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将門Webマガジン

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将門Webマガジン第210号

発行日: 2004/8/23

     □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□     
□□□□□□ 将門Webマガジン第210号 2004.08.23  □□□□□□
□□□□□□ 毎月曜日発刊 発行数413 発行人萩原周二 □□□□□□
     □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□     

 210号をお送りします。
 本日は実に涼しいです。どうやらこれで夏も終わるのかな。なんだか急にい
くつか新しい仕事が出てきて急いでやらないとなりません。頑張らなくちゃ。
今週は何人もの人に会わないとなりません。これは嬉しいことでもありますね。

 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
               目  次                
 §今週のコンサル 第207回 「嵯峨沢館でのスリッパ」       
 §更新情報 第208回 「三上治の書評」「本の備忘録(パソコン篇)」
 § 「自衛隊と憲法の過去・現在・未来」「村田ゆかりの『ゆかりむら』」
 § 「将門Webをご紹介いただいたサイト」             
 § 「将門Webのオンライン書店」                 
 §周の家族・教育の話 第81回 「伊豆の家族旅行」         
 §リンクス情報 第209回 「じゃっど掲示板」           
 §ページ紹介 第210回 「周の旅行業界用語集」          
 §何か書くぞ 第209回 「江角マキコのことで、山口瞳を思い出す」 
 §吉本隆明鈔集 第110回 「常に手を動かすこと」         
 §今週の雑読 第206回 全3冊紹介                
 §周の使うパソコン関連機器第13回「ハクバ8段三脚コンパクトエイト」
 §お便り紹介 第57回 「手紙の重さ」               
 §編集後記                             
 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

 ====================================================================
         <<ブルーリボン運動に参加してください>>

「NGO R−NET」では、皆さんが誰でも無言であっても、「北朝鮮によ
る拉致被害者の生存と救出を信じて」への意思表示が簡単に出来るように、現
在「ブルーリボン運動」を展開しています。
 拉致被害者と御家族が苦しまれている25年間は、私たちの同胞に対する無
関心が作った悲劇なのです。
 この「ブルーリボン」とは、近くて遠い国である北朝鮮と、祖国日本を隔て
る、「日本海の青」をイメージしています。拉致被害者の方々と、その御家族
を唯一結んでいる同じ空である、「青い空」をイメージしています。
 ぜひ、この運動をお友達や近くの仲間の方々に広く紹介して頂だいて、拉致
被害者の方々の生存と救出を多くの方々と一緒になって願って行ければ良いと
思っています。以下のサイトで、ブルーリボンのバナーを手に入れて、たくさ
んのホームページに置いてください。

   http://www.rnet.gr.jp/  R-NET

 日本中いや世界中の多くのホームページに、このブルーリボンが置かれて、
私たちの多くの胸にもそれが付けられているようになれば、きっといい結果が
産み出されるはずです。
 またぜひ、このことを多くの方に広報してください。メルマガを出されてい
る方は、ここをコピーされて使っていただいてもOKです。
 ====================================================================

  □□□□□□□□□□□ 今週のコンサル □□□□□□□□□□□
 (周は経営コンサルタントです。いくつものクライントでさまざまなことを
 やっていますが、このマガジン発行日以前の1週間内にそこでお話した内容
 をここで語ります。これは http://shomon.net/consul/に収録いたします)

 ■□第207回□■ 「嵯峨沢館でのスリッパ」

 先週の17、8日に家族旅行に行きました。過去2回の旅行では、泊まった
旅館のアンケートとそれへの私の答えを書いてきました。

   http://shomon.net/consul/consul024.htm#020819
             温泉旅館のアンケートと私の答え(2002.08.19)
   http://shomon.net/consul/consul034.htm#030811
             温泉旅館のアンケートと私の答え(2003.08.11)

 今回は、こうしたアンケートが部屋には置いてなかったので、とくに書きま
せんでしたが、家族4人でいろいろと話したものでした。その中で、とくに今
回ものすごく気にいりましたことを書きます。
 これは一昨年の「辰巳館」でも家族4人でたいへんに気にいったサービスで
す。それは、昨年の「庄助の宿瀧の湯」のアンケートに次のように書いた内容
です。

