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審査部10年を始め、金融庁検査経験二回、審査システムを知り尽くし、多くの企業・経営者を見てきた元銀行員が借入のノウハウ、法人決算書の評価の仕方や交渉術、借入以外の資金調達の他、
成長・停滞の中小企業の違い、企業・経営者が抱える課題解決のヒントなどをお届けします。




 ”金融経営研究所情報” 政府系金融機関の統合(今年10月)

発行日: 2008/6/16

こんにちは 中小企業ドクターの利究です。
いつもお読みいただきありがとうございます。

金融情報や金融機関の裏側(考え方)書いていきたいと思います。
少なくとも日本経済新聞に書いてないことをお伝えしたいと思います。

それと経営者や財務(経理)担当の方に知っていただきたいのですが、
いまだに銀行的に決算書を見るとまだまだ改善の余地があるものに、
決して少なくない頻度でお目にかかります。

やはり実際にお金がでる税金の方が関心がありますよね(笑) 
でもすでに決算書の重要性は非常に高いことを認識していただき
たいのです。・・・なんですか(耳)「税理士さんは
何も言わない」ですか、立場が違いますので、また金融機関に勤務
経験を持つ方も少ないと思いますので、餅は餅屋でということで
しょうか?

中小企業の特徴のひとつと言ってしまえば、それまでですが
相変わらず経理は奥さんや経理担当者任せでは、いけません。
苦手でも逃げないで、ねじり鉢巻で頑張りましょう!!

それで突然融資を断られたり、金利が引上げられたり、突然サービサー
(債権回収会社)へ売却されて、意味が判らないでボーゼンとする経営者
の方などの色々な相談やケースを見てきました。
今の金融情勢や財務・会計を知らないことは「リスク」と考えていいと
思いますよ。

RIKYU・コンサルティングでは、
中小企業に起きうる問題・課題は色々あります。中小企業と顧問契約を
しているのは、税理士さんが大半です。
当然、企業活動の中には、金融・事業承継、人事労務・営業、法務、
不動産、登記、保険、etc

中小企業ドクターとして、事業再生のために、時には治療の提案も行い
ます。内科的に中長期な経営改善計画を策定、計画達成のための支援を
したり、外科的荒療治を提案することあります。

経営者は常に孤独です。同業者以外で相応の専門知識のある人と相談でき
れば、話すだけでも気持ちは楽になりますよね。また、問題に対して、
具体的提案もできこともあるでしょう。経営の舵取りの難しい今、
一人で考えるより、第三者の意見も有用だと思います。

【今週のテーマ】       第49号           200806/16


“”(政府系金融機関統合)新公庫情報“”
 
 平成19年5月18日「株式会社日本政策金融公庫法」が成立し、
今年10月1日に新公庫(日本政策金融公庫)に統合が予定されています。

現在の所、統合予定は国民生活金融公庫、中小企業金融公庫、
農林漁業金融公庫及び国際協力銀行の統合が予定されています。

もともとは民業圧迫という批判から政府系金融機関を民営化しよう

という、ゆうちょ銀行と同じ発想から生まれたものです。

影響は、今までの政府系金融機関で行われていた事業(融資)が

制限を受けることです。

’’私が気になっている2点を挙げると’’

多くの人が恩恵を受けた国金の教育ローンの貸付対象範囲が縮小
されるのと、中小企業金融公庫の一般貸付が廃止されることです。

これによって相当な影響が中小企業に出ると危惧されます。
つまり特別貸付(政策融資)しか取り扱わないということになります。

でも様子を見ている限りでは、余りはっきりした動きは見えません。

また、国民生活金融公庫と中小企業金融公庫の両方から借りている方も
いると思います。統合されるとそれだけ借入の窓口が減る訳です。

中小企業にとって、信用保証協会、国民生活金融公庫、中小企業金融公庫
は、大概どれかは利用している。また借りやすいところです。

大企業はもともと利用できませんから、関係ありません。商工会議所の
会頭も大概大企業の社長ですから、大きな関心は多分ないでしょう。

企業だけでなく勤労者にも関係のある話で、国民生活金融公庫の教育ローン
は相当多くの方がご利用したと思います。審査も比較的緩く、母子家庭に
対する緩和条件などもあり、存在意義は高いと思います。

1件100〜200万円の融資を民業圧迫と言っていた当の銀行が本気で
やると思われますか?

否、メガバンクや大手地銀はまず積極的にやらないはずです。
とてもコストに合わない金額です。また時期も集中しますので、現実的に
国民生活金融公庫の教育ローンの”代替は無理”だと思います。

システムの統合もあるでしょうから、延期とか形だけ統合して当面、
現在業務を継続するという形も考えられます。

でも中小企業の方々は、この新公庫の成立はなんとしても阻止すべき
だと考えます。

また、各公庫も世論が反対の声が大きくなり、延期や中止になることを
実は願っていると思います。公庫の人達も本心では統合は望んでいない
はずです。
ですから延滞貸出金の回収強化とか審査の厳格化が始まっているように
感じられます。

この統合問題がはっきりするまで、厳しい条件が付けられるケースも
出てくる気がします。この金融が極度に厳しくなっているときに、
中小企業には政府系も融資が厳しくなったらたまったものではありません。

民業圧迫といいながら、では今「貸し渋り」状態の民間金融機関に
政府系金融機関の代わりができるでしょうか?

時期や景況を良く考えて見てほしいものです。

『今週の雑感』

アメリカのサブプライムローンのまだ終わりが見えないようです。
リーマン・ブラザーズもこの3〜5月期で2900億円の赤字との
報道もありました。アメリカ経済の立ち直りはまだ時間がかかる気が
します。
アメリカの住宅販売のピークは2005年7月だと言われます。3年間低金利
・利払いのみの期限が今年7月到来します。

今の所、住宅価格の下落は続いているようですし、次の波がまた来る恐れ
もあります。

他人事ではなく、日本も不動産価格が下がって、融資枠も減る可能性
もあります。結局の所、どの企業もいかに淘汰されないで生き残こるための
知恵を発揮することが試されるのでしょう。
 
www.rikyu-cs.ecnet.jp  s440723@sirius.ocn.ne.jp
 セミナー依頼、原稿執筆など上記にホームページ宛にご連絡下さい。
メールでは書けない銀行サイドの考え方、自分の会社を守る方法等の話。
銀行との交渉方法、金融全般・中小企業経営など、少しの悩みでも
風邪と一緒で早めの手当てが必要だと思います。お気軽にご連絡下さい。
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
文芸社から「銀行に冷たくされたときの実践交渉術」に刊行中です。
銀行サイドの決算書の見方やその対応策、経営者としての心構え、
担保や融資の新しい流れなども紹介しております。
是非ご参考にしていただければ幸いです。
そのほかに上級ファイナンシャルプランナー、宅建取引主任、
マンション管理業務主任者などの資格のほか、金融業務に必要な
法務・税務・登記知識・労働法・保険など中小企業経営者の経営上
に生じる多くの相談や経営判断の助言など中小企業ドクターと
活動しています。もちろんバックグランドには弁護士、税理士、
司法書士などとのネットワークを持っております。
金融機関の考え方が分からない、最近融資を断られた、
態度が冷いなどと感じられた方は、是非2期の決算書を
見させていただければ、もやもやも解決すると思います。(利究)
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
「銀行に冷たくされたときの実践交渉術」須藤 利究
 1、155円(消費税込み)      文芸社刊 

 
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