『施設長の資格』〜障害者施設の舵取り指南 |
この記事の発行者<<前の記事
|
次の記事>>
|
最新の記事
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■『施設長の資格』■■ 〜障害者施設の舵取り指南〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━Vol.65 2008/10/10
ここ数年、飛行機に乗って窓から地上を眺めるともやがかかっていて、
なかなかすっきりと晴れないので、こういうのも地球温暖化の影響な
のかなと考えていたのですが、先週、セミナーで沖縄に出かけたとき
に、飛行機の窓から遠近両用眼鏡(つまり老眼鏡です)をかけて、地
上を眺めてみましたら!!!
いままで地上にもやがかかっていたのは、老眼のせいだと分かりまし
た。
細かい線までがはっきりと見えるようになって、自分の目の衰えより
も、眼鏡の魔力に心奪われました。
眼鏡一つでこんなにも世の中が変わって見えるなんて!
そういえば、先日、白内障の手術を受けた人から術後の話を伺う機会
がありましたが、目に見えるものがモノトーンからフルカラーに変わ
ったという驚きとともに、医師の先生から、子どものときにはこのよ
うに見えていたんだよ、と言われて改めて見えることの喜びをかみし
めたとのことです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★★☆ 本日の内容 ☆★★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本日の内容は
1 教則本では泳げない
2 バザールの手引き その1「進め方の手順」
3 今後の講演会(発表)・セミナーのお知らせ です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★★ 教則本では泳げない ★★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
スポーツでも楽器演奏でも、世の中にはたくさんの「教則本」があり
ます。教則本は、スポーツや楽器演奏をマスターするにはとても役に
立ちますが、この教則本を読むだけでは、マスターできません。
当たり前ですが「これでマスター・競泳のエッセンス」とか「だれで
も簡単に滑れるようになる・スキーとスノボー」とか「あなたも2週
間で弾けるようになるギター」とか……教則本やDVDを読んだり見
たりしても、それだけでマスターすることはできません。
泳げるようになるには、水に入って、何度も苦しい思いをしながらチ
ャレンジする試練を経験する必要があります。
この苦しい思いを体験すると、教則本や教則DVDの良さが実感でき
るようになり、次第にマスターできるようになるのです。
このことは、授産事業で商品を販売していくときにも当てはまります。
今回のメルマガから(この次の項目で)バザール開催の手引きについ
てシリーズで取り上げますが、どんなに手順を「読んで」学んでも
「聞いて」学んでも、それだけでは成果を上げることはできません。
いいことを聞いたな、という段階でとどまっていてはいけないという
ことは誰もが気づくことですが、それでも「実行」しないままで、
日々を過ごしてしまうことが多いのです。
どんなに学んでも、実際に行動に移さないのでは、学ばないことと同
様です。
ぜひ行動してください。
いまから30分以内に100円を売り上げるために、何か一つの行動
をしてください。
この行動を、とるかとらないか……が分岐点です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★★ バザール開催の手引き その1「進め方の手順」 ★★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
全国社会就労センター協議会では平成20年3月に『ナイスハートバ
ザール 開催・運営の手引き』を発行しました。
そのなかに掲載されている「ナイスハートバザールを成功させるため
のエッセンス」から引用して、このシリーズを送ります。
初回はバザール企画に当たっての心構えともいえる部分です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆☆ こういう手順ですすめてみよう PDCAの手法 ☆☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
生産管理や品質管理などの管理業務を計画通りスムーズに進めるた
めのマネジメントシステムの一つに『PDCAサイクル』という手
法があります。
(1)PLAN(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして
業務計画を作成し
(2)DO(実施・実行):計画に沿って業務を行い
(3)CHECK(点検・評価):業務の実施が計画に沿っているか
どうかを確認して
(4)ACT(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分に応じ
た処置や改善をします。
この4段階をらせん状に繰り返し、一周ごとに向上させて継続的な
業務改善を行うものです。この考え方は、ISO9000やISO 14000に
も反映されています。
この手順で、バザールをすすめると、(1)PLANは「企画」、
(2)DOは「開催」、(3)CHECKは「評価」、(4)ACT
は「改善と展開」となります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆☆ 成功のポイントは目標の設定にあり ☆☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
計画(PLAN)には、明確な目標設定が含まれます。この目標には、
(1)意味があること、(2)測定可能であること、(3)管理可能
であること、の3つが求められます。バザールの場合、売上高、売上
伸び率、集客数、参加施設数などの指標を活用します。
例えば、「会期中の売上を100万円以上とする」という目標を設定
(PLAN)したとします。実際に開催・販売(DO)して、売上実
績額を集計(CHECK)したところ、85万円だったとします。
すると目標売上高と売上実績額との差(目標未達額15万円)が判明
します。この差のことを「問題」と呼びます。
予め目標が定められていないとすれば「問題」の明確化さえも不可能
となります。
さて、問題が明確になれば、解決すべき課題が明確になります。ここ
でいう課題は、「どのようにしてあと15万円の売上を伸ばすか」で
