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インターネットを拠点に「自由な言論」を求め、ニッポン社会における「公共性」の可能性と限界を考える極私的メールマガジン。




【PUBLICITY】1756:さかのぼる〜朝鮮有事密約

発行日: 2008/7/3

 
 
■■メールマガジン「PUBLICITY」No.1756 2008/07/03水■■


▼映画の「ホットファズ」が上映される運びとなったことを書
いてなかった。当然映画館にもチラシが置いてあります。めで
たいめでたい。本誌もちょっとだけだけど貢献したから、うれ
しいものだ。

▼「僕の彼女はサイボーグ」の綾瀬はるかタンを観た。「キャ
スティングの勝利」とはこういうことを言うのですナ。だって
はるかタン、サイボーグにしか見えないんですもの。それだけ
でぼくは満足です。

さらに予告篇で知ったのだが、はるかタンがなんと「座頭市」
に主演するとのこと! 要するに女座頭市ですよっっっ!!!
 あまりに興奮したもんでチラシを2枚持って帰ってしまった。

「なに斬るかわかんないよ。見えないんだからさ」だって!

キャー! 斬って! 斬って! 撫で切りにして!


▼……ゴホッ。さて、「さかのぼる」。これ、書いてたのに出
し忘れてた。「読者から」あらため「個人的な物語」がだいぶ
溜まっているのだが、もうすぐ出しますのであしからず。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
朝鮮有事の密約「存在しない」 政府否定
朝日新聞2008年06月04日21時25分

町村官房長官は4日午後の記者会見で、朝鮮半島有事の際に米
国が在日米軍基地を日本側と事前協議せずに使用できることを
記した日米間の密約「朝鮮有事議事録」が見つかったことにつ
いて、「事前協議に関して密約は存在しない。改めて調査する
考えもない」と述べ、日本政府として密約の存在を否定した。

町村氏は「(日米)安保条約上の対日義務を誠実に履行するこ
と、事前協議にかかわることについて(米国が)日本政府の意
思に反して行動することはない」とも語った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


▼上の記事は2008年6月5日付に載ったもの。4日付に、
発見の記事が載っている。


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朝鮮有事の密約文発見 在日米軍基地使用に事前協議不要
朝日新聞2008年06月04日03時03分

朝鮮半島有事の際、米国が在日米軍基地を日本側と事前協議せ
ずに使用できることを記した日米間の密約「朝鮮有事議事録」
の公文書が米ミシガン大学フォード大統領図書館で見つかった。

関連する米公文書から同密約の存在は確実視されていたが、全
文が明らかになったのは初めて。日本政府は密約の存在を一貫
して否定している。 

藤山愛一郎外相(当時)とマッカーサー駐日米大使(同)との
間で署名された60年6月23日付の議事録。ニクソン政権末
期の74年、朝鮮有事の際の在日米軍基地使用に関する米政権
内の議論を記したメモランダム(覚書)に添付する形で保存さ
れていた。フォード政権への引き継ぎ資料とみられる。

秘密扱いだったが、05年3月に機密指定を解除された。名古
屋大大学院の春名幹男教授(国際報道論)が今年2月末に大統
領図書館で入手した。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


▼出た〜春名幹男! 教授なんですねえ。彼は傑作『秘密のフ
ァイル CIAの対日工作』の著者ですよ。すごい本ですよ。
と、それはさておき。

「藤山氏とマッカーサー氏は同議事録に署名した60年6月2
3日に東京都内の外相公邸で新安保条約の批准書を交換。同日
、岸首相は辞意を表明した。春名教授は「岸首相の辞意表明直
前に、まさに駆け込みで密約を結んだのだろう」と分析してい
る。密約の全文は今月発売の月刊「文芸春秋」に掲載される」
(塚本和人記者)とのこと。