  スリッパの中敷きに名前の書けるサービスを希望します。

 これは旅館の中で各温泉にいきますときに、各自の履いていますスリッパが
そこで他の人との区別がなくなってしまいます。これは、あんまり気持のいい
ことではありません。それが辰巳館では、中敷に名前の書ける紙を貼るように
なっていまして、それでみんな自分のものと他人のものとが区別できます。こ
れは実に家族4人で感心していたものでした。
 それが今年の嵯峨沢館では、白いスリッパに油性マジックで名前でも絵でも
描けるのです。これまたみな感心しました。私たちは以下のようにみんないろ
いろと描きました。

   http://shomon.net/kazoku/040818suri.jpg

 お風呂へいきましても、他の方々もいろいろと描いていました。さすが名前
をそのまま描いた人は少なく、自分のことを、ちょうどなにかのハンドル名の
ようなもので書いた人が多かったようです。
 でもこれはいいです。もうホテルの中は、浴衣とこれで歩きますから、どこ
かで脱いだときに、これなら他の人と混同しないのですね。
 できたら、こうしたことは他のホテルでも見習ってほしいな。

  □□□□□□□□□□□□ 更新情報 □□□□□□□□□□□□□
  (このメルマガ配信の日の前7日間の将門Webの更新情報です)

 ■□第207回□■

 次のページに文章をUPしました。

 http://shomon.net/mikami/book.htm  三上治の書評
 http://shomon.net/mikami/ziei.htm  自衛隊と憲法の過去・現在・未来

 次のページを更新しました。

 http://shomon.net/soumu/gyaku.htm
                 将門Webをご紹介いただいたサイト
 http://shomon.net/pc/pcbibo.htm  本の備忘録(パソコン篇)

 次の各書店を更新しました。

 http://www.esbooks.co.jp/myshop/shomon 将門Webのオンライン書店
 http://myshop.esbooks.co.jp/myshop/asako 村田ゆかりの『ゆかりむら』

 現在の将門Webのページ数は全部で1,364ページになりました。

  □□□□□□□□□□ 周の家族・教育の話 □□□□□□□□□□
 (周は家族4人です。また本当は教員になりたいと思っていました。でも時
 の流れの中で、今の姿になってしまいました。ただ、どうしてか二人の娘は
 教員になりました。私のいろいろな思いや出来事をここで書いてまいります。
 1週間以内に以下にもUPしていきます。
     http://shomon.net/kyoiku/kazoku.htm
  愉しい話になっていけたらいいなと思っています)

 ■□第81回□■ 「伊豆の家族旅行」

 今年の夏の旅行は、先週の17、8日になりました。もう娘ふたりは大変に
忙しくて(仕事も忙しいけれど、いろんなことを二人はやっているんですよ。
旅行もあちこちいっちゃうし)、みんなの予定をここに合わせました。ただ、
いつもブルータスがすべてを仕切ますので、今年はおはぎが「わたしがやるよ」
と言ったのですが、少しも何も決まりません。それで、結局は「じゃ、私が」
とブルータスが言ったとたん、すぐにすべてが決まりました。泊まるホテルも
当日行くところも、乗る電車もすべてが決って、すべて予約して料金も支払
いました。
 泊まるところは嵯峨沢温泉の嵯峨沢館だといいます。でも元温泉新聞社の記
者だった私も知らないところです。でもインターネットで見まして、すぐに見
当がつきます。修善寺温泉と湯ヶ島のちょうど真ん中あたりです。修善寺も湯ヶ
島も私にはたくさん思い出のあるところです。「じゃ、1日目は修善寺を歩く
か」なんていうことになりました。
 さて、当日なのですが、ブルータスは、前日からずっとオリッピックを見て
います。延々見ていては、時々大声で歓声をあげます。ブルータスは高校時代
柔道部でした。だからとくに柔道が気になるようです。「でも寝なくて大丈夫
なのかな」。私は前日夜12時ちかくにやっと将門Webの209号が出せて、
さらに当日はずっとホームページの作成が続きます。その他仕事上のことでも
パソコンでやることがありました。私は仕事でも、ホームページの作成でもい
つも一緒にやっています。ときどき、その今やっていることにあきると、別な
ことをすぐやるようにしているのです。だからいつも交互にやっている感じで
す。
 私は午前4時41分にパソコンを消して眠りました。ブルータスはまだテレ
ビを見ていたようです。私はパソコンのすぐそばに眠ります。そして5時35
分に目覚めます。伊豆行きの電車は東京駅9時です。でもいろいろとあるので
す。ばらばらに行ってもいいのですが、「パパは信用できない」というので、
妻とブルータスと一緒に出かけます。家を出るときに、私はおはぎにメールし
ます。
 まず、妻の会社の管理する賃貸マンションの分別ゴミを整理しなくてはいけ
ないのです。そこのマンションの住民が若い人ばかりで、うまくできないよう
なのです。だから柏駅からそこまで歩きます。たいへんに暑い気候です。そし
てマンションに着いて、私もブルータスも、妻の手伝いをします。あきらかに
資源収集の方が困ってしまうような置き方のものを、ちゃんと入れ直します。
 そしてそれが終わって柏駅まで歩きます。柏の資源収集のやり方は、私たち
の住む我孫子ほど細かくはないのですが、それでも区分に大変な住民も多いの
でしょう。私は、ブルータスに話します。

