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【PUBLICITY】1713:読者から〜若き自衛官からの手紙

発行日時: 2008/2/9

 
 
■■メールマガジン「PUBLICITY」No.1713 2008/02/04月■■


▼前号では、元ビルマ大使の

→ミャンマーでは政治集会は許可制
→従って無届デモは違法
→政府は法律に従って違反者を取り締まってるだけ
→従って「ミャンマーには『政治犯』など1人もいない」とい
うミャンマー政府の主張こそ正義だ

という「論理」について、そりゃ国家が国家「である」ことに
縋(すが)りついている思想だろう、そもそも「国家という枠
組み自体を疑わない思考の枠組みでもって、はたして「国益」
に適う道を見つけることができるだろうか」と書いた。

今号は、「国益」つながりで、ちょっと前にいただいたメール
を、▼など随時編集のうえ紹介する。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
Date: Sat, 15 Dec 2007 12:41:02

「世界」の山口・佐藤対談、転載許可を得、打ち込んでくださ
って、心から感謝します。これ、買わなくちゃ、読まなくちゃ
と思いつつ、買いそびれ、読みそびれていました。

新自由主義には国土という概念がない、というのはまさにその
とおりで、あたりまえのことなのに、ほかに誰かこうしてはっ
きりとことばにしただろうか、と思いました。まさに、目から
鱗です。

▼3年ほど前、20代前半らしい自衛官からお手紙をいただき
ました。

「自分は国民と国土を守るやり甲斐のある職場だと思って自衛
隊を選んだ。しかし最近、上官は、イラクのサマワに行くこと
が国益を守ることだと訓示する。国益とは何か、自分には理解
できない。上官のことばと自分の自衛隊観が結びつかない」

じゃ、辞めちゃえば、と書くのもなんだと思って、当たり障り
のないお返事をしましたが、3,4カ月後、辞めました、とだ
け書いたはがきが来ました。

自衛隊に入る人はまじめなんだなあと思いました。こういう思
いはこの方に限らないのかもしれません。

▼自衛官やそのOB、そしてその家族を含めると、100万票
あるそうです。参議院に3人送り込める票数だそうです。

それで、前々回の参院選に3人立てたら、全員落選。1人が1
0数万票しかとれなかったそうです。自衛隊がサマワでやらさ
れていたことへの反発としか考えられないとは、須田慎一郎さ
んの分析です(ビデオニュース・ドットコムで見ました)。

▼うっかりメールを消してしまったのでうろ憶えですが、つい
先日、首都圏で初めて防衛省のタウンミーティングのようなも
のが開かれ、会場は自衛隊関係者で占められたにもかかわらず
、痛烈な批判が飛び出したそうです。

イラクに非戦闘地域などない、海外派遣はどれもカミカゼ思考
でやられている、と。

▼「国益」ということばを、ここ数年(まさに小泉時代か)よ
く聞くようになったように思います。国民や国土に代わるもの
として、新自由主義者たちが掲げたのでしょうか。 

「国益」という看板の陰にはなにが含意されているのか、この
自衛官のように「理解できない」と拒否反応をしめすのが、ま
っとうな感覚かもしれません。

もしかしたら「国益」という看板は、国際金融資本がより自由
なふるまいをするために、個々の国家ごとにわりふった役割を
、国民という自己規定の枠にとらわれた人びとを思考停止に陥
れた上で、のみこませるための、擬装かもしれないのですから。

国家は国民を守らない。
その生命を(薬害肝炎)。その財産を(年金)。

国家は国土を守らない。
沖縄をはじめとする各地の広大な土地や、首都圏などの制空権
を他国に献上し続けて。

国家が守るのは国益。それは、国(際金融資本の利)益の謂。

そう考えると平仄が合ってしまって、じつにいやな気分になり
ます。 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


▼メール感謝です。ひとつ、上記タウンミーティングでの話は
うろ憶えだそうなので、もしや実際に参加した方が本誌読者の
なかにおられれば、より正確な話をぜひ知りたいところだ。

▼ぼくは、「国土」という言葉が嫌いだったが、最近好きにな
ってきた。「国土」を簡単にいえば、「ふるさと」であり、ホ
ームであり、ハイマートであり。どの言葉にも、喪失してはな
らない、と思わせる美しい、「ほっ」とする響きがある。

たぶん、「国土」には「土」が入っているから、好感を持てる
んだと思う。「土」も、危ない使われ方をされてきたし、これ
からもされるだろうけれども、危なくない言葉なんて、ないか
らナ。

単純に、ふるさとをなくす、ふるさとのなくなる思想って、嫌
だよね。

「国土」を守ることが「国益」だって言って、その「国益」を
目的にした行動がさっぱり「国土」を守らない(もともと守る
気がなかったりして)ってこともあり得まくりだから厄介だ。

或る言葉の軽さ、浅さを、目に見えるようにしうるとしたら、
それは、軽くない何か・浅くない何かが込められた言葉に拠る
しかない。

そういう言葉を探す。なければ、つくる。ということを、やり
たかったんだな。やりたいんだな。と、たまに書いておかない
と、忘れちゃうので、書いておく次第。


freespeech21@yahoo.co.jp
http://www.emaga.com/info/7777.html
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