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【PUBLICITY】1707:読者から〜銀座「卯波」の閉店

発行日時: 2008/2/3

 
 
■■メールマガジン「PUBLICITY」No.1707 2008/01/29火■■


▼「SP」は、肝腎の最終エピソード(エピソード4)で登場
人物が「お人形さん」みたいにぎくしゃくしてしまい残念至極
だった(しかし平田満はさすが上手。あんなに喋らすなって)。

しかし、「最終回」の最後の最後で思わず「おぉっ」と声を上
げてしまう展開が。っつーか、全然最終回じゃねーじゃん。

ま、ぼくは煮詰まった役者のすごい顔が観られれば幸せなので
(それは「グラディエーター」で気づいた)、ラストの堤真一
の顔には痺れましたナ。うひょー。


▼銀座界隈の投稿を一つ。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
Date: Fri, 25 Jan 2008 10:09:48
竹山 様

チャップリンの映画祭は、数年前にも銀座の映画館で開催して
ました。良い映画は何回観ても、見る度に新たな感動がわいて
きます。

500円の映画は、どこでも手に入るようになり、名作が安く
鑑賞出来るようになったことは、嬉しいことです。教文館には
、キリスト教関係の本が多数あり、信者でない小生もつい購入
してしまいます。

鈴木真砂女がやっていた「卯波」は、地主が替わり、今日(1
/25)で閉店するそうです。銀座の名物がまた減り、古い物
が消えていくのは、この世の倣いとはいえ、寂しいものです。
一層木枯らしが身に凍みます。失礼しました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


▼そうなんですよねえ、チャップリン映画祭のパンフレットは
銀座でのものの焼き直しだそうだ。

最後の段落がかなり寂しいじゃありませんか、ということで、
返事を書いたら、「卯浪」の閉店について、以下の返信をいた
だいた。要約してご紹介。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
▼返信頂きお礼申し上げます。「卯波」の最後の夜なので、行
って来ました。いつもはカウンターで飲むのですが、お客が多
く初めて座敷に上がりました。

小生のテーブルには既に二人の男性が座っており、三人合い席
で飲むことになりました。話始めていくうち、向かい合ってい
る二人が、某テレビ局のOBと現役であることが分かり、昔の
人の消息や新体制について、話に花が咲いていました。

人の縁とは不思議なものであり、某局にはしっかりして貰いた
いと思いつつ、店を後にしました。座敷に掲げてあった、

「ふだん着で ふだんの心 桃の花」

の句は忘れそうもありません。

▼また、27日に行われたガレージセールで、欲しかった一人
用の卓袱台と、一合徳利、猪口を買ってきました。お孫さんと
も話すことが出来、行ったかいがありました。

廻りの店は既に立ち退いており、「卯波」だけが最後まで残っ
ていたわけですが、昼間改めて眺めてみると、戦後60年以上
経った木造建築であり、再開発もやむを得ないと思いました。

真砂女が守ってきた銀座の店で、商売出来なければ、続ける意
味がないと止めることにしたようです。小生は、たばこを吸い
ませんが、置いてあるマッチには真砂女の句が書いてあり、貰
ってきた中の一つに

「蛍火や 女の道を ふみはづし」

がありました。

失礼しました。 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


▼あるときは 船より高き 卯浪かな

この句が店名の由来だったですね。約40年、築地に通って小
料理屋を切り盛りした。

「俳句より仕事。仕事あっての俳句です。俳句では食べていけ
ない」とは本人の談。

▼「店主のぼやき」という「卯波」店主のブログ
http://www.h7.dion.ne.jp/~unami/etc/03tenshu/index.htm

には、「その土地に根付いているものは二世代で追い出し新し
いものに取って変えるのが、日本の相続税制の基本理念である
以上、仕方のないことでもあるのでしょうか...」とあった。

二世代という区切りがあるってのは、知らなかった。言われて
みればそうですナ。この仕組みによって土地に流動性が保たれ
たことが、戦後ニッポンの成功の一因だという話をきいたこと
があるが、そうだと思う。さにありながら、さりながら。

▼2度の結婚と離婚。海軍士官との道ならぬ恋。真砂女は90
歳にして恋の句を詠み続けた。

心いまだ 燃ゆるものあり 初鏡

羅(うすもの)や 人悲します 恋をして

40年間、想い続けて、幸せだった時は、10カ月くらいだっ
たと、NHKの番組で、にこやかに語っていた。

今生(こんじょう)の いまが倖せ 衣被(きぬかつぎ)

定型詩から、定型という限界ゆえに、尽きせぬ魅力が流れ出る
。この、読めばいつでも目の前に現れる不思議に触れることは
、彼女に限らず、いい俳人、歌人の詩を読む歓びだ。

人が死に、詩が残る。


freespeech21@yahoo.co.jp
http://www.emaga.com/info/7777.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
 
 

 
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