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春の幽霊。【1日10秒【夜の】漢字書き取り】

発行日時: 2008/4/12

はじめてご覧になります皆様。

いつもは【1日10秒漢字書き取り】と申しまして、

毎日一題、日ごろ比較的よく目にする漢字で、
「とっさに出てこない」「ついうっかり書き間違える」そんな字の
書き取り問題を出題しているのですが

毎週金曜深夜のこの増刊号だけは、ちょっと肩の力を抜いて、
気楽な、ちょっと“やわらかい”メルマガを配信しております。

それと申しますのも、このメルマガを出しておりますと、
ネットの世界の師友から、
「何気取ってるんだ」「本性出せ!本性を!」などと、よく叱られましてね。

そこで毎週この増刊号だけは・・・ってことなんです。


ではさっそく、今宵のお話と行きたいところなのですが
・・・今日は何を書こうかな。

オヨヨ?
どこか遠くから、妙な鳴き声が聞こえています。

ミャオーーン。ミャオーーン・・・。

ははあ、あれは猫の声。どこぞの猫ちゃんが、いつもよりひときわ元気に
浮かれて声を張り上げています。

あんまりはしたないことは、申し上げられないのですが、

その−−青春の、甘くせつない叫びを、やわらかに、
おおらかに、あげはじめたのでありますが・・・

そうだ(ひらめきました)この話を書こう。

題して、春の幽霊。
ウーーン、韓流ドラマみたいかな?


――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(*≧▽≦)第80回:春の幽霊。(≧▽≦*)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「春はユーレイが出るんだよ」

そうおっしゃったのは、
高校の時の理科−−物理の先生でした。

この先生は、卒業した高校が、地元埼玉の元は旧制中学だったところで、
出身校の性格ゆえか、独特の個性がある人でした。

で、この先生、突然ボソッと、妙なこと言い出す人で、
その日もまた、こんなこと言い出すものですから、

クラスは騒然。
「幽霊?いるわけねーよー!!」
「いや、いるよー!」なんて大騒ぎ。

そんな騒ぎが落ち着いてから、この先生はおっしゃいます。

「あのね、科学的にありえない、ってみんな思っているだろう。幽霊。
 でもな、「ありえない」といってるのは、基礎科学とか、理論物理学とか
 そういう概念・観念的なことを言う人ばかりだ。

 臨床研究とかやってるとな、やっぱ幽霊が存在するとしか言えない。
 そんなことばっかり起きるのさ」

なるほど。後にぼく、大学で、保険理論の授業を受講しましたとき、
医大の先生がその通りおっしゃってましたね。
「そんな現象に、多々遭遇する」と。

以前自衛官の方とお酒飲んだら、自衛隊の官舎というのは戦前の旧軍の頃から
建ってるものが多いらしく、
「まぁいろいろと」と、両手を前に“うらめしや”ポーズをされたものでした。

