『施設長の資格』〜障害者施設の舵取り指南 |
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■■『施設長の資格』■■ 〜障害者施設の舵取り指南〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━Vol.44 2007/12/01
今回もご購読ありがとうございます。
今朝、インフルエンザの予防接種を受けようと、クリニックに行きま
した。そこで、数日前から左の脇腹がちくちくしているので診ていた
だいたら、帯状疱疹だと診察されました。インフルエンザの予防接種
などもってのほかで、以前ならすぐ入院だ、いわれてしまいました。
免疫力がさがると、身体の中にある子どもの頃の水ぼうそうウィルス
が再発するのだそうです。
いままでにない疲労やストレスなどがきっかけになって発症するのだ
から、身体からのシグナルだと思って休養をとるようにいわれました。
今週は後半に3日連続で講演があり、なかなかゆっくりとした休養を
とることはできないのですが、手軽な温泉養生などできるといいなと
思います。
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★★☆ 本日の内容 ☆★★
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本日の内容は
1 人材確保に向けて その3 職場の魅力
2 「工賃ステップアップ事業」事業報告書 珠玉のヒント5
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★★ 人材確保に向けて その4 職場の魅力 ★★
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福祉の人材が集めにくくなってきました。
このことに対する取り組みとして、施設の職員とともに就業規則の見
直しに着手してみませんかと提案しました。
私の施設でも全職員の知恵を借りました。全員に就業規則を配付して、
死文化している部分や実態と乖離している部分があれば、遠慮なく発
言してほしいことを伝えました。職員の意見のとりまとめ役として、
職場のリーダーに依頼しました。
職場をよくするために積極的に意見を出し合うことに取り組もう、と
このリーダーはとりまとめの場の雰囲気づくりに工夫を凝らしてくれ
ました。
いままでに2回の検討会で話し合いがなされました。
1回目の論点は休憩時間のことでしたが、2回目の論点は休日のこと
でした。2回目の会議には私自身参加していないのですが、報告を聞
いたところでは就業規則の表記に関しても不十分なことを感じさせら
れました。
たとえば、福祉サービスの利用契約には「重要事項説明書」というも
のがあります。不動産取引にもおなじ「重要事項説明書」というもの
がありますが、いずれも大切な契約に先立って契約内容に疑義が生じ
ないように手を尽くすべき責任(説明責任)を現すものです。
就業規則は、労働契約、雇用契約における「重要事項説明書」と位置
づけられるならば、この表記には「わかりやすさ」が求められます。
職員が「施設長、就業規則に書かれているこの休日は、どういう意味
ですか」と聞いてきたことに関して、労働基準法などを持ち出して説
明を始めていた自分自身を振り返り、強く反省しました。職員は法律
の解釈など求めているのではなく「就業規則に書かれている意味がわ
からない」「就業規則に書いてあることを職員全員が統一した解釈でル
ールとして運用できない」と訴えていたのです。
貴重な時間を使って検討するからには、一定の成果を必ず手に入れた
いと思います。このような職場の労働環境の改善を職員会議のテーマ
にしていくことは本当に必要なことであると、前回書きましたが、も
っと大切なことは、このことに対する改善の取り組みを施設長として
ほんとうにやる気があるのか、ということを施設長が自分自身に問う
ことなのだと気づかされました。
今後も引き続き、経過報告をしていきたいと思います。
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★★「工賃ステップアップ事業」事業報告書 珠玉のヒント5 ★★
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平成18年度国庫補助事業・障害者自立支援法調査研究プロジェクト
「工賃ステップアップ事業」の事業完了報告書が全国社会福祉協議会・
全国社会就労センター協議会(セルプ協)から発表されました。
全国6ヶ所の授産施設がモデル事業実施施設となり、セルプ協が事業
推進委員会を組織してこの事業の推進を図ったものです。
この報告書の中にちりばめられた珠玉のヒントの紹介シリーズの5回
目です。
コンサルタントが、福祉関係者以外の視点で授産施設に実際に入って
