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5分でわかるデジタル家電のABC Vol.046
【携帯電話の不思議・・・基地局って何なの?】
発行:2008.08.06 23:00
配信数:252部
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■マガジンID■ 0000266137
■ 発行者 ■ 本基 誠大(もとき まさひろ)
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【以上、相互紹介でした】
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【目次】
1.爽やかな風の午後
2.X君登場
3.X君の実験
4.基地局
5.まとめ
6.次回予告
7.編集後記
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【このメールマガジンの登場人物】
X君:大学生。法律の勉強をしているらしい。
2週間に1回ぐらいの割合で、【私】の家に遊びに来る。
忙しい時は、遊びに来なくなることもあるので注意。
私:電機メーカで、デジタル家電の研究開発に従事している。
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【1.爽やかな風の午後】
窓を開けると爽やかな風が部屋に入り込んでくる。
どこか遠くから子供たちの遊ぶ声が聞こえてくる。
日曜日の昼すぎ。
部屋で読書をしていると、
どこかから「ぶーん」という音が聞こえてくる。
マナーモードの携帯電話がぶるぶると震えているのだ。
反射的に手を伸ばすと、やはり・・・
X君
「た、大変です!大変です!」
私
「今日はどうしたの?」
X君
「大変なんですよ!
今、すぐ近くまで来ているんですが、携帯を家に忘れてきました。
今から取りに帰りますので、ちょっと遅くなるかもしれません」
私
「うん、分った。今は公衆電話から掛けているの?」
X君
「そうですそうです。
最近は公衆電話がめっきり減ってしまって、
探すのがとても大変でした。携帯が無いと不便な世の中ですよねー」
私
「そうだね。携帯電話が無いと生活に困る人もいるかもね」
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【2.X君登場】
X君の電話が切れた後、私は、さっきの続きを読み始める。
窓の外からは、子供たちの笑い声に混じって、
お母さんが子供の名前を呼ぶ声も聞こえる。
X君
「もしもーし、携帯電話取ってきましたよ。
嬉しくなって、また電話してしまいました」
私
「で、今はどこにいるの?」
玄関のチャイムが鳴った。
ドンドンとドアが叩かれる音も聞こえてくる。
ガチャガチャと玄関のドアノブが音を立てる。
X君
「ここですよ。早く開けて下さい」
ドアを開けると、X君が立っていた。
はあはあと息を弾ませている。ここまで走ってきたのだろうか?
X君
「もしもーし、聞こえますか?」
X君は左手に携帯電話をしっかりと握っている。
私
「目の前にいるのに、何で携帯で話さなくちゃいけないの?
X君は本当に携帯電話が好きなんだね」
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【3.X君の実験】
X君
「確かにケータイは好きですが、今は実験中ですよ。実験中。
何の実験か分りますか?」
私
「まさか、携帯電話の実験?」
X君
「もちろんそうですよ!
近くにいた方が、音声がはっきりと聞こえると思って」
私
「それって、トランシーバー機能のことかな?
でも、この電話は、そういう機能はないよ。
だから、近づいても関係ない」
X君
「あれ、普通に話をするときは、近くにいても関係ないの?」
私
「だって、携帯電話は、基地局を経由して、
電波のやり取りをしているんだよ」
X君
「はあ・・・基地局ですか?」
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【4.基地局】
X君との会話で出てきましたが、
携帯電話網の特徴の一つが、【基地局】にあると思います。
【基地局】は【無線基地局】とも言い、
携帯電話の【端末】(移動局、移動機)と、
ネットワークとの間をやりとりする装置のことです。
X君
「もっと分りやすく言って下さいよ!」
それでは、コードレス電話を思い浮かべてください。
コードレス電話には、親機と子機がありますね?
親機は、電話線で電話網(ネットワーク)に繋がっています。
子機は、どこに繋がっていますか?
X君
「どこにも繋がっていません」
というのが、一般的な意見かもしれませんが、
空間を通じて親機と繋がっています。
前回話しましたが【見えない線】を電波が伝わって行くのですね。
子機は、電波で親機と繋がり、
親機は、電話線でネットワークと繋がっています。
【子機】を【携帯端末】、
【親機】を【基地局】だと思ってください。
X君
「すると、親機の代わりになるなる【基地局】っていうものが、
どこかにあるんですか?そんなの見たことありませんが」
基地局は、人工密集地域なら、数キロメートル以内に複数あるはずです。
具体的には、NTT関係の施設(NTTドコモ)、
東京電力やトヨタ自動車の施設(au:KDDI)、
それから、JR関係の施設(ソフトバンク)などにある可能性が高いです。
そういう施設に、アンテナが立っているのが見えるでしょうか?
そしたら、そこに基地局がある可能性が高いです。
X君
「えー!じゃあ、携帯電話の電波は、
まず始めに【基地局】に届いてから、
他の電話に繋がっていたんですね!」
X君は驚いて携帯電話を取り落としそうになる。
窓の外では、子供の遊ぶ声がまだ聞こえている。
そろそろ、夕食の準備が出来る頃だろう。
子供を呼ぶお母さんの声がどこか遠くから聞こえてくるに違いない。
基地局については、次回以降詳しく説明します。
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【5.まとめ】
携帯電話は、【基地局】と【携帯端末】とが無線で通信することで
【携帯端末】が電話ネットワークに繋がっている。
コードレス電話を例にとると、
【子機】を【携帯端末】
【親機】を【基地局】
として考えると理解しやすい。
この、【基地局】と【携帯端末】とのやりとりで、
実に興味深い技術を多く使っている。
X君
「次回以降が楽しみですねー!」
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【6.次回予告】
携帯電話の話の続きです。
その後は、こんな感じでいきたいと思います。
携帯電話(ワンセグを含む)、無線LAN、WiMAXなど。
ビデオ、CD、DVD。
FeliCa(Suica、Pasmoなど)
(予定は未定です)
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【7.編集後記】
携帯電話市場は飽和状態に近づいているようです。
最近は、携帯端末の製造から撤退する企業も相次いでいます。
日本国内では、少ないパイを多くの電機メーカが奪い合うことで、
メーカは疲弊しています。
これには、日本国内の携帯電話市場の
【特殊事情】なども関係していますが、
それに関しては今度のお楽しみに。
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