話を戻しまして。
「春は幽霊が出るんだよ」とおっしゃいましたこの先生。

「高校通ってた頃、出たんだから、幽霊が」、




−−あれは、おれがまだ高校生だった頃。立て続けに幽霊が出た。

夜遅くまで部活やってな、家路につくのに、川越線という電車に乗って。
当時はまだディーゼル車両だったんだが、部活で疲れ、
椅子に座って寝ていたら、

気が付くと、目の前に誰かいるんだ。
ふと目を覚ますとさ、目の前に立っていたのは、

こう細長くて青い顔した、血の気が全然ない・・・







車掌なんだ−−

「ウワー」<(><)>
「おどかすなー!」ぼくら大騒ぎ。


−−で車掌が言うんだよ。

「たすけて下さい・・・」って。

その時、電車の、客車の方には、乗客はおれ一人。
あとは車掌の、二人っきり。

「で、電車に幽霊が。。。」
「はぁ?」

「今ずっと、電車がまっすぐ進んでるのに、
 ほら、あそこの戸が。。。」

車両と車両を連結してるでしょ?ジャバラで覆ってさ。
そこの引き戸が・・・

「・・・開いたり閉まったりするんです。
 こ、これって、お、お化けがぁ・・・」

なんて言ってるそばから、戸が開いたり閉まったり−−

「ウワー!」「怖い!!」騒ぐぼくら。

で、おそるおそる、その引き戸を見てみると−−

「見て、みると!」










何のことはない、立て付けが悪くて
途中で閉まりきらないで、ギッタンバッタン言ってたんだ


「ナンダヨーー!!」「脅かすなよーー!!」。


−−ところがな、うちの近くの駅で降り、
テクテクと、家路につくと、

途中誰ひとり通らない、田舎道があってさ。
その途中に、大きな荒れ寺があってな

墓場が、こーーんなに広くてな・・・。

そこにな。出たんだよ−−−。




ちょうど、同じその日。
駅降りて、家に向けて歩いてゆくだろ。

途中から田んぼになって、あぜ道抜けてくうちに
もう一度、広い道に出るんだが、

もう人っ子一人いない夜。左側は畑なんだけれども、
右側は、向こう200メートル、ずっとお寺の、墓地なんだ。

荒れ寺でさ、しっくいがボロボロ崩れた塀が建っててさ、
その向こうは、ずっとお墓。墓墓墓。

もう夜の11時過ぎようって頃だから、静かなもんで。
音一つ、何も立たないんだが、

ギク。おれ、背筋が震えたんだよね。
何かいる。壁の向こうに、何かいる。

そんな気配がしたんだ−−

「ホントウ?」「出るもんなの!?」色めき立つぼくら。

先生はお話を続けます。

−−それでさ。

(これは幽霊かもしれない)なんて思ううちにさ、

サササササ・・・
何だか音もしてきてな。

夜中に近い11時過ぎ。
だーれもいない荒れ寺の墓地。

電灯もろくに建ってない、暗がりばかりのお寺ぞい。
何一つ、音が立たない中に、

「いる。何かがいる。壁の向こうに−−何かがいる。

 この辺、野良犬も見かけないし、この時間には誰もいないはず。
 だのに、−−ナンナンダ、この雰囲気は・・・」

おれ、だんだんと背筋が寒くなってさ。
思わず−−

「思わず!?」と、ぼくら。











−−おれ壁飛び越えて、中覗こうと思ってさ。−−

「は?」

普通、お化けか幽霊、いるかもしれないってのに、
「覗きこもう」という人も珍しい。


−−で、壁飛び越えようとさ。
壁の上に両手をかけて、ヨッコイショって身体半分乗り上げたらさ。


ほんとうに、でたんだよ・・・。

「な、なにが?」











「ヨっ」て身体、塀の上にもちゃげたら、
ちょうど、同じタイミングで、塀の向こうから、
頭がニューーッッッ

「出たの?」
「本当に?」
「ウソ!」
「コワイヨォ〜〜〜」

−−実はそのお寺に居ついてたホームレスだったらしくて。
ちょうど外から出入りするのに、塀のそこから出入りするのが
一番よかったらしいんだな。

「な、なんだよ」
「おどかすなぁ」
「変なところで鉢合わせしてんじゃないよ」

などなど、口々に胸を「撫で」下ろす(ハイ、今朝の書き取り問題ですね)
ぼくら生徒だったのですが、


ふと、だれかがこんなこと言い出したのです。

「そういえばさ、夜の学校に、お化けが出るって話があったじゃん」
「あったあった」
「最近出ないみたい」
「あれ、どうなってんだ」

実は当時、ぼくが通ってた高校に、いたんですよ。
お化けというか、幽霊が。


★というわけでね、今日のお話は、この幽霊のお話なんです。★




僕が高校三年生の春でしたから、今から21年前のこと。
ぼくが通ってた高校に幽霊の噂が立ちました。

その噂というのは、毎夜毎夜、学校の奥から正門を、
幽霊が、抜け出してくと言うもの。

学校の校舎の中の、北側の、奥の奥。そこから幽霊が、
ひたひたひたと現れて、正門を出ますと、

その高校からまっすぐ一本、300メートル近く道が伸びてまして、
そこを一気に、一目散に早足で、消えてゆく。

しかもこの幽霊。ひとりではない。二人だと言うのであります。

けっこうこの噂。校内でもちきりになりましてね。
噂が噂を呼んで、大きな話になっちゃって。

でも、はっきりと見た子はいなかった。
目撃したのは、高校の関係者以外の人ばかり。

謎が謎を生んだ、まさにミステリーだったのです。

ところが、その幽霊を、ついに目撃した生徒が現れた。
それが、何を隠そう、ぼくでした。


当時、空手部にいたぼく。
一応、強豪だったので、練習がちょっときつい。

ある日、練習にへばったぼくは、後輩や同級生が帰るの見送ってから、
部室で休んでいたんです。
漫画を読んでた。格闘技とか、応援団とかを描いた、硬派の漫画です。

文化部にも出入りして、漫研でも漫画読んでたぼくですが、
さすがにあっちには、梶原一騎が原作書いた漫画とか、スポ根ものとかは
ないわけなのですな。

ところが、漫画読んでるうちに、ついウトウト。寝てしまったのです。


気が付くと、夜の10時を過ぎている。
ヤバイ!帰らなきゃ。

そそくさと、プレハブの部室を出ようとした時、
ぼく、気が付いちゃったんです。

ここって、校内でも北側の、いちばん奥だ。
ひょ、ひょっとして、幽霊に、出くわすかも!!


