『施設長の資格』〜障害者施設の舵取り指南 |
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■■『施設長の資格』■■ 〜障害者施設の舵取り指南〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━Vol.40 2007/10/15
今回もご購読ありがとうございます。
10月5日、静岡県授産事業振興センターにお招きいただき「集客マ
ーケティングセミナー」で5時間の講座を担当しました。
集客と販促をテーマにしたセミナーは、昨年の5月から各地で10回
以上実施してきましたが、1日で5時間ともなりますと、受講される
方にとっても大変な労力となります。約40名の受講された方の授産
事業振興に賭けるなみなみならぬ熱意を感じました。
当日セミナー修了後に拝見したアンケート用紙からは、受講後からす
ぐに行動に移す決意を多く感じ取れました。販売促進(マーケティン
グ)の営みは、商品やサービスの品質を向上させる取り組みとは、並
行して(別に)行われるものです。「商品やサービスがよくないから
売れない」「価格が(価値に比べて)高すぎるから売れない」という
悩みから、いち早く離れることが、売上向上のポイントです。
売上を向上させることが、工賃アップの正道です。間違いのない取り
組みで、効果的な売上アップを目指しましょう。
販促(マーケティング)の方法は、正解が一つというものではありま
せん。いろいろな方法を試してみることが大切なのです。
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★★☆ 本日の内容 ☆★★
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本日の内容は
1 人材確保に向けて その1
2 「工賃ステップアップ事業」事業報告書 珠玉のヒント3
3 施設長の品格 その1 〜品格ある装い〜
4 今後の講演・セミナーご案内 です。
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★★ 人材確保に向けて その1 ★★
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福祉の人材が集めにくくなってきました。
いろいろなコンサルタントが開催するセミナーのテーマとして「福祉
の人材確保」に関するものが増えてきていることからも、人材確保が
福祉業界の重要かつ緊急のテーマであることが分かります。
先日、県セルプ協の役員会で、このテーマについて意見交換をしまし
た。昨年くらいからとくに人材確保が困難になってきたことを受けて
のことです。
過去にこのような事態が起きたことはないのかと尋ねたところ、平成
4〜5年頃にやはり同じような人材確保が困難になった時期があった
とのことでした。15年周期で人材確保困難期が到来したのでしょう
か。景気がよくなると福祉の人材確保は困難になり、景気が下向くと
福祉の人材確保にゆとりが訪れるのでしょうか。
そこで、当時はどのようにこの困難を乗り切ったのかということを教
えていただきました。今回の困難にも使えるコツが見つかるのではな
いかと考えたからです。
新卒の学生の内定者に友だちを連れてきてくれと頼んだことがある、
とか地元の主婦のパートで乗り切った、とか非常に困難であったこと
が当時を知る施設長の口から語られました。
今年は、全県レベルで展開している「福祉人材フェア」(いわゆる合
同面接会)に参加する学生の人数も目に見えて減っていることや、社
会福祉関係の大学でも就職先として福祉施設を選択する学生は少なく、
多くは(福祉業界以外の)一般の民間企業を選択しているようです。
施設長として「リクルート」に全力で取り組まなければなりません。
人材確保(リクルート)は施設長の仕事です。ハローワークや福祉人
材センターなどに求人票を提出するのはもちろんのこと、自施設のホ
ームページなどで求人情報を提供することや大学、専門学校を積極的
に訪問することもまた大切です。
あなたの施設がどのような人材を必要としているのか、を大学や専門
学校の就職課のスタッフさんは熟知していません。だから、当然就職
活動をする学生に積極的にあなたの施設のことを勧めてはくれません。
大学や専門学校の就職課のスタッフさんにいかに多く接することがで
きるかにかかっているともいえます。
今年は、いままでにいくつの大学や専門学校を訪問しましたか。数年
前までのように先方から求人票を出していただけませんか、と施設に
来るまで待っているような「殿様商売」をしていたのでは、人は集め
られなくなっています。このことに気づくことが大切です。
合同面接会に参加された施設長さんが、こういうこともおっしゃって
いました。「学生が面接のテーブルに座った瞬間に、これは使えるか
どうかがわかる!」と。施設長ともなれば、瞬間的に職員としての資
質があるかどうか見抜けるということなのでしょうが、考えてみれば、
相手の学生もテーブルに座ったとき、この施設長と一緒に仕事をした
いかどうかを瞬時に判断している訳です。
おそらく面接相手は「鏡」であって、施設長が面接する学生に対して
感じている気持ちをそのまま学生はその施設長自身にわかるように見
せているのです。だから、面接のテーブルに着く学生がすべて有能で
可能性があり育て甲斐があると感じる施設長と、面接のテーブルに着
く学生がすべて使い物にならないと感じる施設長では、人材確保の能
力が大きく変わるのでしょう。
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★★「工賃ステップアップ事業」事業報告書 珠玉のヒント3 ★★
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平成18年度国庫補助事業・障害者自立支援法調査研究プロジェクト
「工賃ステップアップ事業」の事業完了報告書が全国社会福祉協議会・