その状況などについて感じたことを問題提起したことのまとめに今回
は耳を傾けたいと思います。
▽▽▽ ここから引用 ▽▽▽
[前提として]
●「工賃アップ」を行うとは、民間企業と戦って勝つだけの「強い商
品力」と「強い営業力」が必要。
●しかし、業界情報や競合先に関する情報等があまり入手・分析され
ていない。
●また、販売管理・商品管理等のデータが作成・分析されていないし、
生産性に関するデータも収集・分析されていない。
●営業に対する考え方も弱く、人材も「営業力の高い者を採用する」
とはなっておらず、教育訓練も体系的なものが組み立てられているわ
けではない。
●総じて職員の必要な力量が「福祉」に向いており、収益を上げると
いう方向に向かっていない。
△△△ ここまで引用 △△△
コンサルタントが実際に授産施設の現場を見て感じたことがまとめら
れています。
強い商品力と強い営業力が、工賃アップの前提として必要である、と
いう主張がありますが、どちらも「強い」という形容詞がついていま
すが、中小企業にとってはこの強さの具体的な「重み」を理解する必
要があります。もしも自施設の人・物・金などの資源をどれほど投入
すればよいのか、といえば、正しくは「営業力」に5割、「商品力」に
3割、その他(資金計画など)に2割という配分です。この配分を理
解しないで、やみくもに「強い商品力」を求めても結果が出にくくな
ります。
人・物・金といった経営資源の約半分を投入すべきは「営業」なので
ある、という意識を経営者・施設長が持つならば、たとえば職員配置
などにも自然と傾斜配分が行われることになります。
人材に関しての「営業力」という表現についても、その中身を十分に
検討する必要があります。つまり、具体的に自施設において、何がど
のように達成できることが、高い営業力を持っていることと評価でき
るか、という検討がなされないままでは、そのような人材確保もまま
ならないのです。
そのための教育訓練は重要ですが、職員が自分から学ぼうとする自発
性を引き出す教育訓練を自施設で自力開発することは難しいことです。
だからここにこそ外部の力を活用すべきなのですが、その際にも、外
部の力(まさにコンサルタントの力です)を活用して、何をどのよう
に達成できるようにするかという目標を明確にしないまま、魔法の力
を期待して資金投入すると、費用対効果の測定ができなくなります。
こうなると、コンサルタントの思うがままで「餌食」となる可能性が
高まります。
コンサルタントに何をさせるかを明確にするためにも「自施設にとっ
ての営業力の中身」は何かを検討する必要があります。
職員にとっての必要な力量が「収益」よりも「福祉」に向いていると
いうコンサルタントの指摘は、さまざまなところで見聞きします。し
かし私自身このことについては、強い疑問があります。
福祉の仕事のセンスと収益の仕事のセンスとは、対立する概念なので
しょうか。
「赤福」事件などから、収益に走るとこうなる、などと説明する評論
家・マスコミなど多いのですが、赤福がいままでに地元活性のために
どれほど文化活動をしてきたかということを知っているのでしょうか。
あるいは、福祉の仕事の現場には、全く問題がないのでしょうか。
仕事の善し悪しは「福祉」や「収益」とは関係のない次元だと考えて
います。
むしろ「福祉」と「収益」に共通するところには何があるか、という
考えを追求していくことの先に「工賃アップ」があるのです。
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★★ 編集後記とお知らせ ★★
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ださい。結構一方的に配信していますので、メールをいただけると力
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には、積極的な目標設定とまず第一歩を踏み出すことが必要だと感じ
ています。
人生のいろいろな場面で第一歩を踏み出したエネルギーをこのメルマ
ガに集めたいのです。
あなたの声をお待ちしています。
このメルマガは「施設長の資格」というタイトルですが、「施設長・
管理者」だけにむけて書いているわけではありません。むしろ若手・
中堅の施設職員の方に向けてメッセージを発しています。
あなたがたとえ施設長でなくても、もし自分が施設長ならばどういう
行動を取るかということを常に考えていることが重要です。
そして「施設長になる」という明確なビジョン・志をもっている職員
の方だけが将来「施設長・管理者」になれるのです。
ですからこのメルマガでは、障害者支援の一線で日々苦闘しているま
じめな職員の方々で将来施設長・管理者になりたいと本気で考えてい
る方にその資格を身につける情報をお届けします。
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