台風と893と迷惑メールの(週刊 自転車ツーキニスト204)
発行日時: 2005/9/5
【週刊 自転車ツーキニスト】"Weekly Bicycle Tourkinist"
台風がやってきた204号
■台風だね
これを書いている現在、台風14号は、鹿児島沖、南の海上にある。935ヘクトパスカル。かなり大きく、勢力が強い。私もかつては宮崎に住んでいたので、九州の台風の凄まじさはよく分かります。東京などに届くものとはまったく比較にならん。九州地方に住む方々はくれぐれもご用心を。
さて、台風といえば米国のもう一つの台風だ。ハリケーン「カトリーナ」には我が目を疑った人も多かったはず。台風の強さもさることながら、その後の支援の遅れに伴う、略奪、暴行、その他の信じがたい治安状況に、だ。
あのアメリカで! あの愛すべき人々がたくさん住む、世界一豊かなアメリカで。
いや、逆にあのアメリカだからこそ、なのか?! これがグローバルスタンダードなのか?
アメリカの被災者の方々には、素直にお悔やみ申し上げ、同情を寄せるしかないが、それにしても、やはり私は次のことを思わざるを得ないよ。
なるほど、神戸や中越の地震の際、整然粛々とした被災者たちに外国人記者たちが驚いていたはずだ。あの日、あの時、健気に耐えていた日本の被災者たち。絶望的な災害に際しても公共性のタガがはずれない国民性よ。こういうことを真に「民度が高い」というのだと思う。日本人はこのことをもっと誇りに思っていい。
■小ネタなんだが
マウンテンバイク業界に『アイアンホース』という名前のアグレッシブなメーカーがありましてな。1987年にニューヨーク・ロングアイランドで誕生したそうなんだが、90年初頭からダブルサスバイクの開発をつづけ、2003年にはワールドチャンピオンを出すなど、それなりに評価の高い自転車メーカーではあるらしい。私はMTBは詳しくないので、あまりよく知らないのだが。
ただし、このメーカーの革新性だけは、何となく分かる気がするぞ。何しろネーミングがいささか笑えるほどスゴいのだ。
プロダクツには5本の柱があって、それぞれ『SUNDAYシリーズ 』『 7POINTシリーズ』『MK3シリーズ 』『 AZULEシリーズ 』『 893シリーズ 』という。注目すべきは一番最後のシリーズだ。
『893シリーズ』?
893シリーズはフリーライドバイクの製品群なんだけど、893はモロに日本語であります。そして、このシリーズのそれぞれの名前が、かなりスゴい。結構笑えるので、是非、次のサイトをご参照のこと。893シリーズは、このページの一番下にあります。個人的には\225,750のヤツのネーミングが一番笑えた。
http://www.diatechproducts.com/iron/iron.html
■浜の真砂は尽きるとも
それにしても最近、迷惑メールが多くないすか?
私のところには、ホントに、実に、たくさんくる。まあ私の場合、メールアドレスを色んなところで人目にさらしていることもあって、自業自得の側面もあるのかもしれないけれど、それにしても多すぎる。
1日に200通程度くる。意味のあるメールは1日20通がいいところだから、10倍は来るのだ。全部、捨てるだけ。不毛な作業。結構その手間がかかる。面倒くさい。
内容は以前は「マルチ商売が云々」のものが多かったのだが、昨今のトレンドとしては「高級セレブ(何だそれ)がアナタをご指名。逆援助交際はいかがですか?」という手合いのいかがわしいものが増えた。
実は、一度、返信してみたことがある。
返信のフォームに次のように書き入れた。
「配信拒否 今後二度とこのような迷惑メールを送らないように。これ以上続けるならば威力業務妨害で刑事告訴する用意があります」
すると、その翌日からこんなメールが来るようになった。
「配信拒否様へ アケミです。憶えてるかな、私のこと。どこかのチャットで会ったよね。最近ヒマしてるんだけど、なんか配信拒否サンのことが、最近気になってて……、ねえ、配信拒否、アタシさ……、云々かんぬん」
全部コンピュータで自動応答しているから、こうした間抜けなことになる。不覚にも、ちょっと笑ってしまったんだが、確かに自動応答だと「威力業務妨害で」なんて脅しはきかないよな。いやもう困ったもんだ。
一応、迷惑メールのフィルタはかけているんだけど、それでもくる。毎日毎日掬っては捨て、掬っては捨て、を繰り返してるのだ。際限がない。
こうしたメールが迷惑なのは、たまに間違って必要なメールまで捨ててしまうことがあることだ。どこかで不義理をしていることも、きっとあるに違いない。ホントにもう何とかならんもんかと思う。
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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】
「塔」梅原猛著 集英社
故あって読んだ本なんだけど、これが面白かった。
哲学者・梅原教授の日本史学は、驚天動地の推論と、そこに到る思考過程に、たいへん知的感興があって、ファンにはそこがタマランわけなんだが、この本はそういう意味合いで言うなら、最高傑作といえるかもしれない。
日本人にとって「塔(五重塔とか三重塔とか、広くは背が高かった頃の出雲大社とか、色々含む)」とは何か? というところから始まり、梅原先生の慧眼は「聖徳太子の謎」「広隆寺の謎」「藤原一族の陰謀(?)」などにドンドン深化していき、古代、宗教と政治というものがどのように相対し、相克してきたかが次第にあぶり出されていく。
だが、この本が面白いのには、もう一つ、この本ならではの特徴があって、ある結論に考えが到るまでの、行ったり来たり、推論と検証、甚だしくは「ま、いっか、とりあえず先に進むぞ!」というような内容が、正直に、あますところなく語られていて、なるほど、哲学者はこのように考えるのか、というのがよく分かるところだ。
梅原先生は本書を「エッセイ」として捉えており「このような本は二度と書けないだろう」という(「はじめに」から)。だが、普通の人にはスリリングな歴史学の本としても、きちんと読める。まさしく一粒で二度美味しい。
集英社文庫からも上下刊で出てます。
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「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
「大人の自転車ライフ」光文社知恵の森文庫
「自転車ツーキニストの憂鬱」ロコモーションパブリッシング
「日本史の旅は自転車に限る!」木世(えい)出版社
いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-author=%E7%96%8B%E7%94%B0%20%E6%99%BA/249-6371737-5693951
【自転車通勤で行こう】
http://japgun.infoseek.ne.jp
バックナンバーはこちら。
http://www.melma.com/mag/03/m00016703/
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