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5分でわかるデジタル家電のABC Vol.019
【有機ELの特徴】
発行:2007.06.04 02:00
配信数:35部
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【目次】
1.原理が分かれば応用が利くかもしれない
2.有機EL原理の復習
3.有機ELの良い点・悪い点
4.まとめ
5.次回予告
6.編集後記
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【1.原理が分かれば応用が利くかもしれない】
X君
「新聞などでときどき見る【有機EL】について、
少しは分かってきました。
でも、本当にデジタル家電の世界は
不思議なものがたくさんありますね」
私
「そうだね。10年前と比べても、信じられないくらい
多くの製品が世の中には出回っているよね」
X君
「もしかしたら、この先10年で、
もっともっと変わるかもしれませんね」
私
「うん、もっと変わるだろうね。
でも、【原理】が分かっていれば、
そういう変化にも対応ができやすくなると思うよ。
どんなものも、【原理】の応用だからね」
X君
「確か、有機ELも、発光ダイオードの応用だとか」
私
「そうそう、だから発光ダイオードの原理が分かっていると、
有機ELも理解しやすい。ついでに、トランジスタなども
発光ダイオードの応用で理解することができるね。
トランジスタが分かれば、
CPU、メモリ、についても分かるようになる」
X君
「つーことは、【原理】の応用で多くのことが分かるんですね」
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【2.有機EL原理の復習】
先週、有機ELについて書きましたが、少し復習をしてみましょう。
有機ELの原理は、「物性」的に考えるといいました。
実は「電気」と「物性」というのは大きな関係があります。
まず最初は、「原子」について考えてみましょう。
X君
「原子ですか・・・まさか原子力?危険なものじゃないですよね」
うーん。
両方とも「原子」に関係はあります。
でも、有機ELの「原子」は、放射線は出しません。
さて、この世の中にある物質は、全て「原子」からできています。
銅や鉄などの金属も、プラスチックも、木や紙も、
水や酸素や、水素なども、原子からできています。
「原子」は、「陽子」の周りを「電子」が回っているものです。
つまり「原子」=「陽子」+「電子」ですね。
ちなみに「電気」というのは、「電子の動き」のことです。
正確に言うと、「磁気」なども「電気」に応用されていますが、
そんなことを言い始めるとややこしくなりますので、
ここでは、「電気は電子の動きである」と書いておきます。
原子が、陽子と電子からできているからこそ、
「電気」があり、それを我々は利用することで、
便利な生活をすることができる訳ですね。
ところで、前回は「励起状態」や「基底状態」などと書きましたが、
これは、電子が回る軌道の状態のことです。
「陽子」が「太陽」だとすると、
「電子」は「惑星」のようなものです。
太陽系では、太陽の周りをぐるぐると惑星が回っていますが、
それと同じように、陽子の周りをぐるぐると電子が回っています。
「電子の軌道が変わること」によって、エネルギーが変わり、
そのエネルギーが光となって放出される。
というのが、有機ELの原理でしたね。
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【3.有機ELの良い点・悪い点】
さて、ここで有機ELの良い点と悪い点をまとめてみましょう。
1)輝度が高い
有機ELは、「自分自身で光を発するために」高輝度です。
そして、電圧を調整することで、輝度を変化させることができます。
電圧を減らして行き、ゼロにすると、「黒」になります。
液晶では、完全な黒は作ることが難しいので、
この点では、液晶よりも有機ELの方が有利かもしれません。
ちなみに、液晶も最近はいろいろと改善はされています。
2)視野角が大きい
有機ELは、「自分自身で光を発するため」視野角も大きくなります。
液晶は、偏光板というものを使っていたので、
見る角度によっては、画面が黒っぽく見えてしまいますね。
でも、有機ELは、画面が光を発しているので、
横から見ても画面が黒くなってしまうことはありません。
つまり、視野角は180度ということです。
液晶もかなり改善されていますが。
3)消費電力は低い
有機ELは、自分自身が光ります。
また、それほど高い電圧は必要としません。
液晶は、蛍光管をバックライトとして使用していますが、
蛍光管は、高い電圧を必要とするため消費電力も多いのです。
ところが、有機ELは、まだ発光効率があまりよくないため、
液晶とほぼ互角の消費電力になっています。
4)薄い
液晶と比べると、有機ELはバックライトが無い分、
かなり薄くすることができます。
もちろん、プラズマなどと比べると、遥かに薄くできますね。
曲げることもできるため
「電子ペーパ」としての利用も考えられています。
5)寿命は短い
液晶やプラズマは6万時間以上と言われていますが、
有機ELの寿命はそれよりも短いようです。
数万時間程度。
6)応答性がよい
液晶の欠点の一つは、動画に対して追従性が悪いことでした。
サッカーの試合などを液晶テレビで見ると、
画面が流れるような感じになりますね。
しかし、有機ELは、液晶よりはずっと応答性が良いようです。
以上の点も、改良が進めば、もっとよくなることでしょう。
有機ELは、まだまだ改良の余地のある素材なのです。
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【4.まとめ】
有機ELには以下のような特徴がある。
1)輝度が高い
2)視野角が大きい
3)消費電力は低い
4)薄い
5)寿命は短い
6)応答性がよい
しかし、最近は液晶の技術が改善されてきている。
有機ELは、将来の技術としては有望であるが、
技術的に改善の余地はまだある。
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【5.次回予告】
無線通信について書いてみたいですが、まだ未定です。
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【6.編集後記】
私は、ある電機メーカでエンジニアをしていますが、
最近特に忙しい状況が続いています。
発行間隔があいてしまうかもしれませんがご了承ください。
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【5分でわかるデジタル家電のABC】
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