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5分でわかるデジタル家電のABC Vol.008
【無数にひしめくトランジスタ・・・TFT液晶の謎】
発行:2007.03.31 12:00
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【目次】
1.X君は新しいパソコンを買った
2.TFT液晶は半導体である
3.それはまるで「サンドイッチ」
4.どうやってカラー(色)を表現するの?
5.余談
6.まとめ
7.次回予告
8.編集後記
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【1.X君は新しいパソコンを買った】
X君
「新しいパソコンを買ったんですが、
カタログに【TFTモニター】って書いてありますね。
何かTFTって聞くと、カッコいいです。
でも、一体TFTって何なの?って思います」
私
「カラー液晶は、TFTが多いようだね。
で、TFTって何?と訊かれても、
ちゃんと答えられる人は少ないかもしれない」
X君
「もしかして、今日の話を聞けばTFTって何か分かってしまう?
やったー!!」
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【2.TFT液晶は半導体である】
液晶モニタを拡大していくと、何が見えるでしょうか??
もしも目の前に液晶がある方は、じーっと見て下さい。
よく見えない?
だったら、虫眼鏡を持ってきて拡大してみましょう。
それでもよく分からないかもしれません。
顕微鏡を持っている方は顕微鏡で覗いて見ましょう。
すると、「小さな粒々」がビッシリ並んでいるのが分りますね。
この「小さな粒々」が、何と何と!トランジスタなのです。
(正確に言うと、「小さな粒々」の中にトランジスタが入っている)
もうすこし詳しく言うと、MOS型のトランジスタです。
(もっと詳しく言うと、FET=電界効果トランジスタ)
MOS型については、Vol.004のCMOSセンサを思い出してください。
つまり、
「TFT液晶は、半導体である!
その画面の中には、無数のトランジスタが並んでいる」
ということです。
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【3.それはまるで「サンドイッチ」】
TFT液晶は、シートのような構造になっています。
一枚一枚のシートをめくっていくとこんな構造になっているのです。
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1)偏向板(偏光板)
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2)カラーフィルタ基板
---------------------
3)TFTアレイ基板→→→(この部分の拡大図を下に示します)
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4)偏向板(偏光板)
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2)カラーフィルタ基板と3)TFTアレイ基板
の間に電圧を掛けて「液晶」を変化させています。
2)カラーフィルタ基板
--------------------- ←ここに電圧を掛ける
3)TFTアレイ基板
液晶の変化は前回Vol.007に書きました。
さて、ここで「TFTアレイ基板」の構造を説明しましょう。
【TFTアレイ拡大図】
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(4)ソース電極+ドレイン電極
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(3)絶縁膜(材質=SiOx)
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(2)ゲート電極(材質=MoTa)
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(1)ガラス基板
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この構造は、まさにFET(電界効果トランジスタ)とそっくりですね。
「TFTアレイ基板」の一個一個の「小さな粒々」は、
「スイッチの働きをする」と考えてください。
そのスイッチにデータが入力されて、
液晶に掛かる電圧をコントロールしています。
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【4.どうやってカラー(色)を表現するの?】
液晶モニタでは、この「小さな粒々」は
「ピクセル(画素)」
あるいは「ドット」
などと呼ばれています。
そして、この「小さな粒々」は更に3つに分割されています。
3つに分割?
さて何のための分割でしょうか。
勘の鋭い方は、RGBを思い浮かべたかもしれません。
そう、R(赤)、G(緑)、B(青)のそれぞれを
【「小さな粒々」を3等分した粒々】
で表しているのです。
【「小さな粒々」を3等分した粒々】を
「サブピクセル(サブ画素)」
あるいは「サブドット」
と呼びます。
このサブピクセルでRGBを表していて、
このRGBによってカラー表示させている訳です。
(RGBについてはVol.006を参照下さい)
ここで問題です。
1280×600の液晶では
1)ピクセルは「何個」あるでしょうか?
2)サブピクセルは「何個」あるでしょうか?
答えは次回のメールマガジンで。
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【5.余談】
パネルの画素数によって、それぞれ名前が付けられています。
CGA=320×200
EGA=640×350
VGA=640×480
など。
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【6.まとめ】
TFT液晶は、小さなMOS型トランジスタが並んでいる。
このトランジスタが、スイッチの働きをして、
液晶に電圧を掛けたり、掛けなかったりという制御を行なっている。
液晶モニタでは「小さな粒々」のことを
「ピクセル(画素)」あるいは「ドット」と呼び、
「小さな粒々」をさらに「3分割」したものを
「サブピクセル(サブ画素)」あるいは「サブドット」と呼ぶ。
このサブピクセルにRGBの色を表示させることによって、
カラー(色)を表現することができる。
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【7.次回予告】
液晶の続きです。
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【8.編集後記】
携帯電話、パソコンなどの表示装置(モニタ・ディスプレイ)に
液晶が使われています。
この液晶は、1973年に日本の某メーカが電卓の表示に用いました。
(実用化としては世界初)
それ以前では、1968年RCA社による
「動的散乱効果」(電子シャッター)の研究があります。
(RCA社はアメリカの企業)
その当時は、液晶がこれほど普及するなんて、
予想もできなかったかもしれませんね。
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