   ゴミと資源の収集に関しては、我孫子のように細かく分別するやりかた、
  これは四国の善通寺市がやり始めたので、「善通寺方式」という。それに
  対して横浜市は一切分別をしないで、全部燃してしまう。紙もアルミ缶も
  鉄缶もビンも、みな燃してしまう。これが「横浜方式」。でもこれはその
  どちら正しいとは簡単にいえないんだよ。

ということで説明します。でもブルータスは授業で、子どもたちに、ゴミと資
源を区別して、さらに資源を細かく分別する大事さを教えています。

   横浜の先生は、生徒にどう教えるのかな?

なんていいます。私も

   たしかにパパも我孫子市のやり方のほうが気持ちがいいし、子どもたち
  にも、こちらがいいんだとは教えやすいとは思うけれど、「こちらが絶対
  に正しい」なんて言いきれないことなんだよ。

なんて伝えます。でもとにかく、きょうは旅行です。私たちは、柏から上野、
東京まで行きます。その途中で私は、何通も携帯メールをおはぎに入れます。
おはぎは、「なんでパパはこんなにしつこく繰り返しメールしてくるのだ」
と思ったことでしょう。
 そして結局30分以上前に東京駅に着きます。私たちは喫茶店に入りました。
私はそこでSuicaで支払いができるので、とにかく初めてのことで使って
見たかったのです。
 かくしてホームでおはぎとも出会えて、「特急踊り子号」に乗ります。私は
早速ビールを飲みます。そして、私は

   http://shomon.net/pc/pc1.htm#040816
            パナソニックSDモバイルプリンターSV−P25

を取り出して、印刷して見せます。でも実はもう私の家族は、もう全員以前の
日に、この作業は見ています。だから全然受けません。それでも私はしつこく
印刷してみます。
 どうやら伊豆急の修善寺駅に到着します。修善寺温泉を歩いてみようという
ことにしていましたから、「もうタクシーで行こうぜ」ということで、早速乗
ります。運転手さんは、実に気さくな方で、懸命に話しかけてくれます。修善
寺温泉街に入りまして、私は実に29年ぶりに来たことを思い出しました。運
転手さんは、「30年前と少しも変わっていないですよ」と言っていましたが、
やはりまた彼も言ったように、「道の両側にたくさんあったお土産屋が無くなっ
たところもある」ということをすぐ感じました。むしろ、今のほうがすっきり
した温泉街という感じです。
 左手にホテル「桂川」が見えます。私はあのホテルを営業で売っていました。
立派なホテルです。「それからもう1軒私が営業していたホテルがあるのだけれ
ど、思い出せないな」。
 運転手さんと愉しく会話をしながら、修善寺温泉の修善寺に着きました。
「娘たちは、源頼家のことは知っているのかな?」なんて思いながら、修善寺
に入りました。(次号に続きます)

  □□□□□□□□□□□□ リンクス情報 □□□□□□□□□□□□
 (将門Webではたくさんのサイトをリンクしていますが、ここで少しづつ
 紹介してまいります。ぜひ行ってみてください)

 ■□第209回□■ 「じゃっど掲示板」

 いろいろなところでお話していても、私は鹿児島の鶴丸高校へ入学していた
ことがよく話題になります。私はサラリーマンの子どもとして日本中を転校ば
かりしていた訳ですが、中学時代は偶然鹿児島にいて、この高校に入学しただ
けのことことでしたが、思えば私の人生で中ではいい選択だったと思うことし
きりです。この鶴丸高校の同窓会の掲示板がここです。

 http://www.tsurumaru.org/cgi-local/trbbs/trees.cgi? じゃっど掲示板

 残念ながら、それほそ活発な掲示板とはいえませんが、それでもここを読ん
でいると、鶴丸高校の素晴らしさを感じることができます。
 ただねえ、私はこの高校では劣等生だったから、今も、なんだか劣等感がわ
き上がってくるんですね。これはもうこのまま続いていくだろうな。
 このサイトは以下で紹介しています。

  http://shomon.net/links/links20.htm  リンクス(ホームページ作成)

  □□□□□□□□□□□□ ページ紹介 □□□□□□□□□□□□□
 (将門Webにはたくさんのページがあります。そのページを一つづつ紹介
 していきます。これもぜひ見てみてください)

