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5分でわかるデジタル家電のABC Vol.048
【見えない省電力方法・・・携帯電話の謎4】
発行:2008.08.23 02:00
配信数:259部
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【目次】
1.バッテリーが切れて・・・
2.携帯電話とラジオ
3.再び【セル方式】
4.隠れた省電力化
5.まとめ
6.次回予告
7.編集後記
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【メールマガジン相互紹介】
【SHIZA旅 3年4ヶ月世界一周ひとり旅】
http://archive.mag2.com/0000206271/index.html
「日本から飛行機を使わずにケープタウンまで行ってみよう」
それが当初の旅の目的だった・・・
3年4ヶ月世界一周半。累積訪問国110ヶ国以上。
アジア、中東、アフリカ、中南米、中央アジア、ロシア。
「辺境」を好んで旅した著者による記録。
(まぐまぐ「読者さんの本棚」で紹介されました)
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【このメールマガジンの登場人物】
X君:大学生。法律の勉強をしているらしい。
2週間に1回ぐらいの割合で、【私】の家に遊びに来る。
忙しい時は、遊びに来なくなるので注意。
私:電機メーカで、デジタル家電の研究開発に従事している。
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【1.バッテリーが切れて・・・】
X君
「昨日は大変なことになりましたよ」
私
「いったい何があったの?」
X君
「携帯で電話していたら、バッテリーが切れてしまい、
電話ができなくなりました」
私
「バッテリーが無くなったら、携帯電話持ってても使えないからね」
X君
「そのとき、とても大切な話があったので、
急いで公衆電話を探しましたよ。
10円玉が無くて、100円を使ってお釣りも出ず、悲惨な思いをしました。
しばらくは、あのショックから立ち直れません」
私
「それは、大変な目にあったね。
そういうことがあると、
バッテリーって本当に大切なものだって実感するよね」
X君
「バッテリーをもっと長持ちさせることは、出来ないんでしょうか?」
私
「隠れた秘策が【セル】の中にあるんだよ」
X君
「【セル】って、基地局の話ですよね。
【セル】という小さい領域を作っているとかいう。
それって、【周波数の有効利用】の話だったような・・・」
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【2.携帯電話とラジオ】
私
「そうだね。
少ない周波数を、いかにして多くの人が使えるようにするか?
という工夫から、【セルラー】とか【セルラーコンセプト】
という方式が採用されている。でも他にも【セル】の利点があるんだ」
X君
「それはどういうことなんです?」
私
「話を分りやすくするために、
【携帯電話】と【ラジオ】を比較してみようか」
X君
「両方とも、電波(電磁波)を使っているものですね」
私
「携帯電話とラジオの大きな違いは分る?」
X君
「そりゃ、全然違いますよ。電話とラジオじゃ。
ラジオじゃ電話できませんから?」
私
「そう、その通り。ラジオじゃ電話ができない。
これを専門的に言うと、こういう感じになる。
【携帯電話】→受信回路と送信回路が必要
【ラジオ】→受信回路のみ」
(他にも周波数が違う、変調方式が異なるなどがありますが、
複雑になりますので、細かいところは取りあえず無視します)
X君
「はあ・・・
で、それがどういう意味を持っているんでしょうか??」
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【3.再び【セル方式】】
私
「携帯電話のすごいところは、
あの小さい端末(移動局・移動器)で
受信と送信の両方ができてしまうことだよ」
X君
「そうなんですか?あまりすごいとは思えませんが」
私
「無線器って、受信より送信の方が電力をたくさん消費するんだよ。
例えば、送信するときは、アンプ(増幅器)が必要なんだけれど、
アンプって、とてもたくさん電気を消費するんだ」
X君
「バッテリー消耗の原因の一つですね!」
私
「その通り。
だから、アンプの消費電力を小さくすることで、
バッテリーを長持ちさせることができる。
しかし、アンプの消費電力を小さくすると、
電波の届く範囲が狭くなってしまうんだ」
X君
「そこで、登場するのが【セル】ってワケですか!
つまり、小ゾーンを使うことで、
【電波の有効利用】と【携帯電話の省電力化】の両方を
達成してしまおうってことなんですね」
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【4.隠れた省電力化】
移動中に、バッテリーが切れてしまった。
そういう場合にはとても困りますね。
X君のように、公衆電話を探すことになってしまうこともあります。
公衆電話が簡単に見つかれば良いですが、
最近は街中の公衆電話が減ってきていますので、
なかなか見つからないかもしれません。
さて、移動体通信では、端末の消費電力が気になります。
通信回路の消費電力の大きな部分を占めているのが、
アンプ(増幅器)の消費電力です。
そのアンプ部の消費電力を小さくすることで、
バッテリーを長持ちさせています。
つまり、
消費電力を小さくする→バッテリーが長持ちする
という関係があります。
しかし、消費電力を小さくするためには、
送信時のパワーを小さくしなければなりません。
つまり、送信信号が遠くまで届かなくなってしまいます。
そこで、前回の話、【セル方式】が有用になってくるのです。
X君
「【セル方式】は、小ゾーンだから、
電波を遠くまで飛ばす必要が無い。
だから、アンプの消費電力を小さくできる?」
そういうことです。
これがもしも、
とても広い領域に電波を飛ばさなければならないとしたら、
端末の消費電力は今よりももっと大きなものになります。
まさに、隠れた省電力化を【セル方式】が担っているのです。
(余談)
余談ですが、
セルの小ゾーンをさらに小さくする【マイクロセル化】
というのを実施すると、さらに、消費電力も小さくできます。
そして、電波の利用効率も、もっと上げることができます。
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【5.まとめ】
・携帯電話の端末のバッテリーが切れてしまうととても困る。
・前回話に出た【セル方式】(セルラー方式)では、
小ゾーンに分けることで、周波数の利用効率を上げている。
・しかし、小ゾーンにすると、携帯端末のアンプ消費電力も
小さくできるため、結果的にバッテリーを長持ちすることができる。
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【6.次回予告】
携帯電話の話の続きです。
その後は、こんな感じでいきたいと思います。
携帯電話(基地局,端末,W-CDMA(FOMA),LTE(S3G),iモード,ワンセグ)
無線LAN、WiMAXなど。
ビデオ、CD、DVD。
FeliCa(Suica、Pasmoなど)
(予定は未定です)
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【7.編集後記】
スクリーニングの件、1名の方が減り、
その後2名の方が新規にご登録して頂きました。
ありがとうございます。
メルマガの内容ですが、あと二回ほど基地局関連の話の後、
いよいよ端末のお話に入ります。
今後ともよろしくお願いいたします。
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