歴史好きの素人が語る歴史 |
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■第381話 大洪水伝説(その2)(イラク入門その3)
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古来から人類は自然の災害に直面してきました。
やがて、人類の行為が自然災害を引き起こす事例が多くなったきました。
たとえば、山岳地帯の樹木を伐採しすぎたため、保水力がなくなり、雨が
降ると洪水になりやすくなりました。
最近では、二酸化炭素などの温室効果ガスにより極地の氷が融けて、海水
面が上昇する危険が指摘されています。
それらを教訓として、人類が過去を見直し、今後の指針とすれば、まだま
だ未来はあるでしょう。
イラクを含むメソポタミアの地図は、下記の『3イラク拡大図(未完成)』
をごらんください。
http://www.ncm-center.co.jp/tizu/iraku.htm
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●災害に立ち向かう人間
『大洪水伝説』が書かれた『ギルガメシュ叙事詩』は紀元前13世紀の作
です。
しかし、それよりも700年前に書かれた『大洪水伝説』が発見されまし
た。
その話は紀元前2000年ごろに粘土板に書かれたものです。
これまで発見された、最古の『大洪水伝説』といわれています。
登場人物の名前が違うだけで、話の筋はそれ以後の『大洪水伝説』と同じ
です。
これらの『大洪水伝説』は、神々の意思によって大洪水が起こされますが、
ある特定の神に認められた人間だけが船に乗って難を逃れます。
現代人であれば、上流地域の雪解けの状況によって、大洪水が起きること
を知っています。
しかし、古代人にはそれを知ることは不可能でした。
そのため、人々は「大洪水は神の意思の現われである。神が人間を滅ぼす
ため起こしたのである」と考え、何とか自分たちを納得させたのでしょう。
しかし、人間を滅ぼそうとする神に対して、人間を助ける神もあります。
大洪水に負けずに生きていく人間の支えとなった神でしょう。
古来から現在まで、地域を問わず、多くの自然災害、戦争などの人災に襲
われながら、人間はそのつど自助努力によって立ち直っていきました。
その積み重ねが、人間の文明、文化なのかも知れません。
●何に記録するか
人間社会が大きく発展すると、物事を記録することが必要になってきまし
た。
社会が複雑になると、記録なくして社会が動かなくなってきたのです。
紙が発明され、普及するまで、人間は紙以外のものを記録の媒体に使って
きました。
中国では竹、エジプトではパピルスです。
メソポタミアでは粘土版を使って記録しました。
ふたつの河によって運ばれてきた土砂が堆積し、それによって作られた粘
土を材料に使いました。
●文字の誕生
メソポタミア文明という言葉から、我々は『楔形文字(くさびがたもじ)』
を思い浮かべます。
現在知られている最古の文字は楔形文字といわれています。
誕生は紀元前3000年ごろで、中国で漢字が生まれた紀元前1200年
ごろより1800年も前です。
漢字も絵文字から発展してきたように、いきなり楔形文字が生まれたわけ
ではありません。
『ウルク古拙文字(こせつ」もじ)』という絵文字が楔形文字の原型であ
ると考えられています。
ウルクとは発掘された都市の古代における名称で、現在はワルカです。
その絵文字にも原型となる文字があったと考える学者もいます。
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■ 歴史好きの素人が語る歴史(第381話)(2008年11月05日号)
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・ 作者は、中澤勇二(台湾名 陳澤民)です。
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