またしても間があいてしまった(週刊 自転車ツーキニスト203)
発行日時: 2005/8/25
【週刊 自転車ツーキニスト】"Weekly Bicycle Tourkinist"
またしても間があいてしまった203号
■オレンジ色のロードバイク、その後
いやいや、なんだかんだで選挙なんかも始まったりして、またもお久しぶりになってしまった。すまぬすまぬ。もう8月も末ではないの。これじゃ「月刊ツーキニスト」だ。情けない。
それにしても夏は過ぎゆく、か。何かやはり寂しいね。暑い暑いと文句たれながら、やっぱり日本人は夏が好きだ……、とか言ってたら台風。本日はさすがに私も自転車じゃないっす。
さて、今となっては随分昔に思えるんだが、前号で「いらんかねー」と言った例のオレンジ色のロードバイク。無事、千葉県在住の男性に手渡されました。私の家まで取りに来られて乗って帰れること、ロードバイクを持つのが初めてであること、レスポンスが早かったこと、などを考慮しまして、結局のところ、ほぼ先着順に近いチョイスになってしまいました。
応募された多数の方々ありがとうございました。申し訳なかったっす。「ほとんど粗大ゴミ寸前」という代物だったもので、はずれて正解、ということだったかもしれません。こんな事申し上げるのも何なんですが。
こんなに多数応募がくるとは思わなかったもので、私も驚きました。それぞれの人には別途メールを送らせていただきました。ありがとうございました。
■投票日は911
というわけで選挙。
誰もがいうとおり、面白さという意味では出色の選挙戦であろう。もちろん、私も忙しくはなってるわけだけど(テレビ屋ですから)、何だかテレビや新聞を見ていても楽しい。楽しいというのは不謹慎な言い方なのかも知れないが、こういう選挙は楽しんでしまっちゃった方がいいと思うのだ。いや決して「小泉劇場」に乗っかるという意味ではなく、ね。政策論争だってありだし、義理人情だってありだ。願わくば、この「論争」というのか「盛り上がり」が、あと2週間もってくれて、投票率があがらんことを。
まあね、郵政にしても、各党各者の思惑が渦巻き、ある意味、どちら陣営の言っていることもそれなりに納得できる部分を持ってる。もちろん郵政だけが争点ではないであろうし、考えに考えて票を投じようと思ってるワケだ。考えることは楽しいことだからして。いってみれば、こういう「大」選挙の結果というのは今後の日本の運営に大いに影響をもつと思うのですよ。
私しゃ、ここで「どちらの政策の方が」というつもりは毛頭ないんだが、ただし、知り合いなんかからニヤニヤ笑いながら、こう言われるのにはちょっと閉口中。
「よ、ヒキタ。公明党から立つっていう噂、聞いたんだが、やめたんか?」
そんな噂は、な・い・で・す。
例の「第三文明」の余波なんだが、もうやめちくりー。頼む、オレが悪かった。すまん、許してくれ。オレは学会員ではないんす。だいたい公明党サンにも失礼だよ。公明党にも自民党にも民主党にももっと有能な人材がいらっしゃるって。そもそも各党、私のことなんて知らないよ。真面目な話。
■六本木周辺自転車事情
今さらながら、例の六本木ヒルズ周辺なんだけど、あの周辺は本当に自転車で走りにくいねぇ。
自転車では向こう岸に渡れないという交差点で、あの巨大ビルが取り囲まれている、と言っても過言じゃないぐらいだ。車道歩道ともに自転車排除という雰囲気が、全体的に実に濃厚。一度でも自転車で行ってみたヒトはすぐにでも納得してくれると思うけど、実に走りにくい。あそこはメッセンジャーを利用する企業なんかが結構多いと思うのだが、あそこに通うメッセンジャーは、どうやってここにアクセスしているのであろうか。慣れてくると「あのフロアにはあのルート」「このお店にはこのルート」なんてのが定まってくるんだろうか。
いずれにせよ、初めて来た、一般の自転車乗り(つまりメッセンジャーみたいなプロでない人)を、あのエリアは排除しようとしてるとしか思えない。駐輪場もあるにはあるが、立体交差道路の影の人通りが最も少ないところ。分かり難いところにひっそりとある。スゴく小さい。常に満車。
こういう作りというのは、私などには、まさに時代に逆行しているとしか思えないんだけど、それにしても、こういう作りのことが問題になった、というような話は、寡聞にして聞いたことがない。無関心なのだ。都心の自転車は増えた、とはいっても、やはり一般的には自転車なんて考慮の埒外なんだなぁと思わざるを得ない。でも、そういえば汐留の巨大ビル群周辺だって、自転車では走りにくいのだ。なんだかなぁ。
ホリエモンはどうやって走ってるのだろうか。もう、走ってないのか。彼のロードレーサーは福岡の実家にあるからね。
あ、そうか。それ以上に、今は広島六区なのか。と、強引に選挙でしめてみる。
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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】
「スローサイクリング 自転車散歩と小さな旅のすすめ」白鳥和也著 平凡社新書
静岡在住の自転車文学研究家、白鳥和也氏の「自転車ツーリングいざない本」2冊目がこれだ。1冊目と同じく、平凡社新書から。前作の「素晴らしき自転車の旅」に較べると多少身近に、なおかつ、かなり文学的に、また、旅情を誘う作りになっている。表題の「スローサイクリング」とは、すなわち「ポタリング」のことだと言っても構わないと思う。まあ表題としては正解だと思う。一般的に馴染みのある言葉じゃないからね、ポタリングは。
ただし、この本でのスローサイクリングは、ポタとは言っても、範囲がえらく広い。町中から田園、水辺へと旅は拡がり、つまりは輪行を前提にしている。クルマで、はたまた電車で、どちらでもアリだ。だからしてオススメの自転車は前作にプラスして、小径フォールディングが加わっている。ブロンプトンとBD-1が口絵などには出てくる。実用的かつ常識的な判断であろう。
本書の特徴は、一応はポタリングの手引き書の体裁をとっているとは言うものの、その実、非常に文学的、叙情的なところだ。その点、これまでに類書がない。何しろ書いている本人(白鳥氏)が「コレでイイのかどうかはよく分からないが、書いているうちに方向性も定まってくるであろう」というようなことを書いているぐらいだ。記述の多くは「自転車のある風景」の文章によるスケッチだ。それもどこか懐かしい日本の風景。それがエッセイとなっている。読んでいるウチに「オレもスローなライフスタイルでいこう」と思いはじめる。そこが快感だ。
白鳥本を初めて読む方は、やはり「素晴らしき」を先に読むことをオススメする。特に初心者にとっては、こちらの方が、ツーリング・マニュアルとしての用を足してくれる。その上で、白鳥文にもう少し酔いたい、というムキには本書だ。
この本は輪行中に電車の中で読むのが、一番楽しい読み方だろうと思う。それも新幹線でなく在来線。駅に着いて、さあ行くぞ、という際の、自分自身の旅情が確実に良い方向に変わっている筈だ。
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「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
「大人の自転車ライフ」光文社知恵の森文庫
「自転車ツーキニストの憂鬱」ロコモーションパブリッシング
「日本史の旅は自転車に限る!」木世(えい)出版社
いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-author=%E7%96%8B%E7%94%B0%20%E6%99%BA/249-6371737-5693951
【自転車通勤で行こう】
http://japgun.infoseek.ne.jp
バックナンバーはこちら。
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