全国社会就労センター協議会(セルプ協)から発表されました。
全国6ヶ所の授産施設がモデル事業実施施設となり、セルプ協が事業
推進委員会を組織してこの事業の推進を図ったものです。
この報告書の中にちりばめられた珠玉のヒントをここで紹介していき
ましょう。
モデル事業実施施設に向けてのアドバイスが事業推進委員会から昨年
10月12日に出されました。このアドバイスの一部に今回は耳を傾
けたいと思います。
▽▽▽ 以下引用 ▽▽▽
職員教育のプログラムを計画の中に盛り込むこと
・工賃水準のステップアップに際しては、施設長や一部の職員だけで
進めていくのではなく、施設の職員全員が一丸となって取り組んでい
くことが必要です。そのための職員の意識改革の時間を十分取るとと
もに、職員の専門的な知識の習得などのための教育の場を作っていく
ことによって、最終的には職員一人ひとりが必ず工賃アップを実現す
るという確固たる信念を持つことが必要になります。「職員一人ひと
りに利用者全員の工賃アップを実現するために何をすべきかの目標」
を設定させるなど、職員に「今、この施設において、自分はどのよう
な取り組みをすべきか。役割は何なのか」を具体的に考えさせていく
必要があると思います。
・コンサルタント等を活用し、講師を呼んでの学習会、高工賃を実現
している施設見学、企業の人との懇談など、職員教育のプログラムを
計画の中に盛り込んでみてください。
利用者の作業能力を高めるための研修プログラムを計画の中に盛り込
むこと
・上の取り組みとあわせて、実際に作業を行う利用者の作業能力を高
める取り組みも必要になると思いますので、利用者に対する研修プロ
グラムも計画の中に盛り込んでみてください。
△△△ ここまで引用 △△△
この項目のポイントは、職員教育と利用者研修を明確に計画化すると
いうことです。実は私自身はこのポイントに先立つ「施設長の教育」
「施設長の意識改革」こそ重要であると考えています。
つまり、上の文章の「職員」を「施設長」に読み替える必要があると
いうことです。「施設の職員が一丸となって取り組むために、施設長
の意識改革の時間を十分に取り、施設長が専門的知識の習得のための
研修の場を作ることで、最終的には、施設長が必ず工賃アップを実現
するために何をすべきかの目標を設定し、今、この施設において施設
長である自分はどのような取り組みをすべきか、役割は何なのかを具
体的に考える必要がある」ということです。
施設長がこのように考えて、自らの具体的な目標を掲げたならば、全
職員に対して意識の統一を図るべく十分なコミュニケーションを自然
にとれるはずです。
職員一人ひとりが、意識が低いのではありません。職員の意識が低い
とすれば、それは施設長の意識の低さが映っているだけです。「職員
は施設長を映し出す鏡」ととらえてみる必要がありそうです。
まず、施設長が意識改革をしなければなりません。自分の施設の工賃
は何が何でもあげるという決意です。民間企業では利益が上げられな
ければトップが更迭されるところがあります。福祉施設では、それが
ないから難しいのです。自律が強く求められます。
施設長が目標を持っていなければ、職員をリードすることはできませ
ん。また、目標を持っている施設長が、職員をリードできないはずは
ないのです。職員に語ることのできない目標は「目標」ではありませ
ん。
では、目標を持っているのに、どうしても職員に伝えきれないときに
はどうしたらよいのでしょうか。そのときこそ、そこに登場するのが
「コンサルタントの活用」という手段です。
だから目標をつくれないトップは、残念ながらコンサルタントを使う
ことはできません。このようなトップはコンサルタントの餌食になる
だけです。
※おわび 前号の珠玉のアドバイス2で採りあげたアドバイスは10
月12日ではなく、今年1月31日に出されたものでした。訂正して
お詫び申し上げます。
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★★ 施設長の品格 その1 〜品格ある装い〜 ★★
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日本の社会福祉施設は、そのほとんどが零細企業なので、施設長は経
営者として戦略立案だけすれば、それで事足りるわけではなく、前線
に立って戦闘に加わらなければなりません。つまり戦術にも関わらな
ければならないのです。
それでも「施設長」という立場は、その組織に唯一のポストですから、
それ相応の立ち居振る舞いが求められます。
人を指導したり組織を代表する職責にある施設長は、施設外の人との
接触の機会も多く、利用者確保のために特別支援学校や行政の窓口を
訪問したり、人材確保のために大学や専門学校に訪問したりすること
も多いものです。したがってそれ相応の品格を身につけていることが
当然と期待されるわけです。
とくに服装がそうです。服装に気を遣うことは品格を感じさせる上で
大切なことであり、着飾ることとは別なことです。施設長は個人とし
ての立場もあるでしょうが、組織を代表していることを忘れてはなら
ないのです。
だから施設長が自分の使命や理念を語り伝える場面で、自分の内面の
熱い情熱を表現するに足る正しい装いは大切なことです。
現場での仕事にはスーツ姿、ネクタイは相応しくないとか、服装にこ
だわらないのが自分のスタイルだ、という態度は、個人の勝手では済
まされないことと考える必要があります。
施設長は、自分の肩にすべての職員を代表して、すべての利用契約し
ているお客様とそのご家族に対面していると認識すべきです。
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★★ 今後の講演会・セミナーのお知らせ ★★
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☆彡★ 講演会のご案内 ★彡☆ 2007年10月〜
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■■これからの予定■■
