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ヘンだな?なぜか配信されなかった(週刊 自転車ツーキニスト215)

発行日時: 2005/11/17

 
 
 
 
 *なぜか配信されなかったので、再度送ります。
 もしかして、二重に送られた方もいらっしゃるかもしれませんが、ご容赦ください。

【週刊 自転車ツーキニスト】"Weekly Bicycle Tourkinist"
 そろそろ寒くなり始めた215号

■秋講座終了

 ご承知の方はご承知だが、去年から、春と秋に学習院で「公開講座」をやっておりましてな、タイトルを「楽しむための自転車学」という。その4回目、05年秋講座が昨日終了した。
 最終日の講義後に講座受講者および、これまでの講座のOBとともに目白(学習院大学があるところ)駅近辺の居酒屋でお疲れさまパーティをやったと思いねえ。これがまた実に楽しいのであるよ。年齢層は20代から60代まで様々。職種も多岐に渡る。皆それぞれに自転車に対して一家言お持ちで、時折、OBたちで集まってポタリングの会を催してたりもする。
 本講座は、もとより「自転車初心者向け」の講座であって、それぞれの人は入ったときは大抵、初心者(中にはそうでない人もいるけど)なのだ。
 ところが、久々にお会いすると、みなそれぞれにマニアに成長してしまっている。イイコトなのかワルイコトなのかは即決しがたい(笑)のだけれど、皆それぞれに自転車生活をお楽しみで、中には8台も自転車を持ってる人もいたりする。その人はオーディナリー型(いわゆるダルマ自転車)まで持ってる。さらには車輪のみならず皿まで回してしまったりする。いったいどんなマニアなんだ。その彼を知らない人には意味不明だろうけど(申し訳ない)。

 そういうわけで昨夜も調子に乗って痛飲してしまった。帰りは地下鉄。皆さまお疲れさまでした。ありがとうございました。自転車の裾野はこうして拡がっていくのかなと、私は秘かな期待を持ってることなのでありますよ。

■ところで株のブームだね

 いやもうご承知の通り、ネット株ブームでね。週刊誌なんかでも毎週「株特集」をやってる。
 実際に日本経済の復調を背景に、平均株価はどんどん上がってるし、現実としてデイトレードやら何やらで「儲かった!」という人は多いらしい。ふーむ、俺もやってみようかな、と思う人も多いはずだ。
 ところが、私はというと、実のところまったくこの手のことをやらない。
 例のITバブル時代に3社、合計40万円分買ったことはあるんだけど、それがITバブルの崩壊で見事に暴落。そのまま塩漬けになっちょる。今現在でも若干マイナスなくらいで、今後「合計40万円」にある程度近づいてきたら、そこで5年越しの損切りかな、と思ってる。
 これが私の唯一の株体験。それ以前も以後もなし。
 やってみたい、週刊誌記事のようにウハウハなんてことになるといいな、と、思うには思うんだけど、どうも私が買った株は上がったことがない。
 株だけじゃないのだ。パソコンはマッキントッシュ、乗ってたクルマはいすゞ、デジタルオーディオはDCC(知ってます?)、などなどと、私が選定したものは、みんな市場の彼方に消え去って(または消えゆこうと)してるのだ。困ったことなのだが現実としてそうなのだ。そんな私が株を買ったところで、その銘柄が上がるわけがない、というのは当然過ぎるほど当然であろう。
 何というのか、株才というか、要するに博才がないのだ。勝ち馬に乗れない。
 株は博打ではない、という人もいるとは思うけど、なんの、究極は誰かが得したら誰かが損をする世界だ。勝ち馬選定のプロセスが多少論理的なだけ。(という風に私には思えるの)
 今は上げ基調だから、どの銘柄を買っても割合勝率は高いのかもしれないけれど、ふふふふ、そうは問屋が卸さない。きっと私が買ったら日経平均からしてドーンと下がるよ。絶対に。私にはそのあたり妙な自信があるのだ。
 どうもあまり向いてない。ギャンブル系が苦手なのだ。
 競馬、競輪の手合いもすべてアウト。最初の出会いからして既にしてダメ。ビギナーズラックが訪れたためしがない。ラスベガスでもマカオでも勝ちのかの字もなかった。パチンコも15年ほど前が初体験で、あれあれと思う間もなく5000円ほどスッてそれっきり。
 まあ、でもね。私は以前から思っているのですよ。人には「ラッキー量保存の法則」があるって。ラッキーの総量は皆同じはずなのだ。
 こういうので当たらないというのは、たぶん別のところで思わぬ幸運にみまわれているんだろうって。ヘンにラッキー量を使ってしまうと、大切な正念場でラッキー量が足りなくなってしまう。その正念場が何なのかは、今ひとつよく分からないんだがね。

 あ、そうそう上記以外の銘柄で、TBSの株だけは持ってるよ。社員持株会に入ってるからね。
 これだけは確かに上がってる。だけど、その上がった理由が理由だから……、株フォォォォー(←HGディフェンス)。うるさいね、オレ。

