ここは地の果てアルジェリア 技術移転奮闘記 |
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│ 第67号 2008.07.11 │
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│ ここは地の果てアルジェリア 技術移転奮闘記 │ 永尾 良一 │
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│ ☆私こと普通の日本人が、スイスの企業に雇われ外人部隊となって
│ アルジェリアの工場建設現場に行き、現地の生徒を一から教育する
│ ノンフィクション物語です。
│
│ ☆上司も同僚も外国人、生徒はもちろんアルジェリア人、
│ 日本人は私たった一人でした。
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│ ☆アルジェリアの内陸部ビスクラという街を、
│ 3人で旅行をすることになった。
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│ 初めての旅ビスクラ2 │
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タクシー乗り場に行って、タクシーで近くの名所を見学する。
とくにここから北に、来た道とは別の道を戻れば、そこにはグランドキャニオ
ンを思わせる渓谷があるという。
タクシーと値引き交渉をする。そのための通訳と思っていたが、彼はそういっ
たことは得意ではないらしい。
しり込みするので仕方なく、私が筆談で行う。筆談といってもタクシーの運転
手に値段を書かせ、それを高いと言って別の値引きした数字を書き込む。
向こうはそれに対して何か言っているが、言葉は全く分からなくとも、表情で
だいたいどのくらいでいけそうだと想像できる。
2割ほどまけてもらったろうか。それでもその運転手はまんざらでもなさそう
であった。きっと彼等同士の料金はその数分の1に違いない。取りあえず言い
なりに払うよりよっぽどましである。
行ったところはグランドキャニオンの1部を切り取ったような地形の谷であっ
た。
しばらく景色を眺め、そこの道端で洞晶と言われる、中が空洞で水晶が結晶し
ている石を売っていた男から、土産として買い求めホテルに戻った。
夕食は男3人ではあったが、あたかも月の砂漠の中で食事をしているようなロ
マンチックなひとときであった。
さてここに来たのは良いが、帰りが大変である。帰りのバスの乗客は多く、
下手をすると乗れない可能性がある。しかもバスの切符は座席分しか発売され
ず、発売の窓口は限られている。映画館の切符売りのような小さな窓口が1つ
あり、その周りには切符を求めて黒山の人だかりである。
これは3人掛かりで買うことにした。私が正面から、通訳の彼は側面から。
もう1人はまた別な方からと試してみる。1人また1人と窓口で切符を買って
は後ろに下がる。
すると横から割って人々が押し寄せ、毎回待つ人々の動きが乱れる。列はない。
ただ窓口に向かって皆が一斉に押し掛け、要領のいいものが速くたどり着き、
切符を手にするのである。
あと少しというところで押し戻されたが、逆に横から割り込んできた連中と
共に通訳の彼が窓口にたどり着いた。
しかしその時には既に遅く、バスは満席である。
仕方なくヒッチハイクをしようとしたが、日本人の男3人を乗せる車はなかな
かいない。
作戦を変えて、まず隣町まで行こうということになった。こうして隣町から隣
町へと移動し、何とかその日のうちに宿舎にたどり着くことができた。
色々あったが、初めて外国の中を旅したことでもあり、途中はらはらしたが満
足できる旅であった。
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─《★編集後記★》──────────────────────────
今から考えると事前の準備もなくよくまあバスで旅行したなあと自分なりに
あきれかえる。事前に分かっていたのはスキクダ発の長距離バス時刻のみで
あったから無謀といえなくもない。
帰りのバスがあるという保証が要るとは思っても見なかった。
結果的には帰り着いてはみたものの薄氷を踏む思いであった。
言葉もほとんどしゃべれず、身振り手振りと若さゆえんのものであったことは
間違いない。
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最後までお読みくださりありがとうございます。
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編集・発行 永尾良一
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