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『第11回集客マーケティングセミナー』
〜リーダーの資質とは:求心力の源泉〜
2007年10月23日(火)14:00〜17:00
会場 八街商工会議所(千葉県八街市) 受講料1万円
対象 一般
主催 ぱみん堂・人財創造支援局 fax 043-444-4304
akira.naito@pamindoh.com
参加者氏名、連絡先明記の上faxかメールにてお申し込み
ください。おって参加要領をお知らせします
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『千葉県人権啓発指導者養成講座』
施設における課題
「障害者施設利用者の人権擁護について現状と課題」
2007年10月31日(水)13:00〜14:45
会場 千葉県教育会館
http://www.roudouanzen.com/annaizu/annaizutibakyoui
kukaikan.htm
対象 市町村職員ほか
主催 社団法人千葉県人権啓発センター
http://www.jca.apc.org/~kswbr/
この講座は10月の毎週水曜日(全5回)の連続講座です。
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『第12回集客マーケティングセミナー』
〜2008年の目標:来年はどのような年にするか〜
2007年11月20日(火)14:00〜17:00
会場 八街商工会議所(千葉県八街市) 受講料1万円
対象 一般
主催 ぱみん堂・人財創造支援局 fax 043-444-4304
akira.naito@pamindoh.com
参加者氏名、連絡先明記の上faxかメールにてお申し込み
ください。おって参加要領をお知らせします
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日程が変更になる場合があります。事前に主催者にお問い合わせくだ
さい。
あなたの施設や事業所でもさまざまな職員研修の一環として講演会や
セミナーを企画運営されているかと思います。ぜひお知らせください。
このメルマガ紙上にてお知らせします。掲載は無料です。ただし掲載
するか否かの判断は当方にお任せください。
情報は下記メールアドレスにお寄せください。
akira.naito@pamindoh.com
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★★ 編集後記とお知らせ ★★
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今回もここまでお読みいただきありがとうございました。
人材確保に関して暗い話題が多くなりがちです。しばらく前までは何
もしなくても集まっていたので、これからは何かをしなければならな
くなったということでしょう。
何をするかを考えるのはわくわくします(正直、どきどきもしますが)。
人材確保に関する情報を今後しばらくお伝えしたいと考えています。
この情報提供のために日経ビジネスのバックナンバーに目を通してい
ましたら、2005年4月4日号に「社員を満たす会社」特集があり
ました。このなかで岐阜県の未来工業が紹介されていました。カネよ
り時間がやる気を起こす、ということで年間休日140日、残業ゼロ
で高収益をあげている企業です。
次回のメルマガで詳しく紹介したいと思いますが、「残業ゼロ」って
魅力的だと思いませんか。福祉の現場で残業ゼロってできませんか。
どなたか一緒に残業ゼロ実現のための情報交換とかしませんか。
人材確保が困難な理由って簡単です。魅力がないからです。しかしな
がら、では何が魅力になるのか、あなたが魅力を感じていることや私
が魅力に感じていることが、新入職員や新卒学生に同じように魅力的
に感じることと思いこんではいけないはずです。
職員に報酬で報いるには無理があるならば、何で報いたらよいのか。
あなたは考えたことがありますか。
「個別支援計画」 ここにそれに答えるヒントがあるような気がして
います。次回のメルマガでこの続きをお伝えします。
お読みいただいてのご感想、ご意見を下記メールアドレスにお寄せく
ださい。結構一方的に配信していますので、メールをいただけると力
が出てきます。お読みいただけているなと安心できます。
akira.naito@pamindoh.com
障害者自立支援法による制度・枠組みの中で力強く施設運営を進める
には、積極的な目標設定とまず第一歩を踏み出すことが必要だと感じ
ています。
人生のいろいろな場面で第一歩を踏み出したエネルギーをこのメルマ
ガに集めたいのです。
あなたの声をお待ちしています。
このメルマガは「施設長の資格」というタイトルですが、「施設長・
管理者」だけにむけて書いているわけではありません。むしろ若手・
中堅の施設職員の方に向けてメッセージを発しています。
あなたがたとえ施設長でなくても、もし自分が施設長ならばどういう
行動を取るかということを常に考えていることが重要です。
そして「施設長になる」という明確なビジョン・志をもっている職員
の方だけが将来「施設長・管理者」になれるのです。
ですからこのメルマガでは、障害者支援の一線で日々苦闘しているま
じめな職員の方々で将来施設長・管理者になりたいと本気で考えてい
る方にその資格を身につける情報をお届けします。
そうです。あなたのために あなたにお届けします。
このメルマガをぜひあなたのお友達にもご紹介ください。購読の登録
方法はこのメルマガの最後に掲載してあります。
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●発行者:内藤 晃 ●発行:毎月1日・15日
●現在発行部数 270部(目標10万部まであと99730部)
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