ちょっと怖くなったぼく。

足音を立てないように、コッソリ・コッソリと正門に向かいます。

運動部の部室や、やはりプレハブの長屋になってまして、
二階建ての二階にありました空手部部室から、階段をおり、
運動部長屋を過ぎまして、教室がある校舎に入ろうとしますと、

ガタン!音がするではないですか。

ぼくはびっくり、背筋が伸びました。
ゆ、ゆうれいか!?

ところが。
コト。
もう一回、音がしたのですよね。

ちょっと落ち着きまして、どこから音がしてるんだ?
あたりをうかがいますと、ちょうどそこに、プレハブ小屋が一つある。

吹奏楽部の、部室兼練習場です。

もともとうちの学校、合唱部の方が先に出来たらしく、
音楽室はあそこが使い、吹奏楽部は、このプレハブを使ってた。

それで建ってたプレハブ部室。音がしたのは、そこからでした。
でも、吹奏楽部のプレハブ部室。電気は全然点いてない。
真っ暗闇なのに、ひと気がないのに、音がしたのです!

や・・・やっぱり、幽霊かなぁ?
−−あらためで、背筋がゾクゾク震えだしますと、

ガラガラガラ!
と突然、入り口の戸が、開いたではないですか!!

−−思わず物陰に隠れるぼく。

そして、そこから出てきたのは、

(何だ。あれは吹奏楽部の、部長のカミイ(仮名)ではないか)
ぼくのクラスメイトです。

幽霊の、正体見たり、枯尾花ってか?
ん?それだけじゃ、ない・・・?



みなさま。

正直素直に、白状しなくてはなりません。

その次の瞬間、わたくし、うつみ昌輝は、
わが38年の半生におきまして、もっとも下賤な、
いやしい顔を、してしまいました。

いや、その時の顔。鏡で見れたわけではありません。
でも、分かるんです。その時の表情が、わが生涯で一番、
情けない顔だっただろうことを。


なぜならば、あの日。あの時。
カミイの後から出てきたのは、

制服を着た、女の子で、

彼女は戸を閉め、カギをかけるや否や、
ベタリンコン♪とカミイにくっつき、

ひたひたひた・・・と、歩き出したからでありました。



ぼくはこの二人が出て行ってから、
やはり、ひたひたひた・・・と、抜き足差し足忍び足で
二人の後を追いました。

だって、家に帰りたかったし。
気付かれたら、驚かれちゃうもん。

でも、思いましたね。
(あいつらが、幽霊か−−!)

(でも、一体、あいつらって・・・)


そうこうしてるうちに、あの二人。正門出ました。

ひたひたひた。ますます歩みが早まります。

二人とも、うつむいてるみたい。照れてるようです。


何を照れてるのでしょうか?
何かうしろめたいことでも、あるのでしょうか?

−−あるのかも知れません。


しかしまぁ、あんな“おしくらまんじゅう”みたいに
くっつきながら、よくもまぁ、あんなに早足で歩けるものよ。

と妙に関心しながら、二人の後を、駅に向かうぼく。

恥ずかしいことに、わが心の中に、悪い思いがよぎります。
(さぁこの二人。どうしよう・・・ウーム)

とか何とか思いながら、ぼくも寝過ごしたわけですし、
早くお家に帰りたい。

二人のすたすた歩きを追いながら
この二人どうしよう、と良からぬことを考えながら、

コッソリコソコソ、二人の後ろを歩きながら

(やっぱり「見〜た〜ぞ〜」とか言って脅かそうか?
 それとも、そ知らぬ顔して、二人の歩き方を覚えて、
 さりげなく、二人の前でマネをして、肝っ玉縮み上がらせようか?)

などと考えつつ、

(では二人の歩き方、よく見なければいけないなぁ)などと思い
二人の後ろ、ますます歩いておりますと、

と、突然。二人が足を止めました。

ギクっとして、ぼくも足を止めますと、
おそるおそる、後ろを振り返る二人。

ぼくの顔を、見た二人。

…。……。………。…………。

「出た〜〜〜〜ぁ!!!!」

駆け足で、逃げさる二人。

こんな時に限って、
ふたり別方向に駆け出すんだから面白い。

でも、その途端。思いましたね。

−−さっきまで、あいつらが幽霊だったのに、なぁ。
    σ(^ー^;)こんどはこっちが、お化け扱いされちゃったよ。−−

☆ではさっそく、今宵の問題です☆

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
☆次の言葉の、『 』内のカタカナを漢字にしましょう☆
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

・・・うーーん。「イタズラ」が過ぎたかなぁ?


