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5分でわかるデジタル家電のABC Vol.018
【有機ELっていったいどんなもの?】
発行:2007.05.30 02:00
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【目次】
1.有機ELっていったい?
2.有機ELはダイオードに似ている
3.電気エネルギーを光に換える
4.「基底状態」と「励起状態」
5.まとめ
6.次回予告
7.編集後記
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【1.有機ELっていったい?】
大学生のX君が私のところに遊びにやってきました。
X君
「ブラウン管、液晶、プラズマ・・・
テレビについては、だんだん分かってきました。
ところで、最近、有機ELディスプレイというのを耳にしたのですが、
これも、薄型テレビの一種なんでしょうか?」
私
「有機ELというのは、
小型のディスプレイとして実用化されているようだね」
X君
「ところで、【EL】っていうのは、どんな意味なんでしょう?」
私
「エレクトロ・ルミネッセンス(Electro Luminescence)
というのが、【EL】の意味のようだね」
X君
「今日は、その有機ELっていうのを説明して欲しいんですが」
私
「んじゃあ、これからの【期待の星】になる(かもしれない)
有機ELについて、今日は話をしてみようか」
X君
「お願いしますっ」
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【2.有機ELはダイオードに似ている】
有機ELは、液晶よりも小型のディスプレイとして
使用されるようになってきました。
有機ELは、簡単にいうと、「発光ダイオードの仲間」です。
発光ダイオードって、X君は知っていますか?
X君
「一応、しっています。赤や緑に光る物体ですよね?
パソコンにもついているし、オーディオにも使われています」
そう、その「発光ダイオードの仲間」が有機ELだと思ってください。
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【3.電気エネルギーを光に換える】
発光ダイオードも、有機ELも、原理は「物性」の面から説明できます。
X君
「物性ですか?何だか今日は難しそうですね」
まあ、確かに言葉は難しいかもしれませんが、
【電気エネルギーを光に換える】
という原理という意味では、ブラウン管、液晶、プラズマと同じです。
復習してみましょう。
ブラウン管:
電子銃の電子が画面に塗られた蛍光体に当たり、蛍光体が光る
液晶:
バックライト(蛍光管)が光り、その光が「偏光板」と
「カラーフィルタ」を通ることで画面が表示される
プラズマ:
プラズマが封入された小さな粒粒(サブ画素)に電圧がかかると、
プラズマから紫外線が発生し、それが光って見える
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【4.「基底状態」と「励起状態」】
有機EL物質の電子は、「基底状態」から「励起状態」に変化します。
「基底状態」「励起状態」などと聞くと難しく感じられますが、
「基底状態」=エネルギーが低くて安定している状態
「励起状態」=エネルギーが高くて不安定な状態
と理解してください。
【不安定なエネルギーは、安定な方向へと変化します】
地面にあるボールを持ち上げて(エネルギーが高い状態)
手を離すと、地面に落ちますが(エネルギーが低い状態)
それに似ています。
つまり、「励起状態」というのは不安定な状態なので、
電子は「基底状態」に戻ろうとします。
「励起状態」から「基底状態」に戻るときに、エネルギーが発生し
それが、光と熱になります。
この光を利用したのが有機ELというわけです。
電子の変化をまとめると。
【「基底状態」→(1)→「励起状態」→(2)→「基底状態」】
(1)で、電気のエネルギーを必要とする。
(2)で、光と熱を発生する。
地面にあるボールを持ち上げるのが(1)で、
それを離したときに地面に落ちて「ボコッ」と音がする。
のが(2)だと考えてください。
有機ELの場合は、「ボコッ」という音の代わりに、
「光」と「熱」が出るのです。
つまり、【電気エネルギーを光に換える】というわけです。
このときの光を「蛍光」や「リン光」といっています。
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【5.まとめ】
有機ELは、電子が「基底状態」から「励起状態」に変化し、
「励起状態」の電子が「基底状態」に戻るときに光と熱を発生する。
この光を利用したのが有機ELである。
電子の変化をまとめると以下のようになる。
【「基底状態」→(1)→「励起状態」→(2)→「基底状態」】
(1)で、電気のエネルギーを必要とする。
(2)で、光と熱を発生する。
地面にあるボールに例えると、次のようになる。
地面にあるボールを持ち上げるのが(1)で、
それを離したときに地面に落ちて「ボコッ」と音がする。
のが(2)である。
有機ELの場合は、「ボコッ」という音の代わりに、
「光」と「熱」が出ると考えると分かりやすい。
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【6.次回予告】
有機ELの続きを書く予定です。
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【7.編集後記】
今回紹介した有機EL。
今のところそれほどメジャーな存在ではありませんが、
これからたくさんの製品として出てくるかもしれません。
が、やはり、まだ課題も多いようです。
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