■アナウンス試験

 さて、もうこの季節から始まるのだ、アナウンス試験。
 赤坂TBSの局舎内に入ると、リクルートスーツ姿の若い男女でごった返していて「おお、そうか」と気づいた。この大量の学生たちの中に、ホンの数人だけ、アナウンサーの卵がいる。
 しかし、今の季節にこれをやるということは、集まってるのはみんな大学3年生というわけだ。大変だなぁ。私が入社した時は、アナウンサーも一般職もみな8月だったよ。もちろん4年生の8月。思い起こせば16年前。まだあの頃は就職協定なんてものが残っていたからね。
 私の頃から、まあアナウンサーは広き門というわけではなかったが、今は本当に熾烈なんだってね。東京キー局平均で、倍率4000倍から5000倍というところだろうか。まさに宝くじ状態。

 毎年というわけじゃないが、私も面接官として駆り出されるときがある。たいてい2次面接あたりだ。1日に25人程度を面接して、その中で5人ほどが次の関門にすすめる。当たり前だが受験生はみんな一生懸命だ。顔から緊張と意欲と期待と勇気と迷いと破れかぶれが迸ってる。面接官の方だって当然、懸命にならざるを得ない。
 だから面接試験があった1日が終わると、もうグッタリだ。ある意味、こんなに疲れる仕事もないよ。
 だが、私が面接した中で、最終的に合格した人はいまだに一人もいない。残念なことだがまあ確率的にも仕方ない。いつか言われたいよね、スターとなった女子アナウンサーが「あ、ヒキタさん、私の時の面接官、ヒキタさんでしたよね、たしか二次面接……」。なんてね。

 そうそう、アナウンサーといえば、私の所属する「ブロードキャスター」のスタッフルームは、アナウンス室のまさに隣にあるのだ。初夏の頃になると宝くじ並の関門をくぐり抜けたフレッシャーたちの「あ・え・い・う・え・お・あ・お♪」の発声練習が、壁越しに聞こえてくる。ちょっとうるさいのだが、その響きは悪いものではない。

■続・日本史の旅

 最新刊「続・日本史の旅は自転車に限る!天下を獲り損ねた男たち」(木世(えい)出版社)の見本版が上がってきた。
 表紙がいいのだ。サイコーなのだ。素晴らしいのだ。明るい青が光りまくっているのだ。
 私の本はこれで11冊目になるわけだが、いつだって、刷り上がった本を、最初に受け取るときほど心の震えることはない。内容にも自信あり。11/25発売です。是非とも書店にてよろしく。300ページ、1,400円です。

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)

「蝶舞う館」船戸与一著 講談社

 船戸ぉ、船戸よぉぉ。今回の舞台はベトナムだぁ。
 日本のテレビクルー、沖縄生まれでトウの立ったハーフ美人歌手、元ベトコン(ベトコンは差別語に非ず)、フリーの戦場カメラマン、ツウ・サウの名乗る謎の日本人と、煌びやかな登場人物たちをもって、ベトナムの現代史が語られていく。
 中央部の山岳地帯でのキン族とその他の少数部族との確執など、ベトナム戦争以降、知らなかったインドシナ状況が分かりやすく語られ、そこにいつものごとく謀殺があり、銃撃があり、幾体もの死体が転がる。面白いかといわれれば、相変わらず面白い。そこは船戸だ。

 だが。だが、なのだ。
 船戸ぉ、船戸よぉぉ。
 何か、いつもの船戸節に較べると、コクが足りないのだよぉぉ。薄味なんだよぉぉぉ。
 何なのだろう。読者側の勝手な注文だと分かっていながらあえて言うが、どこかあっさりしすぎてる。いつもの血煙、硝煙に包まれた物語は相変わらずなのに、何かが違う。一言でいうなら、主人公たちの魅力が今ひとつだ。切迫感が薄い。ひとつひとつの描写の手触りが、いつものザラついたひりひりしたものに欠けている。
 気のせいか、文体だっていつもと少々違うのだ。アルコールのことを酒精と書かなくなったし、登場人物たちが「ぐすっ」と笑わなくなった。
 ひょっとして船戸、どこか別のところに行こうと試みようとしているのか。まさか「ブンガク」になろうとしているのではあるまいな。やめてくれー。行かないでくれー。船戸ぉー。
 まだ枯れるには早いぞ、船戸ぉぉ。
 最近ちょっと書きすぎなんじゃないか、船戸ぉぉぉ。

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「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
「大人の自転車ライフ」光文社知恵の森文庫
「自転車ツーキニストの憂鬱」ロコモーションパブリッシング
「日本史の旅は自転車に限る!」木世(えい)出版社
 いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-author=%E7%96%8B%E7%94%B0%20%E6%99%BA/249-6371737-5693951

【自転車通勤で行こう】
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バックナンバーはこちら。
http://www.melma.com/mag/03/m00016703/
 
 
 
 

 
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