この密約をニッポン政府は一貫して否定していて、今回、機密
文書という動かぬ証拠が出てきても否定したわけだ。


▼ニッポン政府は、なぜか密約を認めない。

1971年の沖縄密約も同じだ。何度も本誌では取り上げてい
るけれども、吉野文六・元外務省アメリカ局長の証言、ブログ
の上部から観れます。
http://takeyama.jugem.cc/


▼また、共同通信が4月末に配信した記事には、実に半世紀前
の「砂川事件」(1957年)に関する「密約」発見の報道が
ありました(「週刊金曜日」の2008/05/30号 (704号)にも検証
記事)。西日本新聞から引用する也。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「米軍違憲」破棄へ圧力 砂川事件、公文書で判明
西日本新聞2008年4月29日 21:10 カテゴリー:社会 

米軍の旧立川基地の拡張計画に絡む「砂川事件」をめぐり、1
959年3月に出された「米軍駐留は憲法違反」との東京地裁
判決(伊達判決)に衝撃を受けたマッカーサー駐日米大使(当
時、以下同)が、同判決の破棄を狙って藤山愛一郎外相に最高
裁への「跳躍上告」を促す外交圧力をかけたり、最高裁長官と
密談するなど露骨な介入を行っていたことが29日、機密指定
を解除された米公文書から分かった。

「米軍駐留違憲判決」を受け、米政府が破棄へ向けた秘密工作
を進めていた真相が初めて明らかになった。内政干渉の疑いが
色濃く、当時のいびつな日米関係の内実を示している。最高裁
はこの後、審理を行い、同年12月16日に1審判決を破棄、
差し戻す判決を下した。

公文書は日米関係史を長年研究する専門家の新原昭治氏が今月
、米国立公文書館で発見した。(共同)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


「砂川事件」について要約するのが面倒なので、知らない人は
検索エンジンで調べて下さい。3秒で見つかりますから。

で、翌1960年に日米安保は「改定」される。

▼こうやって、簡単にだが、さかのぼってみると、朝鮮有事議
事録に限らず、「密約」を否定するのがニッポン政府の大原則
であることがわかる。見つかってない「密約」、他にもたくさ
んあるかも知れない。

ところでぼくは、「密約」を結ぶという行為自体を「悪」だと
は思わない。だって、そういうのがどうしても必要な時って、
あるでしょうよ。スーパーマリオでも裏技がたくさんあったじ
ゃん。(話が違えよ!)

密約は「必要」な場合がある。ただしそれは、一定期間の後に
すべてを公開して「歴史の審判に委ねる必要」とともに。とい
う感じですかナ。

▼砂川事件(1959年)、朝鮮有事議事録(1960年)、
沖縄密約(1971年)と、この三つを並べただけでも、絶対
化されたアメリカとの関係を相対化する努力が、いま、如何に
必要か、よくよくわかろうというものだ。

それが、できないんだねえ。というか、当時よりひどくなって
るかも知んない。なんでだろうねえ。思考停止したんかねえ。
国益の最大化という至上命題が終始一貫しているアメリカに勝
てるわけがないわけですよ。

さらに、密約を認めにくい「空気」ってのが、たしかにある。
認めた途端、マスメディアが一斉に叩く図が、容易に想像でき
る。じゃあ、どうすればいいのか。それはわかんねえ。

為政者は、国民国家という擬装のなかで生きていくうちに、国
民国家が擬装であることを忘れてしまったのか。もしくは、ほ
んとは忘れてないのだが、忘れたふりをしているのか。でも、
忘れたふりを続けていたら、そのうちほんとに忘れちゃうらし
いっすよ。

こうなったらさ、腹決めてさ、「国家という、国民を守るため
の道具を使って、ちょっとだけ隠し事をしてました、でも、あ
の件は、はらほろひれはれで、やむを得ん理由があったんです
、ご理解いただきたい」と、原稿を周到に準備して、素直に言
えばいいじゃん。文書が見つかっちゃってんだから。

さすがに、擬装に囚われた悲喜劇をこれ以上続けるための国力
は、擬装できないんじゃね?


freespeech21@yahoo.co.jp
http://www.emaga.com/info/7777.html
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