審査部10年を始め、金融庁検査経験二回、審査システムを知り尽くし、多くの企業・経営者を見てきた元銀行員が借入のノウハウ、法人決算書の評価の仕方や交渉術、借入以外の資金調達の他、
成長・停滞の中小企業の違い、企業・経営者が抱える課題解決のヒントなどをお届けします。
- 最新号:2008-10-06
- 発行周期:週刊
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- 創刊日:2006-09-15
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”金融経営研究所情報” 貸し渋り・信用収縮の本格化
発行日: 2008/6/30こんにちは 利究です。
いつもご愛読ありがとうございました。
先日、中央区で中小企業向けのセミナーをさせていただきました。
拙書の「銀行に冷たくされたときに実践交渉術」を使って、銀行の
決算書の資産勘定の見直し「実態修正といいます」についてお話を
させていただきました。
予想より10数名多くお見えいただき、感謝とともに中小企業の厳しさ
を実感した次第です。
時間の関係で改善の方法については本を読んでいただく所までで
セミナーは終りましたが、是非、金融検査マニュアルや銀行の決算書の
見方を知り、少しでも円滑な取引の一助になればと願うばかりです。
当社では、金融に強いことは当然として、借入、資金繰りだけでは企業
の本当の改善・再生は望めません。
事業を改善して行くためには、その企業毎の課題を話し合い、時には
提案して、企業の弱点克服のために中長期のお付き合いを中心として
います。
ご相談の1〜2時間では問題は指摘できても、解決のお手伝いまでは
できません。
経営総合コンサルタントとして、定期的な訪問で企業の抱える課題を
中心に解決案・改善提案をする中長期のお付き合いのお客様が中心です。
経営者は常に孤独です。ひとつひとつの経営判断に悩みはつき物です。
第三者の意見を聞くだけで、判断を下す勇気や判断ミスを防ぐことが
できるような気がしています。
インプットなき所に、アウトプットは出てこないと思っています。
経営者の方々以上に私自身が努力をし続けなければと戒めています。
話は変わりますが、融資が出ません。
不動産担保ローンに評価もここ半年で2割位下がった気がします。
しつこいようですが、やはりと早めの資金繰り把握、そして行動が
一番です。
今年は「貸し渋り・貸し剥がし」と騒がれた頃より選択肢が減ったと
言う意味では、もっと厳しい1年になると思います。場当たり的な資金
調達は、難しいと考えるべきです。
決算書が仮に赤字だからといって倒産する訳ではありません。
資金不足で倒産するのです。ですからお金さえ借りられれば倒産はしない
とも言うことができます。
【今週のテーマ】 第51号 2008/06/30
“貸し渋り・信用収縮の本格化”
融資が出ません。不動産担保ローンも毎月評価が下がっていくようです。
「借入先の選択肢が本当に少ない」これが実感です。
とにかく融資取引のない金融機関から借りるのは、ここまで金融機関が
保守的になると、余程いい案件でないと取り組まない印象です。
つまり今年は既存の取引金融機関中心に融資計画立てるべきだと考えます。
5月の消費者物価指数も1.5%上昇(10年振り)しました。
アメリカの経済もまた足元が揺らいできている気がします。前にも少し
触れたと思うのですが、アメリカの7月危機説が現実味を帯びてきて
います。いやな雰囲気です。
銀行がノンバンクに融資をして、そのお金をノンバンクが中小企業に
貸すという流れは細い沢水のような流れになってしまいました。
不動産価格もミニバブルという言葉は聴かれなくなりました。金融庁も
不動産融資に対する緩和を各金融機関に出してもいいような気がします。
それと最近、個人的情けないと思うのが多くの金融機関が「不動産担保」
の評価が下がったことを言ってくることです。
「担保がなけりゃ貸さないなら質屋と一緒です。」企業が昨年夏以降必死で
売上や収益を維持させたことをもっと評価していいのではないでしょうか?
銀行さんだって、多くが業績の下方修正をしましたよね。銀行は外的要因で
自分ところはしょうがないなんて言わないですよね。
融資先は業績が悪化したら、急に貸し渋りや明らかに融資をする気がない
窓口担当者、融資先は大事なお客さんでしょう。ちょっと身勝手じゃ
ありませんか? 中小企業融資に対して勇敢に挑む金融機関が出てきて
ほしいと思います。
それと、キャッシュ・フローの向こう3ヶ月の予想資金繰り表の作成を
勧めていますが、役員や幹部職員にも開示して資金不足が予想される
時には、全員で手形の集金先を月末の1日前にしてもらい、月末の
資金繰りに使うとか、回収条件を交渉するとか、売上を頑張るとか
借入と併行して、借入を防ぐまたは減らすようなことを考えてもいいと
思います。返ってモチベーションが高まるかも知れません。
『今週の雑感』
財務省と内閣府が出している景況調査でも、大企業・中堅企業・中小企業
この全ての景況感がマイナスです。昨年秋までは大企業はプラスだった
ものが、ここ3回連続マイナスです。ちなみに中小企業ここ4年間一度
もプラスになってはいません。
大企業ですら向こう3ヶ月更に悪くなると予想していることは、景気回復
は遅れると考えざるを得ません。
ましてや“中小企業にいつ春がくるのか”
せめて雪融けの季節くらいにはしたいですよね。(一緒に頑張りましょう)
“まずは、ご相談を下記までメールまでお気軽に”
www.rikyu-cs.ecnet.jp s440723@sirius.ocn.ne.jp
セミナー依頼、原稿執筆など上記にホームページ宛にご連絡下さい。
メールでは書けない銀行サイドの考え方、自分の会社を守る方法などの話。
銀行との交渉方法、金融全般・中小企業経営など、少しの悩みでも
風邪と一緒で早めの手当てが必要だと思います。お気軽にご連絡下さい。
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拙書「銀行に冷たくされたときの実践交渉術」(須藤利究著)文芸社刊
に銀行サイドの決算書の見方やその対応策、経営者としての心構え、
担保や融資の新しい流れなども紹介しております。
是非ご参考にしていただければ幸いです。
「金融新時代の再生術」に一部登場&「銀行の決算書の見方」などが紹介
されています。是非興味のある方そちらも一度ご覧下さい。
そのほかに上級ファイナンシャルプランナー、宅建取引主任、
マンション管理業務主任者などの資格のほか、金融業務に必要な
法務・税務・登記知識・労働法・保険など中小企業経営者の経営上
に生じる多くの相談や経営判断の助言など中小企業ドクターと
活動しています。もちろんバックグランドには弁護士、税理士、
司法書士などとのネットワークを持っております。
金融機関の考え方が分からない、最近融資を断られた、
態度が冷いなどと感じられた方は、是非2期の決算書を
見させていただければ、もやもやも解決すると思います。(利究)
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