【PUBLICITY】1721:擬制と向き合う3月
発行日時: 2008/3/4
■■メールマガジン「PUBLICITY」No.1721 2008/03/04火■■
▼いやー、やっぱダメね、溜めるのは。テトリスのGAMEO
VER状態みたいになるのよねえ。書きたいことが詰まってく
る。これまでも書かずにきたことがわんさかあってげんなりす
る。2007年の最大の発見は、「1日は24時間しかない」
という発見だった。ま、変わらず気楽にやりますけど。
2008年に入ってから、山のようにどでかい出来事が起きて
いるが、取り敢えず最近で印象的なのは、「ロス事件」の再燃
ですナ。マスメディアの瞬間沸騰の熱狂は、観ていて呆れかえ
るというか、凄絶というか。だから、これほどマスメディアを
相対化できるいいチャンスはないんではないかと思う。現場の
人たちはお気の毒様である。
素朴な疑問なんだが、最高裁で無罪判決出したんだから、最高
裁はもっと怒っていいんでないの? と思うんだが、この考え
間違ってるかなあ。比べることは出来ないが、これがもしも中
国での出来事だったら、政府はあんなにスンナリ協力するとは
思えないんだが。という話はもう書いたからいいや。
恒常的な在日米兵の暴行事件、ロス事件再燃、冷凍食品問題な
どで露わになるニッポン政府の対外的な態度は、イージス艦の
事故をめぐる対内的な態度と、当然のことながら、密接に関係
している。国家という擬制の不安定さと、抜きがたい暴力性と。
相手によって重みの変わる相対的な価値=国家に寄り掛かる人
々が増えることほど、国家自身にとって危険なことはない。
▼しかし、ロス事件はちょっとまともに取り上げる気になれな
いから(もうちょっとしたら取り上げるかも知れない。これほ
ど面白いテーマもそうそうないわけで)、すげえなあと思った
記事やマンガをメモして今号は終わり。
▼まず、「SPA!」2008/3/4号の見出し、
「20〜30代 偽装管理職のタダ働き地獄」
がよかった。「偽装管理職のタダ働き地獄」ですよ。そりゃ地
獄だわな。これはマクドナルドの裁判で一躍有名になった話だ
が、似たような話、いっっっっっぱいあるんだろうナ。
▼マンガでは、先週のものになるが、とびきり素晴らしかった
3つ。
▼モーニング連載の「ディアスポリス〜異邦警察」。
「裏都庁の影」シリーズ最終回。うっかりセブンイレブンで立
ち読みして号泣してしまった。読んでから買った(意味ねえじ
ゃん!)。そうですよ、してやられましたよ。あれは敬意を表
して買うしかねえだろ。脚本のリチャード・ウーって、長崎尚
志なんですってね。恐るべし。
▼ヤングサンデー連載の「イキガミ」。受験生にイキガミが届
く話。ひょえ〜。ヒリヒリする話だよなあ。配達人自身の環境
にも変化が起きそうな感じで、やはりただものではないお話。
▼ヤングジャンプ連載の「ハチワンダイバー」。
将棋に負ければ指ツメ、勝てば相手が死ぬ、という対局を迫ら
れ、問答無用の超早指しをやるわけだ。これはタイトルがほん
とに秀逸。スピード感がある。
並べてみると、他にも好きなマンガ(「PLUTO」とか「嘘
喰い」とか「GANTZ」とか「ボーイズ・オン・ザ・ラン」
とか「カイジ」とかえとせとら)があるが、どれもこれも「生
と死」を直接、素手で、生身でつかんだような、ヒリヒリする
感じのものばかりだ。ビックリ仰天の設定の「ぼくらの」だっ
てヒリヒリするもんねえ。
すべて、さまざまな擬制でもって、生と死を剥き出しにしてい
く作品ばかりだ。
もともと、生と死の周りには、もうちょっと何かあっただろう
に。生活とか、文化とか。
それが、生と死とが剥き出しになって、他には何もなくなる。
さらに、生と自分、死と自分との間に【何もない衝迫感】から、
新しい何かが生まれるという不思議。
これはひとつ、冷静に向き合う価値のある話題だ。
freespeech21@yahoo.co.jp
http://www.emaga.com/info/7777.html
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