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審査部10年を始め、金融庁検査経験二回、審査システムを知り尽くし、多くの企業・経営者を見てきた元銀行員が借入のノウハウ、法人決算書の評価の仕方や交渉術、借入以外の資金調達の他、
成長・停滞の中小企業の違い、企業・経営者が抱える課題解決のヒントなどをお届けします。




 ”銀行の貸し渋りが始まった?”

発行日: 2008/1/31

こんにちは 利究です。今年2度目のマガジンになります。
今年は年明けから株式市況の乱高下に始まり、大田財務大臣は最早日本は
「経済一流」と呼ばれる時代ではなくなってしまっているとの発言。
淋しい気持ちになりませんでしたか?GDP世界2位の経済大国というのが
小さな島国に住む日本人の誇りというか心の拠り所であったような気がします。

日本の経済が新興国に押され、国際社会での総体的な地位の低下、外国人
が振り向かなくなりつつある株式市場、G7の中で最も高い法人税率、

ソニーやトヨタ、パナソニックといった国際企業はすでに国内の売上より
海外の売上がって上回っているのです。シンガポールに本社を仮に置いた
とすると法人税率は日本の半分です。

円高で相当救われている部分があって、物価の上昇がまだ抑えられている
状況です。昨年の今頃は円も1ドル122円前後で動いていました。
しばらくドル安傾向は続きそうですね。


【今週のテーマ】   第34号                2008./01/31

      “銀行の貸し渋りが始まった?”

ある会合で不動産業界の方が昨年暮れ当たりから住宅ローンさえ融資が
出なくなっているとの話でした。銀行が融資におよび腰になる要因が
いくつかあります。

毎日のように新聞で目にするサブライム問題、地価の郊外等の下落傾向
やマンションの販売不振、昨年の中小零細企業の倒産増加による償却・
引当金の増加、銀行の保有有価証券の下落、

日本経済への先行き不安など、融資全体もビジネスローンも相当厳しく
なるでしょうし、

特にキャッシャ・フローが赤字の企業は相当早めの資金繰りに注意を
する必要があると思います。

建築関連業種・運輸業界では保証協会の特別融資がありますので、当面
これでしのぐとしても、先行きの不透明感は否めません。

しかし全ての企業が貸し渋りを受ける訳ではありません。金融機関も当然
ながら現在の各業界の環境は把握しています。

その中でいかに頑張って横ばいまたは増加という業績を上げられれば、
今まで通りの取引が可能と思います。

貸し渋り、貸し剥がしの対策としては・・・

1.とにかく今期の決算を黒字にするように、社長を先頭に全社挙げて
 頑張る。

2.資金繰り表等を作成し、とにかくなるべく早め資金不足を把握し
 調達方法を検討する。

3.粗利益、経費削減等利益確保につながる方法を考える。

4.売掛債権担保融資、動産担保融資などの融資も検討しておく。
(保証協会や信用金庫等に事前に打診等をしてみる)

5.どうしても資金繰りが足りない場合は、メイン以外の金融機関の返済
 を数日〜1ヶ月遅れて払う。

 頑張って売上伸びれば苦労はしないといわれそうですが、赤字が続けば
いつか企業の存続が難しくなります。

企業としては黒字を上げなければ、いつまでも楽にならないのですから、

赤字の原因や対策を考え利益の出る体質に変えなければなりません。

同業種でも景気のいい企業は必ずありますし、こういう時代に淘汰されずに
生き残れば逆にマーケットが広がるわけですから、
生き残り組になりましょう。

業績が上げにくい言い訳は沢山あるでしょう。(原材料、ガソリンなどの
高騰によりコストアップなど)言い訳よりコストアップを売価に転嫁する
手法を考えたり、技術力で新商品を開発するなど(新製品の方がコスト
アップを転嫁しやすい)やり方は各々違っても必ず策はあると思います。


経費削減については前回にふれましたので、興味のある方は前回を見て
いただければ幸甚です。

繰り返しになりますが、まだ経営者の方の中には決算書に対する認識や
金融庁以後の金融の変化をまだ良く知らない方が10年立つにも拘わらず、
案外多い気がします。

経営者自身が財務知識を身につけることは経営者の要素として不可欠な
ものになっていると言っても過言ではありません。

銀行の評価は見方を知り、正常の融資取引ができる体質にしましょう。

www.rikyu-cs.ecnet.jp  
 セミナー依頼、原稿執筆など上記にホームページ宛にご連絡下さい。
メールでは書けない銀行サイドの考え方、自分の会社を守る方法などの話。
銀行との交渉方法、金融全般・中小企業経営など、少しの悩みでも
風邪と一緒で早めの手当てが必要だと思います。お気軽にご連絡下さい。
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東洋経済から出版されている「金融新時代の再生術」に一部登場&
「銀行の決算書の見方」などが紹介されています。是非興味のある
方は136P、193P当りを一度ご覧下さい。
そのほかに上級ファイナンシャルプランナー、宅建取引主任、
マンション管理業務主任者などの資格のほか、金融業務に必要な
法務・税務・登記知識・労働法・保険など中小企業経営者の経営上
に生じる多くの相談や経営判断の助言など中小企業ドクターと
活動しています。もちろんバックグランドには弁護士、税理士、
司法書士などとのネットワークを持っております。
金融機関の考え方が分からない、最近融資を断られた、
態度が冷いなどと感じられた方は、是非2期の決算書を
見させていただければ、もやもやも解決すると思います。(利究)
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