えるか、と、こういうときにこそ迷うもので、そうすればいいことは分かり切っているのだが、それでも変えない。
 別にアップル社に義理立てしてるとか、そういうワケではなく、私が使ってる「ORGAI」というワープロソフトがシステム9でないと動かないからなのだ。
 ソフトメーカーはすでにこのワープロを作っていない。したがってサポートもない。だが、このORGAIで書いた文書が私のところには大量にあるのだよ。それも日々増えているのだよ。
 それをすべて移行していくのが面倒臭くて臭くて臭くて、強力な悪臭となって私のMACの周りを漂っているというわけなのだ。
 ホントにもう私はいつまでこのワープロソフトを使い続けるのであろうか。

 しかし、それにしてもなぁ。
 イタいのが、会社のパソコンにあったメールソフトのデータがみんな吹っ飛んでしまったことだ。受信メールの内容もさることながら、色々な人々のアドレスがみーんななくなってしまった。ホントは返信しなくてはならないモノも、こちらからうかがいを立てるモノもあったに違いないのだ。だが、それが分からない。不義理とか、不都合とか、梨の礫とか、そういうことにならなければよいが、と危惧している。
 きっと危惧通りのことが起きるんだろうなぁ。

 20年前には、こんな機械はなかった。
 だが、みんな普通に幸せに便利に生きていたのだ。
 だが、現在。パソコンがなくてはコミュニケーションの多くの部分が成り立たない。
 一発アウトで、すべてがオジャンだ。
 便利な一方、困ったことになったものだよ。

■南アフリカにて

 悪名高い人種差別政策、南ア共和国の「アパルトヘイト」が撤廃されるまで、我々日本人たちは彼の地で「名誉白人」と呼ばれていた。
「日本人はカラード(有色人種)だが、白人と同じに見なしてあげる。なぜならお金持ちだから」というのが基本だ。
 イヤな話だね。
 だが、あの時代を通じて、我々日本人たちは、それに積極的に異を唱えなかった。
 大義よりもビジネスを優先したのだろう。また「和をもっと尊しとする」我々は、あえて波風を立てたくない、というのも基本にあったのかもしれない。
 その南アフリカでの話だ。

 南アフリカのヨハネスブルグからイギリスのロンドンに向かうブリティッシュ・エアウェイの機上でのこと。
 混んだ機内のエコノミー席で、50歳ほどの白人女性が、黒人男性の隣に座ることになった。
 彼女は、信じられない、とばかりに憤然と立ち上がると、その場でスチュワーデスを呼び出してこう言った。
「これはいったい何なの!」
「はい、お客さま、どういうことでしょう?」
 スチュワーデスは彼女に丁寧に聞いた。
「見ればわかるでしょ? 私を黒人の横の席にしているのよ! こんな忌まわしい人の横に座るなんて、私は到底、承服できません。すぐにほかの席に変えてちょうだい!」
「お静かにお願いします」
 スチュワーデスはこたえた。
「ただいま席があるかどうか確かめてまいりますので」
 彼女はいったん引き、しばらくして戻ってきた。
「お客様、あいにくエコノミー席に空席がございません。機長にも相談しましたが、ビジネスクラスにも空きはないとのことでした。ただ、ファーストクラスに一席だけ空きがございます」
 その女性客は一瞬、安心したような顔を見せたが、スチュワーデスはそれに構わず話を続けた。
「私どもの会社では、エコノミーのお客様にファーストクラスへお移り願うことは滅多にいたしません。
 けれども、状況を考えますと、こんな方の隣にお客様がお座りになるということは、言語道断であると、機長が申しております」
 そして、彼女は、おもむろに黒人の紳士の方に向き直り、こう言った。
「お客さま。というわけですので、もしよろしければ、どうかお手荷物をおまとめください。ファーストクラスにお席をご用意してお待ちしております」
 次の瞬間、ずっとこのやりとりに心を痛めていた周りの乗客が、一斉に立ち上がり、拍手喝采の音がそれに続いた。
 だが、黒人紳士は落ち着いた声で、こう制したという。
「お気遣いありがとう。しかし、私はこの席で結構だ。
 横に誰が座っていたところで、私の誇り高い皮膚の色が汚れてしまうとでもいうのかね」

 いい話だね。
 アパルトヘイトが終わって、BAのヨハネスブルグ便にもこういうスチュワーデスが登場するようになった。
 だが、この黒人男性の代わりに、もしも日本人が座っていたとするならば、それがもしも私だったならば、と、考えてしまうのだ。
 50歳白人女性は、私に対して、こう尋ねるだろう。
「失礼ですけど、あなたは中国人? 韓国人? それとも日本人?」と。
 私は当然こう答える。
「日本人ですよ、マダム」
「そう、それならいいけど……」
 自分自身のことを考えると、たぶんこれで会話は終わりになることだろう。情けないことながら。
 だが、本当は断固としてこう答えなくてはならないのだ。
「日本人です。当然、カラードです。しかし、そのことに何か不都合がありますか?」とね。
 我々はともすると色々なことに関して、波風を立てないように、穏健にすむように、と、考えがちだ。和の国、日本人だからかね。
 だが、それはともすればある種のものを失うことの上に成り立っていたりする。そのことがかえって他国人の軽蔑を生むことにつながる。言ってみれば「名誉白人」などという薄ボンヤリとした屈辱は、我々の「波風立てないように」の結果だ。名誉白人とはあの時代、日本人「だけ」にしか適用されなかったのだから。
 譲れないものは、確かにある。
 その譲れないものに関しては、「その場の波風」や「他国の圧力」や「かりそめの友好」などというものに屈してはならないと思う。
 ことは「人種差別」のような分かりやすい話だけに限らない。