 ■□第210□■ 「周の旅行業界用語集」

 先週中伊豆へ家族旅行をしました。最初修善寺へいきまして、そこからタク
シーへ乗って宿泊先に行くときも、次の日もあちこちの旅館ホテルの看板等々
に懐かしさがこみ上げてきました。「あ、このホテルの社長はお元気かな?も
う引退されているだろうな」なんて思うところがいくつもあるのです。「そう
いえば、あの息子さんが今は社長をやっているんだろうな。ちゃんとやれてい
るかな?」なんて思いだすところもあります。
 私は26、7歳の頃、旅行の業界にいました。最初は業界紙の新聞記者とし
てたくさんのところへ取材にいきました。「あ、俺たち若い者がやっと金をた
めて愉しい旅行に行こうというのに、こうした勝手な決まりを、こんなおじさ
んたちがこんな場で決めているなんて、ちょっと許せないな」なんていう思い
の中でいつも取材していたものでした。
 それにしても、この旅行業界にも、業界独特の用語があります。そしてここ
もまたそれを解説してくれているものなんかないのです。そうした用語を思い
出して、書いていこうというのがこのページです。

   http://shomon.net/gyokai/gyoryo.htm  周の旅行業界用語集

 ここもまたまだわずかしかUPしていません。ぜひ自分で思い出すだけでは
なく、いろいろと調べまして、今後さらにUPしてまいります。

  □□□□□□□□□□□□ 何か書くぞ □□□□□□□□□□□□□
 (周が過去にメモしていた文をまとめたり、ここで初めて書いたりした文章
 です。ここで披露しまして、1週間以内に、将門Webのどこかのページに
 UPいたします。読み応えのある内容を目指します)

 ■□第209回□■ 「江角マキコのことで、山口瞳を思い出す」

 前回の江角マキコのことで、そのときに思い出したことがありました。それ
を「周の掲示板」に書いていたのですが、それをまた書いてみます。

 なんだかしつこいのですが、また書きます。
 私が、最初

>むしろ江角さんの自らの未加入を知っていながらあの迫真の演技ができるのは
>さすが役者根性だなーとして評価されてもいいのでなないか。

を読んだときに思い浮かべたのは、映画「江分利満氏の優雅な生活」の新珠三
千代です。
 これはたしか山口瞳「酒飲みの自己弁護」に書いてあったと思うのですが(た
ぶんというのは、今あるべき本だなに、この本がないのです。焦っています)、
江分利の妻夏子役が新珠三千代なんですが、彼女が、江分利の母親が亡くなっ
たときの演技が「凄い」のです。いや「凄い」としかいいようがないのです。
 新珠三千代は、そのシーンで、ただときどき目に手を当てるだけなのです。
それが「これはすごい女優だな」と感じさせてくれます。
 このすごい演技のことを山口瞳が、直接新珠三千代に聞きます。このときの
新玉三千代の応えがこの「酒飲みの自己弁護」に書いてあるのです。
 この映画「江分利満氏の優雅な生活」は、本来は川島雄三が監督として撮る
予定でした。ところが彼が突如亡くなります。山口瞳と実に昼から痛飲して
(その飲んでいる途中で、川島は銀座で大岡昇平と大喧嘩したといいます)、
その後10日後の次の日に、ある編集者から、山口瞳に電話がかかってきます。

   先生、すぐ酒を止めてください

山口瞳が、「いったい何のことか」ととまどっていると、

   昨夜、川島雄三さんが亡くなりました

と伝えられます。川島雄三も、山口瞳と同じ大酒飲みでした。
 新珠三千代は、この川島雄三のお通夜のときの、川島夫人のしぐさを、ただ
ただ見ていまして、それをそのまま真似ただけだと山口瞳にいうのです。
 これが私には、すごいのです。すごい演技です。これこそ、役者魂です。新
珠三千代は、自分の義理の母(江分利満は山口瞳自身であり、その母親は、の
ちに「血族」の主人公です)を亡くしたという体験はありませんでした。それ
で、この川島雄三監督の奥さまのしぐさをつぶさに見ていまして、それをその
まま真似ただけなのです。
 この映画は岡本喜八監督に引き継がれて、完成したわけですが、この新珠三
千代のこのシーンが私には一番記憶に残ります。

 今回の江角マキコの出来事でも、彼女はあの演技をする際に、何を思い浮か
べたのでしょうか。おそらく、結婚していた時、国民健康保険のこととか、夫
とは話したのではないでしょうか。彼女も働いているから、別々の保険証を持
つことになる、彼女の保険料は、夫ではなく、彼女の通帳から自動引落にする
とかなんとか。それなら、当然国民年金のことも話したのではないでしょうか。
彼女の年金は、彼女の所得から支払うから、彼女の通帳から自動引落にすると
かなんとか。彼女はそんなことも一切関心のない妻だったのかな。

