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5分でわかるデジタル家電のABC Vol.010
【激しい動きには残像感が・・・液晶の応答速度の謎】
発行:2007.04.15 01:00
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【本の紹介】
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【目次】
1.デジタル家電は不思議なことがいっぱい
2.激しい動画を観るときは
3.激しい動きに追いつけないかも
4.プラズマテレビなどと比較すると
5.まとめ
6.次回予告
7.編集後記
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【1.デジタル家電は不思議なことがいっぱい】
X君
「毎回、デジタル家電に関する新しい知識が増えていきます。
こうやって・・・パソコンの画面をみるときは、
【小さな粒々】がたくさんあるということを意識するようになりました。
この【小さな粒々】の中が3つに分かれていて、
それがRGBという三色なのですよね」
私
「そうだね。その三色(赤、緑、青)で様々な色を作っているんだったね」
X君
「TFT液晶って、小さなトランジスタの集まりだったというのも、
今回初めて知りました。
トランジスタって、スイッチのような役割をするんですね」
私
「そう、トランジスタは、【増幅】という役割が注目されがちだけれど、
【スイッチ】という重要な役割もしているんだね」
X君
「それにしても、TFT液晶は、小さなスイッチの集合体というのは、
全く、驚きました。液晶を【見る目】が変わったように思います」
私
「そうか、これからも、そういう体験をたくさんすると思うよ」
X君
「これから、どんな話が出てくるか、わくわくしますね!」
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【2.激しい動画を観るときは】
X君は、秋葉原で買って来たノートパソコンで、何やら熱心に見ています。
私
「何見ているの?」
X君
「わっ!こ、これですか?これは動画です」
私
「動画?」
X君
「そう、動画ですよ。
動きが激しい動画を見ると画面が追いついていませんね」
私
「動きが激しい動画・・・」
X君
「何言ってんですか!サッカーすよ。サッカーの試合。
アジア大会じゃないですか!
2006年12月はドーハでアジア大会ですよ!」
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【3.激しい動きに追いつけないかも】
2006年アジア大会はドーハ。
液晶テレビでアジア大会を楽しんでいる方もいるかもしれません。
液晶画面は、消費電力も少なくて、持ち運びが容易なのですが、
「激しい動き」の動画をみると、
画面の応答速度が追いついていないことがわかります。
動きが激しい動画を見ていると、
画面が【流れていく】ような錯覚に陥ることもありますね。
(いわゆる「残像感」)
これは何故かというと、液晶の応答速度が遅いからです。
カタログなどに書いてある応答速度は、
「黒→白→黒」という変化に掛かる時間のことです。
液晶の応答速度は、一般的には15〜50ms(1ms=1000分の1秒)
(さまざまな資料を見てみると、
メーカなどによって、応答速度は異なっています。
最新の液晶は、10ms以下のものもあるようです)
ブラウン管のテレビはどれくらいかというと?
X君
「液晶よりは速いでしょうから、5ms」
いや、1ms以下なんですね。
ついでに言うと、プラズマディスプレイも1ms以下です。
ところで、
テレビの映像は、一秒間に60枚の絵を動かして作っています。
つまり、周波数でいうと60ヘルツ。
1÷60を計算すると、
約16.7msに一枚の絵を入れ替えているということになりますね。
液晶の場合は、液晶の動きを電圧でコントロールしている訳だから、
液晶の動きが追いついてこないと、動作速度が遅くなります。
しかし、年々、液晶の応答速度は上がっています。
でも、液晶ディスプレイの欠点の一つは、この応答速度なのです。
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【4.プラズマテレビなどと比較すると】
結晶分子の直径は0.4nm(ナノメートルと読みます)
結晶分子の長さは、2nm
(1nm=100万分の1mm)
結晶は「電機双極子」というものを持っています。
この「電機双極子」があると、
+や−に引かれたり反発したりという性質を持ちます。
そのため、電圧が掛かると、移動するのです。
(「電機双極子」というのは、
分子の中にある陽子と電子が離れている状態だと思ってください)
しかし、ナノメートルという分子でも、
1msという速さで素早く動くことは難しいのです。
液晶、プラズマ、ブラウン管をまとめるとこんな感じになります。
1)液晶=結晶分子が動いて、シャッターのような働きをする
2)プラズマ=プラズマ放電により発生した紫外線が蛍光体に当って光る
3)ブラウン管=電子銃から発生した電子ビームが蛍光体に当って光る
つまり、紫外線や、電子ビームに比べたら、
液晶分子は、かなり大きなものということになり、
そういう(電子ビームなどと比べて)「大きな分子」が動く時間は、
意外と長いということになります。
応答速度が早くなれば、低消費電力で軽量の液晶テレビは、
もっと、多く売れるようになるかもしれませんね!
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【5.まとめ】
液晶ディスプレイで、動きが激しい(速い)動画をみると、
画面に残像感を感じることがある。
その理由は、液晶分子が、プラズマディスプレイなど比べると、
比較的多きいものであるため、液晶分子の動きが遅いためである。
液晶、プラズマ、ブラウン管をまとめると次のようになる。
1)液晶=結晶分子が動いて、シャッターのような働きをする
2)プラズマ=プラズマ放電により発生した紫外線が蛍光体に当って光る
3)ブラウン管=電子銃から発生した電子ビームが蛍光体に当って光る
液晶の応答速度(応答時間)は、次第に改善されてきているが、
プラズマディスプレイなどと比べると、まだまだ長い。
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【6.次回予告】
次回はまだ決まっていないのですが、X君、何を知りたい?
X君
「うーん、話の流れで行くと、薄型テレビに突入しかけていますね。
次回は、液晶の残りをやって、いよいよ薄型テレビに突入でしょうか」
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【7.編集後記】
2006年(平成18年)12月1日から、
テレビの地上デジタル放送が全国展開されました。
デジタル家電のネタは、次々と出てきていますね。
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