---------------------------------------------------------

【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)

「世田谷一家殺人事件―侵入者たちの告白」斉藤寅著 草思社

 世紀末に起きた世にも陰惨な事件、いまだ解決をみない世田谷一家4人殺害事件だが、その「真相に迫った」というのがこの本だ。
 平積ベストセラー街道驀進中。それもそのはず、真相に迫ったというより、ほとんど真犯人を特定している。
 眉にツバをつけようつけようと思うのだけれど、あまりの迫力に一気読み。それも、文章が至極こなれてて読み易いんで、1時間から2時間程度で完全読破できる。
 読み終えてみて驚いた。
 ここに書かれていることはホントにホントなのか?
 もしもこの本の50%程度でも本当だとすると、それだけで、日本の犯罪状況は完全に別の次元に突入していると言えるだろう。ことは世田谷事件にとどまらない。この国はまるでハイエナが飛び込んだ羊の群だ。
 まさかそこまであるまい、あるまい、と思いたいのだが、著者斉藤氏の取材内容を聞かされるに、そうとも思えなくなってくる。
 特に、今日になって慄然としたのが、まさに本日の事件だ。
 例の美容外科の娘の身代金誘拐事件のことなんだが、幸いにして犠牲者は出ずにすんだ。だが、この事件の容疑者たちのありようが注目点となる。
 真相はこれからの捜査待ちとはいうものの、現在見えてくる構図は、みなこの斉藤氏の示す方向を向いている。中国人、韓国人、日本人の合同犯罪部隊。改造拳銃。そして「3人の仲間の中、1人は知っているが、もう1人は知らない」という容疑者2人の証言(ここが重要)。
 ……。
 誰か、私にこう言ってくれ。
 著者の斉藤氏は、デタラメな人間で、似非ジャーナリストで、大風呂敷野郎で、書いている内容はウソばっかりだ、と。
 頼む。

-----------------------
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
*昨年12月発売の最新刊。今回はなぜか「奈良・暗峠」「秩父・八丁峠」「北海道・日高峠」と、峠モノが満載。

「疋田智の自転車生活スターティングブック」ロコモーションパブリッシング
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
「大人の自転車ライフ」光文社知恵の森文庫
「自転車ツーキニストの憂鬱」ロコモーション・パブリッシング
「日本史の旅は自転車に限る!」木世(えい)出版社
 いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-author=%E7%96%8B%E7%94%B0%20%E6%99%BA/249-6371737-5693951

【自転車通勤で行こう】
http://japgun.infoseek.ne.jp
バックナンバーはこちら。
http://www.melma.com/mag/03/m00016703/
 
 
 
 
 

 
このメルマガの読者になる
規約 
>> メルマ!の会報誌もお届けします
ブックマーク: はてなブックマークに追加del.icio.usに追加Buzzurlにブックマークニフティクリップに追加ライブドアクリップに追加Yahoo!ブックマークに登録My Yahoo!に追加Add to GoogleRSS

このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます

STORM BTO PC
BTOパソコンインターネットショップ「STORM」がお届けするパソコンユーザー必見のメールマガジンです
和田秀樹公式HIDEKIWADA.COMマガジン
『大人のための勉強法』などの著者である精神科医、和田秀樹氏のエッセイ・最新情報等が掲載されるメールマガジンです。
横浜中華街オフィシャルメールマガジン
中華街のイベントや旬メニュー、地元民のインタビューを書きおこしでお届け。お得なクーポンやプレゼントもついて、使える小ネタが満載です。ぜひメルマガをチ...
週刊アカシックレコード
02年W杯サッカー韓国戦の「誤審」を世界で唯一「前日」に誌上予測し、誤審報道を「常識化」した推理作家(金正日の「遺書」で始まる「中朝戦争」後の北朝鮮...
宮崎正弘の国際ニュース・早読み
 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析


この記事へのコメント

全1件表示
コメントを書く
jun393初めて見ました。スチュアーデス、機長、そして、黒人紳士の対応、そして日本人としての疋田さんの視点がとても新鮮です。日時:2006年7月1日


おすすめキャンペーン

おすすめカードローン!
オリックスVIPローンカードなら

<<年率5.9%〜15.0%、利用可能枠最高500万円>>
ゆとりのカードローンです。
お申込みはこちら⇒

はじめようメルマガ生活
メルマガを読むには
メルマガを出すには
約64000誌から検索

メルマガデータ

  • メルマガID : 16703
  • 創刊日 : 2000-09-15
  • 最新号 : 2008-07-21
  • 発行周期 : 週に1回以上刊
  • バックナンバー: 全て公開
  • 発行者サイト: あり
  • 読んでる人 : 15222人
  • コメント数 : 261
  • Score! : 91点
  • >> 月間ランキング

発行者プロフィール

ペンネーム : ヒキタ

  • 環境、ダイエットに効果抜群。どなたにもオススメの「自転車通勤」ですが、そのノウハウやポリシーを色々な人にお伝えするメルマガです。 と、思ってたのですが、ただ単に私ヒキタからのバカメールが届きます。ご容赦。

このメルマガの読者になる

規約に同意する



このメルマガの最近の記事


このメルマガの最近のコメント


このメルマガのバックナンバー


注目情報


新着記事トピックス