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■第357話 辛亥革命後のウィグル(ウィグル史入門その4)
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清朝末期から中華民国へと変遷した近代史は、日本でもよく知られています。
しかし、日本から遠く離れたウィグルの近代史については、ほとんど知られ
ていません。
特に20世紀に二度も独立の歴史があることは、今回の北京オリンピックに
関連したウィグルの報道で初めて知った皆様も多いでしょう。
あらためて、ウィグルの近代史のお話です。
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●チベット、モンゴルは独立
18世紀に中国王朝史上で最大の領域を誇った清朝も、19世紀中頃にな
ると衰退が隠せなくなりました。
1911年10月10日、長江中流域の武漢(ぶかん)で革命軍が蜂起し
ました。
いわゆる『辛亥革命(しんがいかくめい)』です。
これにより、300近くも続いた満州族の清朝は崩壊し、漢民族の中華民
国が成立しました。
これまで清朝の支配を受け入れていたモンゴルとチベットは独立を宣言し
ました。
彼らの論理では、「我々は清朝の皇帝に忠誠を誓ったのである。漢民族の
中華民国に忠誠を誓う必要ない」でした。
チベットは、1950年代に中華人民共和国に併合されるまでは、独立国
でした。
ゴビ砂漠以南のモンゴルは、さまざまな歴史的経過を経て、現在は中華人
民共和国の『内モンゴル自治区』となっています。
ゴビ砂漠以北のモンゴルは、当時のソ連の支援を受けて、1924年、モ
ンゴル人民共和国となりました。
●戦乱、混乱のウイグル
それに対して、1884年に設置された新疆省政府は漢人が掌握しており、
中華民国の統治下に入ると宣言しました。
中華民国が成立しても、中国本土では軍閥同士の内戦が続いていました。
しかし、新疆省では内乱らしい内乱もないまま、平穏は時代が続いていま
した。
それは当時の新疆省主席であった楊増新の巧妙な外交・統治の手腕による
といわれています。
ところが、1928年、楊増新が暗殺されました。
後継者の金樹仁の悪政と弾圧により、新疆省も戦乱に巻き込まれました。
1931年、新疆省のイスラム住民の中国支配への反乱が勃発しました。
これが、この地域に独立国家を誕生させるきっかけになりました。
その名を『東トルキスタン共和国』といいます。
それも一度でなく、二度も独立宣言を行なっています。
最初は1933年から1934年です。
現代史では、二度目の国家と区別するため、『第一次東トルキスタン共和
国』と呼んでいます。
二度目は1944年から1949年で、名称は『第二次東トルキスタン共
和国』です。
次回は、ふたつの共和国の誕生から消滅をお送りします。
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■ 歴史好きの素人が語る歴史(第357話)(2008年09月10日号)
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・ 作者は、陳澤民(日本名 ????)です。
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