す。そこで、商品構成、集客のための告知、客単価を上げるため方法
など改善策(ACT)の方針がはっきりと見えてきます。そして考え
ついた改善策を、次の企画(PLAN)に盛り込むのです。これが業
務改善の考え方です。成功は目標を設定できているか否かにかかって
いるといえます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆☆ お客様の成長とマーケティングの重要性 ☆☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
つぎにバザールの会場で買物をするお客様(消費者)の姿に注目して
みます。
地域住民・消費者の多くはバザールの存在を知りません。あるときチ
ラシや口コミなどでバザール開催情報を得て、バザールに行ってみよ
うかと考え始めます。あるいは会場前の呼び込みやのぼり旗などの看
板を目にして会場に立ち寄ってみようと考えます。このようにして、
見知らぬ消費者が「見込み客」に成長したと考えることができます。
しかし「見込み客」は来場したとしても商品を買うとは限りません。
バザール会場に来場したお客様は、店内の商品を見たり商品説明を聞
いたり、商品を買い求めている他の消費者の姿を見て「買う」と決意
すれば、商品を手にとってレジに並び代金を支払います。このように
して「見込み客」が「既存客」に成長するのです。
会場を出てその商品を消費したお客様は、商品をとても気に入り「ま
た買いたい」と考えます。そして機会あるごとに同じ商品を買い続け、
自分の家族や友人にも商品の良さを自発的に伝えるようになります。
このようにして「既存客」が「固定客・お得意様」に成長するのです。
どのような商売でも、利益の多くは固定客によってもたらされます。
最終的には一定数の固定客に支持されることで安定した事業が遂行で
きるのです。
お客様が「見知らぬ消費者」→「見込み客」→「既存客」→「固定
客」と成長していく過程に気づくことが大切です。
さて、お客様が成長する要素は、「商品の品質」だけでは決まりませ
ん。どんなによい品質の商品が用意されたとしても、売り場にお客様
がいないことには売り上げはあがりません。商品の品質を改善し続け
る営みとおなじエネルギーを、お客様を集めることに注ぐ必要があり
ます。
お客様を集めることを「マーケティング」とよび、その目的は事業の
安定に十分な固定客層を作り上げることです。
バザールの最終的な目的も、前項で考えた開催会場での売上高、売上
伸び率、集客数、参加施設数などの目標の達成にとどまることなく、
十分な固定客を獲得し事業の安定化を図り、必要な工賃を支払える能
力を獲得することと考えることもできます。
(つづく)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★★ 編集後記とお知らせ ★★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今回もここまでお読みいただきありがとうございました。
世界中の株式市場が急落しています。原油価格も最近下落しているの
で世界的な原油バブルはまもなくはじけることでしょう。それでもイ
ンドや中国などアジアの原油需要の拡大は今後もますます続くので、
バブル後の原油相場がどのあたりに落ち着くかは不透明です。
http://www.kakimi.co.jp/4kaku/4genyu.htm
このサイトは月別の原油相場が一覧できます。
http://www.afpbb.com/article/economy/2395043/2960039
このサイトには70年〜08年までの原油価格の推移がよくわかる
グラフがあります。
お読みいただいてのご感想、ご意見を下記メールアドレスにお寄せく
ださい。結構一方的に配信していますので、メールをいただけると力
が出てきます。お読みいただけているなと安心できます。
akira.naito@dream.com
障害者自立支援法による制度・枠組みの中で力強く施設運営を進める
には、積極的な目標設定とまず第一歩を踏み出すことが必要だと感じ
ています。
人生のいろいろな場面で第一歩を踏み出したエネルギーをこのメルマ
ガに集めたいのです。
あなたの声をお待ちしています。
このメルマガは「施設長の資格」というタイトルですが、「施設長・
管理者」だけにむけて書いているわけではありません。むしろ若手・
中堅の施設職員の方に向けてメッセージを発しています。
あなたがたとえ施設長でなくても、もし自分が施設長ならばどういう
行動を取るかということを常に考えていることが重要です。
そして「施設長になる」という明確なビジョン・志をもっている職員
の方だけが将来「施設長・管理者」になれるのです。
ですからこのメルマガでは、障害者支援の一線で日々苦闘しているま
じめな職員の方々で将来施設長・管理者になりたいと本気で考えてい
る方にその資格を身につける情報をお届けします。
そうです。あなたのために あなたにお届けします。
このメルマガをぜひあなたのお友達にもご紹介ください。購読の登録
方法はこのメルマガの最後に掲載してあります。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓<発行者情報>〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●発行者:内藤 晃 ●発行:毎月1日・15日
●現在発行部数 392部(目標10万部まであと99608部)
●感想、質問、提案などは akira.naito@dream.com へどうぞ!
■講演やセミナーの依頼は akira.naito@dream.com へどうぞ!
●関連サイトhttp://www.pamindoh.com
●発行システム『まぐまぐ!』http://mag2.com/
●発行システム『メルマ!』http://melma.com/
●購読の登録・解除は
http://www.mag2.com/m/0000205870.html
http://www.melma.com/backnumber_162150
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓<お願い>〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●無断転載は禁じます。引用元を明示していただければ全文転送OK。
●部分引用による不具合の責任は負いません。
●メルマガの内容の実行は、読者の皆様の責任でお願いします。
〓〓〓次号でふたたびお会いできるのを楽しみにしています!〓〓〓
この記事の発行者<<前の記事
|
次の記事>>
|
最新の記事
