ここは地の果てアルジェリア 技術移転奮闘記 |
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│ 第72号 2008.08.14 │
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│ ここは地の果てアルジェリア 技術移転奮闘記 │ 永尾 良一 │
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│ ☆私こと普通の日本人が、スイスの企業に雇われ外人部隊となって
│ アルジェリアの工場建設現場に行き、現地の生徒を一から教育する
│ ノンフィクション物語です。
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│ ☆上司も同僚も外国人、生徒はもちろんアルジェリア人、
│ 日本人は私たった一人でした。
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│ ☆スイス生まれでスイス育ち、オーストラリア在住のナタリーと私は
│ 両国国技館から江戸博物館、浅草へと歩いてきた。
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│ 一期一会 │
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雷門の提灯をくぐる。そこで私は言った。
「ナタリー知ってるかい。日本の有名な経営者に松下幸之助という人がいる。
彼はMatsushita、Panasonicを作った人だ」
「ええ、Panasonicは知ってるけどその人がどうかしたの」
「この提灯の下に彼の名前が書いてある」
ナタリーはそこに書かれた松下の文字をしげしげと眺めていた。
実はこのネタはうちの次男から仕入れたものである。
ホテルに帰る道すがらいろんな事を話した。
明日の朝食にとコンビニで食材をいろいろ買うあまりにけちくさいので2千円を出し
これを旅費の足しにしてくれと提案した。
その代わり2千円分のオーストラリアのおみやげを送ってもらう約束である。
「いえいえ、おみやげは送るわ、でもお金は駄目、受け取れないわ」
と固辞するので無理強いはやめた。
オーストラリアのおみやげはカンガルーのぬいぐるみにした。
「男の子二人だとカンガルー2匹でないと駄目なのよね。
カンガルーとコアラじゃあ駄目なんでしょ」
と、自分もお母さんやってるから分かるのよといった口調である。
その時のナタリーに初めて母親の顔を見た。
男の子2人がカンガルーとコアラを取り合ってる図が見えてきそうである。
この駅は浅草と違うから浅草には向こうまで歩いて戻んなくちゃあだめよというので、
大丈夫、この駅だと都営浅草線で東日本橋、そこから馬喰横山に乗り換え
新宿、小田急線にいける、というと
目を丸くしてあんた何でも知ってるのね、と言わんばかりである。
しかしこんな事は東京人だと常識である。
シドニーのメルボルンだって地下鉄くらい走っているだろう。
やがてホテルに着き別れを惜しむ。
「Ryo今日は本当にありがとう。あなたのおかげでいろんな事を知ったわ」
そしてほっぺにキスを2回もしてくれた。
ところでパリだと3回で南仏やアルジェリアでは4回なんだけど知ってた?というと
何回でもやったげるわよといってもう2回してくれた。
わたしはナタリーに Bon voyage と言ってそこで分かれた。
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─《★編集後記★》─────────────────────────────────
ナタリーはこうして去っていった。
来週からはまたアルジェリアに戻ります。
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最後までお読みくださりありがとうございます。
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編集・発行 永尾良一
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発行部数:129
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