西洋思想の散歩道 |
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◆◇◆「思想の世界」Vol.2◆◇◆◇◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
No.139 2005.06.04
西洋思想の散歩道
-A Promenade of Western Thought-
K. Wiseman 著
Assisted by Mai O.
◆◇Presented by K`s Community◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
読者の皆さんへ:
このところ日中は初夏を思わせる日々が続いています。日差しが強いです
ね。ただ、朝晩は少し寒いくらいで、疲れやすい季節ではあります。お変わ
りありませんか。
最近、植え込みのアジサイが花をつけ始めました。アジサイは花びらでは
なくガクが色をつけ花びらに見えますね。アジサイの漢字表記は「紫陽花」
ですが、「紫陽花」という字には、うっとうしい梅雨空を吹き飛ばすような
さわやかさがあるような気がします。もっとも、紫陽花は、雨に打たれてい
る姿がもっとも美しいですね。
アジサイの学名は「オタクサ」といい、それは、シーボルトが日本人妻
「おたき」を「オタキサン」と呼んで慈しみ、アジサイに彼女の名前から
「オタクサ」とつけたという話を聞いたことがあります。
アジサイは土壌の成分によって色が変わることから「心変わり花」、「別れ
花」、「縁切り花」とも言われ、別離の悲しみの象徴のように扱われたりも
しますが、「オタクサ」には、何とも言えない慈しみの響きがあるような気
がします。
人生は、真に、出会いと別れのくり返しであり、愛別離苦(あいべつりく)、
怨憎会苦(おんぞうえく)の四苦八苦の人生ですが、雨に打たれているアジ
サイをぼんやり眺めていますと、この人生をやさしい慈しみをもって歩み続
けることを教えられます。シーボルトが「おたき」に抱いていた思いも、そ
んな思いではなかっただろうか、と想像するのです。
優しさは、時として大きな失敗も生んでしまいますが、雨の多い6月は、
うっとうしい日々が続くだけに、紫陽花を眺めつつ、やさしい慈しみをもっ
て過ごしたいと思っています。
では、、現代の教育論(その12 教育環境の整備−4−「教師論(3)」)
です。今回は、専門職としての教師を取り上げます。
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第4章 人間と教育
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7.まとめとしての現代教育論(その12 教育環境の整備−4−3−)
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<その12 教育環境の整備−4−「教師論(3)」>
M.リーバーマン(Lieberman)は、「専門職」と呼ばれうる職業の特徴を
次の10項目にまとめています。
1)独自の重要な社会的サービスであり、そのサービスの範囲が明確に定めら
れていること。例えば、医師は、社会において不可欠の職業であり、また、
その内容が医療行為というふうに明確に定められています。
2)サービスの行使に際し、知的技術が重視されること。身体的技術が必要な
場合でも、高度な知的活動が基礎となること。
3)長期間の専門的訓練が必要とされ、その訓練が継続的であること。
4)自律性を要すること。適切と考える判断が実行される自由をもつこと。
5)専門職の自律性の範囲内で決定されたことや行われたことに対する自己責
任が広く承認されていること。
6)専門職が行うサービスでは、経済的利益よりもサービスの方が優先し、強
調されていること。
7)自治的であること。
8)倫理綱領をもつこと。
9)専門職の育成のための長期の公的教育が行われること。
10)生涯継続する職業であること。
要するに、専門職とは、公共のサービスを提供するために、継続的な訓練を
必要とする高度な知識と技術をもって行われる職業であり、高度の学問的基礎
と現職の研修が必要とされ、このサービスを充分に提供するための自律性と自
由が保障されなければならない職業に他なりません。
長期の訓練ととしての現職教育とは、専門職者が自分で課題を見つけ、それを
自分の意志で自由に研究し、発表することであり、また職業的自由とは、自ら
の意志に反するような外的な圧力を受けないということです。つまり、学問の
自由と自治が充分に保障されるべき職業なのです。
そして、そのためには、専門職者は自らを律する自律性と倫理をもたなければ
ならないのです。
このリーバーマンの定義は、現実には、現代日本のサラリーマン化した教師
の姿とは異なったところのありますが、思うに、教師は、もっと、自ら専門職
としての誇りと責任を持つべきでしょう。そして、教師集団の中でも、互いの
専門性を重視した尊敬が払われるべきです。
ともあれ、その職業を専門職とするかどうかは、それに携わる者の在り方にか
かっています。教授する学問(教科)についての深い専門的知識はもちろんの
こと、「教える」という事柄から来る教師−学生(生徒)間の豊かな関係の構
築についてもの耐えざる自己研鑽が必要であることは言うまでもないことです。
近年、教育者の資質の大きなものとして、カウンセリング・マインド(聞くこ
と、共感的理解をもつこと、押しつけや否定ではなく受容すること、オープン
であること、相手の自己判断を尊重し指示をしないこと、プライバシーを保護
することなど)やユーモアのセンスを身につけることなどが挙げられ、教育の
プロであることが求められています。
しかし、そうした事柄のためには、教師はもっと「ゆとり」をもつ必要があり
ます。そして、教師が専門職である以上、その「ゆとり」を創り出すのも教師
自身に他ならないのです。
ただ、教育は教師だけで成り立つわけではなく、教育の主体はどこまでも教え
られる側にあります。教育は、教える者と教えられる者の相互関係で初めてな
し得るのですから、ここでは、やはり、学生論(生徒論)についても論じられ
る必要があります。
もちろん、すべての人間は教育を受ける権利を有するでしょうが、教えられる
側の在り方についても、きちんと論じられる必要があるのです。
次回は、そのことを少し考えて見ましょう。
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☆先日、関係しています幼稚園の行事で、一日中、日差しの強い園庭で子ども
たちと遊んで、ずいぶん日焼けしてしまいました。紫外線が一番強い季節で
すね。また、延々6時間に渡る講義を立ちっぱなしでするという非常にしん
どい経験をして、5月末は体力の限界を感じていました。
☆これではいけないと思い、あいた時間に公営のジム(これは安くて2時間で
200円です)に行き、筋トレとランニングをしたら、今度は全身筋肉痛にな
ってしまいました。我ながら噴飯ものでした。
☆先月の連休の折り、神戸に出かけました。神戸は、海あり山ありで、住むの
には、僕などにとっては理想的な地理だと思っています。もっとも、用事を
済ませてすぐ帰りましたので、どこにも行っていないのですが、いつか、ゆ
っくり行きたいと思っています。
☆最近、ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』に続いて、彼の前作であ
る『天使と悪魔』を読みました。面白い作品です。お勧めします。
☆あとがき、近辺記事になりましたが、よい日々を過ごされますよう。ではま
た。
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関連HP「思想の世界」 http://homepage.mac.com/berdyaev/
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