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【PUBLICITY】1718:「あたご」は「亡国のイージス」か

発行日時: 2008/2/20

 
 
■■メールマガジン「PUBLICITY」No.1718 2008/02/20水■■


▼首相への報告は、事故の2時間後だったそうだ。そんなに時
間がかかるもんかね。


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2008/02/19-10:58 自爆テロだったらどうする=イージス艦の
警戒態勢に懸念−渡辺行革相 

渡辺喜美行政改革担当相は19日午前の記者会見で、海上自衛
隊のイージス艦と漁船の衝突事故について、「素人的に考える
と、(漁船が)レーダーに映らなかったのか(と思う)。映ら
ない場合もあるそうだが、万が一これが自爆テロの船ならどう
するのか」と述べ、イージス艦の警戒態勢に懸念を示した。

一方、町村信孝官房長官は記者会見で、イージス艦の警戒態勢
について、「レーダーで海上を調べている。右舷、左舷に見張
りもいるそうだし、サーチライトも発しているだろう」と説明
した上で、「衝突することは常識ではあり得ない」と語った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


▼「シリアナ」という映画を観た人なら、渡辺行革相と同じこ
とを考えただろう。「自爆者」が育っていく過程が、見事に描
かれていた。もっとも、あの映画みたいなことされちゃ、まず
防げないだろうが。あと、どーでもいいが、あの映画、もうち
ょっと違うタイトルを考えてれば、もっと売れただろうに。

▼しかし、何故ぶつかるのかなあ、ちゃんと見張ってなかった
んだろうなあと思っていたが、以下の神浦博士も同じ意見。っ
つーか、これは誰でもそう思うわナ。


【転載】
神浦元彰(軍事アナリスト)の「J−RCOM」
〜激動する世界の最新軍事情報を発信〜
http://www.kamiura.com/new.html
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■タイトル
漁船と衝突
最新イージス艦「あたご」
(2月19日)

すいません。時間がありません。これからテレビ局に向かいま
す。

事故の原因は「双方の見張り」不十分です。これはだれが考え
ても同じことです。事故当時の海域の天候は、風速7メートル
、曇り、うねり2 です。このうねりに漁船が隠れて、レーダ
ーでは探知できにくくなります。しかし漁船は夜間に航海灯を
点灯しています。かなり遠くから航海灯の揺れや動きを確認す
ることができます。

にもかかわらず、衝突したのは「見張り」が不十分という以外
に原因はありません。漁船の切断面を見るとほぼ直角に交わっ
ています。あたごの船体・先端が直角に衝突したという意味で
す。

時間がなくてこれ以上は書けません。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


▼しかし、世界有数の「軍艦」(と地元の漁師が言っていたby
「ニュース23」)が、他の船と、平時にぶつかるとは。まっ
ぷたつに割れた清徳丸の全長は12メートル、イージス艦「あ
たご」は165メートル。重量は1000倍も違うそうだ。

もうすぐ到着する、という安心から、「緊張感がなくなってい
た(=つまり、まともに見張ってなかった)」という専門家の
推測が、ぼくは当たっていると思うがいかに。

「亡国のイージス」という外連味あふれる言葉が、このように
小説とはまったく違うかたちで現実味を帯びるとは、思っても
みなかった。

毎週毎週、電車の中吊り広告におどろおどろしい煽情的な言葉
を書き殴っている「週刊新潮」や「週刊文春」や「週刊現代」
や「週刊朝日」は、週刊誌の自由度を駆使して、個人に斬り込
むのと同程度に国家に対して斬り込むのだろうか。

特に新潮などのように、実在の事件をネタにした「フィクショ
ン」を得意とする雑誌群にまつわる方々には、「国家神話」と
いう「近代最大のフィクション」を標的にした「読み物」づく
りにぜひ勤しんでほしい。

女性を暴行したり飲酒運転したり勝手に民家に転がり込んで寝
込んだりする在日米軍にも、情報漏洩したり同胞の漁船を沈没
させたりする自衛隊にも、いまニッポンには「フィクション」
のネタはごろごろ転がっている。それ行けチャンスだ。

想像力の乏しいぼくには、「泥酔する在日米軍」「嗚呼、自衛
隊」くらいしか見出しが思いつかないや。と書いてたら、「お
っ、「盲目のイージス」は使えるじゃん!」と思いついたが、
既にネット内で使ってる人がいるのね。とほほ。

▼大きな権力を相対化する言論が、その雑誌にさらなる面白い
「フィクション」、いや、「真実」に至る素材を呼び込む。そ
ういう循環を、一時期の「噂の真相」以来、見かけなくなった。

最新鋭の軍艦の事故は、当然、漁師との関係だけにとどまるは
ずがなく、政治的、経済的、外交的問題に必ず波及する。つま
り首相らが対応を誤れば、巨大な「国益」の損失に直結する。

この事件についてマスメディアが、政治家や官僚が襟を正さざ
るを得ないような「自由な言論」を発することができなければ
、後の世の人々から「あたご」は、本当に「亡国のイージス」
として記憶されるような気がする。


freespeech21@yahoo.co.jp
http://www.emaga.com/info/7777.html
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