 私の亡くなった親友の堀雅裕さんは、実は晩年は、かなり身体が悪くて、悪
いというのは、彼は歩くのも、仕事するのも非常にきつかったはずなのです。
もう満員電車で通勤するのもきつかった。だから彼はバイクを使っていた(し
かも、このバイクを2台使っていた、自宅の近くと、会社の近くと。でも、実
に私はこの頃知ったのですが、実はバイクは3台あったといいます。どう使い
分けていたんでしょうか)。でもこのバイクが彼が死ぬ事故につながりました。
 でも彼は、サラリーマンになったのがおそくて、そして身体がきつくても、
懸命にサラリーマンとして貫徹しました。それは、とにかく厚生年金の受給資
格が得られるまでは、働こうとしていたのです。彼は自分の命が長くないのを
知っていたのです。
 そして、ちょうど受給資格を得られてすぐに、彼は亡くなってしまったので
す。だから彼の残された奥さんには、今遺族年金が支給されています。奥さん
はこのことを区役所で教えられて、号泣したといいます。おそらく彼は、その
ことを考えていたのです。
 彼は私と同じで、いつもいつも大酒を飲んでばかりでした。私と同じような、
少々欠陥人間だったかもしれません。でも、私は彼が笑顔で私に語りかけてい
る気がしています。

   あの女(彼の奥さんのこと)はサ、口うるさくて、萩原さんは気にいら
  ないだろうけれど、俺には、いい女房だったんだよ。だから、俺はやるだ
  けのことはやったろう。

 だから、あんなに身体がきつくても、通勤していたんだ、新聞記者を貫徹し
たんだと思います。

 江角マキコも、夫婦のときに、そんなことを、ほんの少しでも思い浮かべな
かったのでしょうか。いや、夫婦のときは、そんなことを考えなかったという
のなら、あの演技のときに、こうしたことを学んで、演技に生かそうとはしな
かったのでしょうか。

 惚れた女に愛想がつきたときに、その理由(わけ)が実に思い浮かべるのも
馬鹿馬鹿しい。

  □□□□□□□□□□□□ 吉本隆明鈔集 □□□□□□□□□□□□
 (吉本さんの世界を私自身が少しでも理解しやすいように書いてきたのが、
    http://shomon.net/ryumei/rmoku.htm 吉本隆明鈔集(隆明鈔)
 です。ここでひきつづきUPしてまいります)

 ■□第110回□■ 「常に手を動かすこと」

 それにしても、七十半ばでも現役でいられるなんて、自分でも長続きしてい
ると思えます。そのコツは、常に手を動かすこと。手を動かしていると、思い
もよらぬ考えが浮かんでくるもんなんですよ。
 大学で学問として文学を研究するようになっちゃ、頭は使うけれど手は使わ
ななってしまう。文学研究は頭と文献と根気があればできるけれど、文芸批評
は手で考えないとできないんです。
(「家」の履歴書 2000.10.12の「週刊文春」に掲載され、「人生とは何か」
2004.02.10弓立社に収録された)

   この「手で考える」ということは吉本さんがたびたび言われていること
  です。私はずっと「この通りだ」と思い込んできたものでした。そして、
  娘たちにも言ってきたことです。とにかく「常に手を動かこと」、「手で
  考えること」が大事なのです。

  □□□□□□□□□□□□ 今週の雑読   □□□□□□□□□□□□□
 (周がここ1週間内に読んだ本・雑誌の記録です。これは同時に
 http://www.hon-pro.com/cgi-bin/pt.cgi?room=shomon  周の雑読備忘録
 にも掲載していきます。

 ■□第206回□■(8月16日から8月225日)

雑誌名 週刊アスキー
発行所 アスキー
定 価 300円
読了日 2004年8月17日
発行日 2004年8月31日発行
「SoftEther超入門」という特集があり、ますます、「早く使うようにならない
とまずいな」と焦っています。それとやっぱり、この雑誌は電車の中で読んで
いるのに一番面白いパソコン誌ですね。

書 名 寅さん 人生の伝言
著 者 岡村直樹
発行所 日本放送出版教会
定 価 680円+税
読了日 2004年8月18日
発行日 2004年7月10日第一刷発行
 読みながら、実際の映画のシーンをありありと思いだしていました。
 ただ、明らかな間違いを書いてあるところは嫌になります。なんでこんな常
識的なことを知らないのかな。
「第三章寅さんの恋愛論」の最初(116ページ)に

   なるほど、ゲーテは七十歳を超えて十七歳のベアトリーチェに恋し、な
  お追いつづけけはした。しかし、これは一人の女性に永遠の愛をささげた
  のであって、車寅次郎の場合は永続性なんてありゃしないのである。