−−“人の迷惑になることをすることやその様子。わるふざけ”のことです。



さあ、書きましょう♪




(↓ 答えはこの下です)




(↓ 答えはこの下です)




(↓ 答えはこの下です)




(↓ 答えはこの下です)




みなさん、書けましたか?




正解は…


・・・うーーん。「悪戯」が過ぎたかなぁ?


−−でした。


しかしながら、結局彼らたち、
“お化け”が誰だったか、気付かずじまいだったらしい。

翌日、カミイとクラスで会っても、あいつ妙な顔一つしない。
だからこちらも大人の対応。野暮はいいっこなしで済ませました。
(本当だよ!)

しかし、今になっても不思議に思います。
カミイも彼女も、てんでバラバラの方向に逃げた。

後で喧嘩にならなかったのかな?
「あたしを置き去りにしたぁ(涙)」なんて。



ということで、本日の漢字は、
それこそわが身を恥じずにはいられない「悪戯」という漢字。

みなさん、いかがでしたか?


今日の問題(4月11日夜:悪戯)は

1 難しい
┗ http://personal-dictionary.com/enq/in.asp?ans=321651674
2 ちょうどいい
┗ http://personal-dictionary.com/enq/in.asp?ans=321651675
3 やさしいかな
┗ http://personal-dictionary.com/enq/in.asp?ans=321651676
4 幽霊なんていません!(コワイ・・・<(>_<)>)
┗ http://personal-dictionary.com/enq/in.asp?ans=321651677
5 カミイ君って、仮名じゃなくて、本名じゃないか…?
┗ http://personal-dictionary.com/enq/in.asp?ans=321651678
6 昌輝、悪戯が過ぎましてよ!
┗ http://personal-dictionary.com/enq/in.asp?ans=321651679
7 カミイ君!彼女ほったらかしにしちゃ、ダメでしょうが!
┗ http://personal-dictionary.com/enq/in.asp?ans=321651680
8 その他(コメント欄にお書き下さい)
┗ http://personal-dictionary.com/enq/in.asp?ans=321651681

○結果だけをみる(アクセスしますと、コメント欄がございます)
┗ http://personal-dictionary.com/enq/view/enq.asp?EID=55479

集計:2008年04月18日
協力:プチアンケート
http://www.personal-dictionary.com/enq/index/index.asp


では今週も、宜しく御願いいたします。m(_ _)m

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【編集後記】

先週は、あがり症の克服法や、風邪の即効治し方、健康管理で歩く秘訣など、
世にさまざまある、コツの中から、三つ選んでお話したのですが、
そんなの秘訣じゃない!なんて、ヒロ君に叱られてしまいました。

ということで、先週の漢字は『秘訣』前に出題したこともある字でしたが
皆さま、書けましたでしょうか?


☆先週の問題(4月4日夜:秘訣)は

難しい 8 (17%) 
ちょうどいい 12 (25%)  
やさしいかな 8 (17%)  
※ご回答、有り難うございます。m(_ _)m

ぜんぜん秘訣になってない。そんな秘訣は“否決”です! 6(13%)   
※弟分のヒロ君に、さんざん叱られちゃいました。

昌輝って、しごかれてきたんだなぁ。 4 (8%)  
※今となっては、楽しい思い出です。

この漢字、前に出題したよねぇ? 4(8%)   
※1月に、出してましたね。

エッチな話は、どうしたぁ! 3(6%)   
※スイマセンでした・・・。

その他(コメント欄にお書き下さい) 3(6%)  
※うれしいお便り、ありがとうございます。m(__)m

歩くのはやはり大切。時々歩きたい時は、ジックリ歩きたいですよね。
そう考えるとやはり、終電乗り過ごした時歩くのって、いいかも知れません。
宇和島は、以前は何度か行きました。食べ物が美味しいところでしたね。

本当にうれしいお便り、ありがとうございました。
こちらが先週のコメント欄です。私からも返信入れました。
よろしければ、ご覧になってみてください。
http://personal-dictionary.com/enq/view/enq.asp?EID=55446

みなさま、有り難うございました。m(_ _)m


ハイ。といったところで・・・。
夜が白んできましたね。

今宵はこれまで。
夜が明けたら、【今週のおさらい】号を配信します。
ぜひみなさん、おさらいしてみてくださいね。

ではみなさま。
本日も、ご愛読、まことに有り難うございました。m(_ _)m

 
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