 ゲーテが74歳のときに求愛したという少女は、「ウルリーケ・フォン・レ
ヴェッツォー」であって、私は彼女の肖像画を思いだすこともできます。ベア
トリーチェというのは、ダンテが恋した少女です。ゲーテは生涯に何人もの女
性に恋をしました。以下にこのゲーテについての愛とダンテのベアトリーチェ
への愛についてのことを書いてあります。

  http://shomon.net/bun/reki4.htm#goethe  ゲーテについてのある推理
  http://shomon.net/books/books12.htm#dante  ダンテ「新生」

 なんだか、真面目に書いてよという思いですね。

書 名 1968年には何があったのか
    東大闘争私史
著 者 唐木田健一
発行所 批評社
定 価 2,000円+税
読了日 2004年8月20日
発行日 2004年7月10日初版第一刷発行
 この著者は私より1歳年上であり、大学入学の年は同じ1967年です。彼
はいわゆる学生活動家ではありませんででしたが、東大闘争の過程で次第に、
闘う姿勢を形作っていきます。これがまさしく全共闘そのものの姿だったのだ
ろうと思います。私は新左翼のセクトの属した人間ではありませんが、ずっと
学生活動家でした。そして私も東大闘争に参加していきました。おそらくどこ
かの隊列のデもですれちがっていたのでしょう。思えば、この彼も安田講堂に
入ってくれていたら、私もお会いする機会もあったなのかもしれませんね。
 ただ、このあと、すなわち69年1月19日の安田陥落のあと、東大闘争が
どうなっていったのかもできたら書いてほしいなと思います。

  □□□□□□□□□ 周の使うパソコン関連機器 □□□□□□□□□
 (周がパソコン・インターネットを使う上でよく使っていますパソコン関連
 のハードを紹介します。これは「周の使うソフト・システム」があるときは、
 お休みします)

 ■□第13回□■ 「ハクバ8段三脚コンパクトエイト 」

 先週旅行のときに初めて使いましたデジカメの三脚です。

   http://www.hakubaphoto.co.jp/catalog/tripod/compact.html

 私のはこの中の「8段三脚コンパクトエイト」のガンメタリックです。これ
の詳細は以下の通りです。

「商品詳細」
伸長(全体) : 860mm
縮長 : 240mm
脚部断面 : 15mm
重量 : 400g 

 実は、私はずっと三脚を持っていませんでした。だから家族みんなで集合写
真を撮るのは大変なことでした。毎年の年賀状でも、

   http://shomon.net/profil/nen.htm  周の年賀状

実は、あの写真を撮るのには、デジカメの下には、何冊もの本が置いてあるの
です。マルクス「資本論」と司馬遷「史記」と塩野七生「ローマ人の物語」が
積み重ねてあるのです。それから旅行へ行って、部屋の中で撮るのには、それ
こそいろんなものを集めてきて必死に撮影してきました。今回からは、もうそ
んな面倒なことはありません。三脚で、デジカメを構えて、あとは私はずっと
ビールを飲んでいられます。ときどきシャッターを入れにいけばいいだけなの
です。今回これで撮った写真の一枚は以下です。

   http://shomon.net/kazoku/040817sagaen.jpg

  □□□□□□□□□□□□ お便り紹介 □□□□□□□□□□□□□
 (将門Webマガジンおよび私のサイトを読んだ感想や質問をメールにてい
 ただいています。それを紹介します。また、私からの返信もUPします。で
 きましたら、投稿して、ここに掲載してもいいという方はメールください。
 ホームページをお持ちの方は、URLを書いてくださいね。それからメルマ
 ガを発行の方もその旨を書いてください。これは「メルマガ紹介」があると
 きは、お休みします)

 ■□第57回□■ 「手紙の重さ」

   Wednesday, July 21, 2004 10:44 PM
「手紙」の重さを知りました。

「手紙」と言う言葉にまさかそれほどの深くて重い思い出があるとは夢にも思
わず、自分の軽いメールの様なものと思っていてはずかしいです。高松城の水
攻めの様な深謀遠慮、また今から考えれば自分の支えにもなっていたのではあ
りませんか。そして青春の全てと結びついた思い出なんですね。ですから丁寧
に書けば本一冊が軽くできあがりますよ。メールに書ききれるものではありま
せん。もっとも先生は今でも青春真っ最中の様な方と想像しておりますが。

 府中刑務所の手紙の検閲その他については殺人狂時代という本で読みました。
日本の刑務所は明治時代の決まりをひきずり、先進国の中では最悪の部類に入
るということは知っています。

 将門Webマガジン、いつもありがとうございます。これはまさかどと読む
のですか。それともしょうもんですか。詩のメールの中で読み方は自分の考え
でいいといわれましたが、世間一般で通っている読みを違うように発音すると
笑われることがありますからね。お釈迦様のお母さんはまやふじんではなく、
まやぷにんと読むのだと初めて知ったときは驚きました。信長公記はしんちょ
うこうきだといわれても、どうやってこの場合はのぶながではないと判断すれ
ばいいんですか。詩の場合は口調が優先すると思うんですが。垣の外はかきの
そとと私も読んでました。将門記はしょうもんきですからしょうもんうえっぶ
でしょうか。

 実は一年ほど前に平らの将門の話も一度通しで読もうと思って童門冬二さん
の平将門を読んだんですが、登場人物それぞれの考えや当時の関東の自然や情
勢などはよくわかるんですが、分かりやすく書きすぎて何だか少し幼稚な印象
を受けました。小説としてはあまりおもしろくなかったです。そこで聞くのが
怖いんですが、将門が主人公の小説では何がよいでしょうか。きっとものすご
い思い入れをお持ちでしょう。

> 結局、あのガリア人の若い王をあれほど残虐に描くのは、実はカエサルをこ
>そ貶していることになるのだと私は思います。いや誰もがそのように判ってほ
>しいのだろうなと推測しました。

 この文章は意味がよくわかりません。著者はなるべくカエサルを貶めたかっ
たということですか。新しく斬新なカエサル像を作り出すためにですか?


  Thursday, July 22, 2004 1:12 PM
 Re: 「手紙」の重さを知りました。

 まずいつもメールをありがとう。昨日飲み過ぎた私が、このメールを開きま
したのは、今朝なのですが、ものすごく嬉しかったです。そして今も嬉しいで
す。

>「手紙」と言う言葉にまさかそれほどの深くて重い思い出があるとは夢にも思
>わず、

 いえ、なんとなく勝手に書きまして、ごめんなさい。そうねえ、私はあのと
きも、ただただ書き続けましたね。思えば、その長い長い手紙の続きが、私の
今のホームページになっているのかもしれません。私のメルマガもただただ、
長いだけなんですが、これもまたあのときの手紙の続きかななんて思います。
 あのときの私の彼女は、全部で私から数百通の手紙を受け取ったでしょうが、
もう燃してしまったでしょうね。でも今私は燃せないようなデジタルのものを
日々書いているつもりなのです。
 ただどれも、とても本になるようなものではありません。アベラールとエロ
イーズの愛の書簡集は、今読んでもその愛の深さに驚きますが、私の書いた手
紙は、誰もが呆れるような内容のないだけのものです。

>もっとも先生は今でも青春真っ最中の様な方と想像しておりますが。

 ありがとう。ただね、どうなんでしょうね。私の長女が以下のようにいいま
した。

   http://shomon.net/kyoiku/kazoku22.htm#040712
                        おはぎに言われちゃった

 そうねえ、「その通りなんです」よ。

>府中刑務所の手紙の検閲その他については殺人狂時代という本で読みました。

 見沢さんの書いたものですね。私はあの方と飲んだことがありますよ。千葉
刑務所というところは、赤軍の吉野さんもいるし、狭山事件の石川さんもいた
ところですね。私は千葉刑務所の係の人と偶然飲んだときに、「吉野さんを大
事にしてくださいよ」と頼んだものです。石川さんとお会いしたときにも、見
沢さんのことや吉野さんのことをききまして、石川さんに驚かれたものでした。

>日本の刑務所は明治時代の決まりをひきずり、先進国の中では最悪の部類に入
>るということは知っています。

 そうなのかもしれないけれど、私は府中刑務所は好きでしたよ。飯は最高に
うまかったし、看守も懲役の方も真面目でした。若き日に、あんなところにい
て愉しい経験が出来たのは、実にいいことだったな、と今もつくづく思ってい
ます。
 私なんか、東大闘争の統一公判要求というので、裁判には出廷拒否という戦
術で向かいました。ただ、裁判の前の日には、刑務所側が、私たち裁判に出る
予定の者を、拘置所から、刑務所内の懲役刑の中の駅舎へ連れていきます。と
にかく孤立させようというのですね。そして朝、「出廷だ」と看守が呼びにき
まして、私が拒否しますと、すぐさま頑強な看守(刑務所内の機動隊ともいう
べき連中で、彼らだけは緑の制服を着ている)が3人でやってきまして、私を
引きづりだそうとします。私なんか、身体が小さいですし、腕力もないので、
このときの戦いは必死でした。でも、あのときの経験は良かったなと思ってお
ります。
 私は温泉新聞社というところの新聞記者をやっていたのですが、そのとき毎
月月末に、各温泉街の旅館・ホテルに集金にいきます。これがけっこうつらい
非情な仕事でした。旅館・ホテル側はこんなひどい新聞(と彼らは思っている)
に金を払うなんて気持ちは1%も持っていません。でも私のほうも、集金しな
いと帰れません(かっこう悪いからではなく、実際に集金しないかぎり、金が
ないから動けないのです)。
 温泉街は歩いていきますと、各ホテルはものすごくそれぞれが遠いところに
あります。那須温泉を、あるホテルでの戦いのあと、また歩いていきます。も
う近道しようというので、山の中を歩いていきます。私独りで、もうずっと歌
を唄って歩いています。「ワルシャワ労働歌」と「青年日本の歌」なんかを大
声で唄っていきますと、やっと目的のホテルが見えます。「ああ、良かった」
と思いますが、またそのホテルでも、また戦争が始まるのです。
 でも、私には「これよりは、あの府中のでかい看守に挟まれたときのほうが
辛かったな」なんていう思いで、また元気に貫徹できたものでした。

>将門Webいつもありがとうございます。これはまさかどと読むのですか。そ
>れともしょうもんですか。

「しょうもんうぇぶ」です。私の以下で紹介しております

   http://myshop.esbooks.co.jp/myshop/shomon?shelf_id=08

この本がいいですよ。

書 名 お言葉ですが…7
    漢字語源の筋ちがい
著 者 高島俊男

 この漢字熟語の読み方や、氏名の読み方をよく判るように書いてあります。
15代将軍の「慶喜」を本当に「よしのぶ」と読んだのかどうかは、実は判ら
ないのですよ。西郷南洲も本当に「隆盛」と書いたかどうかも判らないのです。
ただ「りゅうせい」と呼んだのは間違いないようで、明治期になって、戸籍を
作るときに、「たしかリュウセイだったぞ」というので、「隆盛」という字を
当てたようです。そして本人は何も言わないのですね。弟の「従道」なんか、
もっと驚きます。本人が口をもごもごさせて「ジュッド」と言ったのを、誰か
「従道(シュウドウと読むらしい)」と字を当てただけなのです。
 ぜひこの本を読んでみてください。

>信長公記はしんちょうこうきだといわれても、どうやってこの場合はのぶなが
>ではないと判断すればいいんですか。

 信長を「のぶなが」と本当に読んだのか否かというのは、実は彼の父親と本
人しか判らないです。それで、本人が本当の「読み」を言わないかぎり、他の
人が彼を読むときには、「音(おん)」で読めばいいんです。それだと失礼に
はならないのです。だから15代将軍慶喜は、「よしのぶ」ではなく、徳川ケ
イキ、一橋ケイキと読めば、間違いではないのです。現代の我々が「慶喜」だ
と教わっただけで、実はあの時代には、そうは誰も読んでいなかったのです。

>実は一年ほど前に平らの将門の話も一度通しで読もうと思って童門冬二さんの
>平将門を読んだんですが、

 童門さんの将門も私は好きですよ。

>分かりやすく書きすぎて何だか少し幼稚な印象を受けました。

 その通りでしょう。私はやはり、海音寺潮五郎「平将門」が好きです。また
吉川英治「平の将門」もいいですよ。海音寺さんは、この「平将門」を書くと
きに、吉川英治さんに相談にいきまして、「それはいいことだ」と誉められた
そうです。
 でも私が好きなのは、幸田露半の「平将門」かな。私は幸田露半が大好きな
のですよ。

>将門が主人公の小説では何がよいでしょうか。きっとものすごい思い入れをお
>持ちでしょう。

 将門に関する本は知る限り、すべて読んでいますよ。
 また。                                           萩原周二


   Thursday, July 22, 2004 5:29 PM
あ、レスを忘れていました

>この文章は意味がよくわかりません。著者はなるべくカエサルを貶めたかった
>ということですか。新しく斬新なカエサル像を作り出すためにですか?

 私には、新しいカエサル像ということではなく、ただただ貶したかったのだ
と思いますよ。私は最初から、あの著者は気にいりませんでした。
 ただ、こうして生きていると、また新しい本を読むことができるし、あなた
のような方とメール交換できますから、人生はいいものかな、なていう気にな
ります。
 きょうは、早く帰宅します。帰宅すれば、次女と会えます。それが嬉しい。

  ★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 編集後記 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 第210号をお届けします。413部の配信です。
 次女のブルータスがものすごい勢いで、オリッピックに燃えていますので、
私もそれについて行ってしまいます。私はアニマル浜口の娘さんくらいにしか
興味がないはずだったのですが、もう次女のおかげで、なんでもたくさんのこ
とを興味をもって知ることあができるようになりました。
 第211号は8月30日の発刊予定です。

  □□□□□□□□ 周のお店をのぞいてみてください □□□□□□□

             「将門Webショップ」           
            http://shomon.net/shop.htm          
            「いついつまでもおともだち」         

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